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医師によって違う画像診断

CTやMRIという画像診断には、この3年間、常に混乱させられてきた。
母の脳の画像を撮るたびに、違う医師から違うことを言われてきたからだ。

パーキンソン病の治療を5年間受けていた要支援2の母は、2009年暮れから幻視(幻覚)に振り回されるようになった。幻視の子供に食事の支度をし、血まみれの私(幻視)を見て興奮した。

しかしパーキンソン病の主治医(神経内科医)は、画像を見て言った。
脳の萎縮は、年相応です。認知症ではありません
幻視は、パーキンソンの薬の副作用です。幻視が気になるなら止めますが、止めたら動けなくなりますよ。どちらが良いですか?」

母の認知症症状は、2010年の春、圧迫骨折による手術の後、劇的悪化をした。(要支援2から、一気に要介護4になった。)
支離滅裂な状態になって初めて「レビー小体型認知症」と診断され、その日に「幻視を減らす」と出された抗精神病薬(リスパダール)で歩けなくなった

母を県外の専門医の所に連れて行くと「前頭葉が萎縮している」と説明された。
期待した治療の成果は出ず、母の負担も考え、再び市内に主治医を探した。

父は、母を治すと言って周囲の反対を押し切り、あちこちの病院に母を連れて回った。
その度に母は、脳の画像を撮られ、その度に新しい医師から違うことを言われた
「あまり萎縮していない」。その数ヶ月後に別の医師から「ひどく萎縮している」。
そしてつい最近の画像は、「アルツハイマー病の萎縮とまったく同じ」。
(追記:母の記憶障害は、最近目立つようになってきたが、アルツハイマー型の忘れ方とは随分違う。)
その診察の多くに付き添っていない私には、その言葉の意味がわからず、ただ困惑するばかりだった。

脳の萎縮がなくても認知症の場合はあり、脳が萎縮していても症状が出ない(目立たない)場合があることは、この数年で知った。
画像を正確に読み取ることが、多くの医師にとって、たやすい事ではないということも。

多くの医師と接して(或は電話で話して)、言うことのあまりの違いに唖然とする経験をこの3年間、何度も繰り返して来た。
母は、「非常に珍しく難しい骨折をしている。半身麻痺になるかも」と言われた数日後に「骨折していませんでした」と言われて、そのまま荷物をまとめて退院したことがある。
こんな笑い話にしかならないような経験を母は、認知症でも何度も経験している。

医療への不信感を煽るつもりはない。
しかしすべての医師の言葉を100%鵜呑みにして素直に絶望する必要もないと私は思う。

本人も家族もヘトヘトになりながら片道何時間もかけて専門医の所へ通ったり、次から次へと病院を変えることが良いとも思わない。勿論それが「吉」と出る人もいるかも知れない。レビーは、症状や薬への反応に個人差が非常に大きいので、ある薬を飲んでどうなるかは、飲んでみなければ誰にもわからず、運を天に任せるしかないようなところがある

通える所に良い医師を見つけ、家族がしっかりレビーについて学び、観察して、医師によく相談しながら治療していくのが、専門医もいない地域に住む患者と家族には、現実的な手段だと思う

*「なぜ認知症は誤診されるのか(久山町の調査)合併の患者の多さ
「認知症を悪化させる薬の処方(読売新聞)」
「早期発見されず薬で悪化するレビー小体型認知症」(1)(=体験談) →(2)
「抗精神病薬の恐ろしさ」(体験談。他3人の体験談へのリンクあり)
「病気を知って家族を守ろう」(レビー小体型認知症の診断基準へのリンクあり)
*関連カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療

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初めて見た空を向いて咲くクリスマスローズ。
初めて見た不思議なめしべとおしべ。


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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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