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妄想への対応方法

父は、毎日、特別養護老人ホームにいる母を訪ねる。父は、それが良いことだと信じている。しかし母に訊ねると「他の人の部屋に行って私の所には、1度も来ない」「来ても私の顔だけ見て、ものも言わずに急いで帰っていく」と吐き捨てるように言う。妄想だ。
(追記:コメント欄必読。「これは思い込みでは?」に始まり様々な対処方法を紹介。)

お互いにとって不幸だと思うが、妄想は、説得して変えることは不可能と言われている。
父に「母は、優しくして欲しいと思っている。楽しくおしゃべりをしたいといつも言う」と伝えるが、「俺は、毎日行ってるんだぞ!」と繰り返すばかり。

レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」(小阪憲司・羽田野政治著。→アマゾン/P.31〜33)を読み返すと、妄想に関して、以下のように書いてあった。
(青字部分。本文からの抜粋。一部要約)


アルツハイマー型認知症では、記憶障害に伴って「嫁に財布を盗まれた」といった被害妄想(物撮られ妄想)がよく見られる。

レビー小体型認知症では、幻視(幻覚)から起こる妄想が、ほとんど。
(例:虫の幻視から殺虫剤をまき散らす。子供の幻視から食事を作るなどの世話。)

アルツハイマー型と比べて多いのが、嫉妬妄想。「布団に愛人が寝ている」などと言う。
過去の体験や夫婦間の軋轢が元になっていることもある。

妄想は、抑うつ症状を進行させたり、興奮暴力を生じさせることもある。

妄想は、周囲がどれだけ否定しても正常な思考へ戻すことはとても困難
「そんなことはない」と否定したり、相手を刺激する言葉をぶつけても効果はない

優しく手を握ったり、心拍数と同じテンポ(1分60回程度)で背中を軽くポンポンとたたいてあげる等の対応が精神的安定をもたらすことも少なくない。

妄想の対象とされた人は、距離を置き、近づかないというのも1つの方法。
「妄想をあらためさせたい」と積極的にかかわることで、かえって妄想を長引かせたり、攻撃的になったりする場合がある。
興奮が高じて、失禁がひどくなるようなこともある。
介護者が交代したり、信頼しているケアマネジャーなど第三者が関わることで妄想が軽減されることがある。

追記:嫉妬妄想に関し「アルツハイマー病はすごく少ない。レビーでは、他の認知症と比べて非常に多い。女性に圧倒的に多い」(「レビー小体型認知症の臨床」P.89〜90 池田学氏の言葉。本は小阪憲司氏と共著)

<関連記事>
*「認知症ケアのポイント(新聞記事から)
*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞から)

P1020243_convert_20130413074837.jpg
紅葉(もみじ)の花。
山椒のように花びらがありません。
同じ紅葉でも全く違う形の花も見ます。種類によって違う?
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No title

お母さまのお話は、「思い込み」じゃないかなあ。
お父様が毎回お部屋についたら、何か印をつけるとか、折り紙の鶴を一個づつ置いて行くとか、目にみえる記録を提示していくと
ほら、お父さん昨日も来た。ってわかってくるといい方向に行くことあります。お母さんの思いは「寂しさ」、たまにいく人でも、その記録を
みせて、いいですねえ、すてきねえ、毎日きてくださるのねえと声かけしていくと喜びにかわる。愛されてると。
周囲も努力の積み重ね、です。「妄想」でかたづけたくない。

せん妄(妄想中)のときに、声かけをしない、というのも一理あるけれど、近しい人、信頼できる人が、ちょっと理由(わけ)を聞くと、すっと、戻る事もあるので、ケースバイケース。
せん妄から暴力がでる、っていうのも、せん妄ではない場合もある、守ろうとしているから、とか、いろんな場合があるから、その人の人生を知らなくちゃいけないし、これまたケースバイケース。
せん妄状態はかなり危険でないのなら、家族や親しい人がいっしょに演技することですっと治まっちゃいます。
危険なものなら、なぜそうなるか考えてみれば解決の糸口はある。気をつけなくちゃいけないのは何日もずーっとせん妄状態の中に置かれてしまった人。レビーを理解していない、薬害とかあります。戻れる人を精神疾患にしてしまってる。
レビーで女性の方は、嫉妬妄想は結構見られますね。もの取られ妄想はアルツハイマー。

ygraciaさん

貴重なコメント、ありがとうございました。
そうか・・。妄想じゃないという場合もあるんですね。

「簡単に、あきらめては いけない」。
本当ですね。身にしみます。

介護というのは、全然特別なものじゃないのかも知れない、と思いました。
介護というのは、ただ愛し続けることなんだなと。

愛し続ける=その人の立場に立ってその人の気持ちを考える
=簡単に諦めない=見捨てない(切り捨てない)

しかし実際、介護は、知恵比べみたいですね。
私がそうだったように、初めての介護の時は、せん妄のこともよくわからず、『一体何がどうなってしまったんだ〜?!』という混乱の暴風波浪に溺れかかっています。
先輩介護家族のこうした知恵の伝授が、本当に必要だと思います。
これからどうぞよろしくお願いします。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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