簡単な検査でレビー小体型認知症早期発見を

Eテレ「チョイス@病気になったとき」(2013年4月13日放送)の内容を先日記事にしました。(こちら→「認知症発症を食い止める方法」)

その中で鳥取県琴浦町が、先進的な取り組みをしていると紹介しました。
認知症になる可能性のある方をスクリーニング(ふるいわけ)し予防につなげています。
    (活動内容を詳細に紹介した このブログ外の記事→こちら
    (このタッチパネル検査自体が製品化されています→詳細はこちら

しかし、このブログで繰り返し書き続けてきましたが、「認知症のスクリーニング検査」と呼ばれるものは、アルツハイマー型認知症をターゲットにしています。

こうした検査では、レビー小体型認知症前頭側頭型認知症(ピック病など)の方を見つけることはできません。初期には、物忘れが出ない場合があるからです。

横浜市立大学附属市民総合医療センターの小田原俊成氏の論文にも書かれています。
「簡便な認知機能検査法および現行の認知症診断基準は記憶障害の存在を重視しており、こうした方法ではDLB(レビー小体型認知症) の初期段階に多い記憶障害の軽度な症例が見逃される可能性が高い
今後,DLB に特徴的とされる視覚認知障害に関する簡便な検査法(時計描画など)をスクリーニングに取り入れていくことが望ましい。」

(論文「レビー小体型認知症は日本でも患者数が多いか?」P.4〜5から抜粋。全文は→こちら

時計描画テスト(CDT)」は、指定された時刻の時計の絵を描くテストです。(しかしレビー小体型認知症よりも)特にアルツハイマー型認知症に有用。(異常な絵を描きやすいため)」と書かれています。→(河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」P.24)

過去の記事(「幻視を利用したレビー小体型認知症の検査法開発2012年5月)でご紹介した検査用の写真は、なぜ広く使われないのだろうかと思っています。

写真の実物(解説付)はこちらで見ることができます(東北大学発表のもの)。
この写真によって幻視がない患者でもレビーに特有の「パレイドリア」(壁のしみ等が人の顔や動物の姿に見える現象)を確認できるそうです。

時計描画テストについては、近日中に記事にします。

<関連カテゴリ>
*「認知症発症を食い止める方法」軽度認知障害(MCI)から回復。NHK
*「頭と体を同時に使って記憶力低下を予防・改善
*「レビー小体型認知症、その他各種認知症早期発見のための症状とチェックリスト
*「レビー小体型認知症について
*「認知症の予防・診断・治療

P1000769_convert_20120424172212.jpg
シャクナゲ(石楠花、石南花)
ツツジのような花がかたまって大きなボール状になっています。
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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