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各種認知症におけるアリセプト(認知症治療薬)の副作用(1)

レビー小体型認知症患者の心臓にアリセプト(認知症治療薬)が悪影響を及ぼすという記事(→こちら)をご紹介してからアリセプトの副作用について詳しく知りたいと思っていました。(私の母は、最初から微量の処方だったため副作用を経験していません。)

「認知症 家族を救う治療革命」(山野井正之著/現代書林2011年6月発行)という本を実家でたまたま見つけて読むと、様々な医師がアリセプトの副作用について書いていました。本の中から一部を抜粋してご紹介します。(青字部分)


 < 金谷潔史・東京医科大学八王子医療センター老年病科部長の言葉 >

「アリセプトの副次作用で困ったことになっているケースが、じつはかなり多い。」P.121

「アリセプトは、効く患者にはとてもよく効くんです。しかし効かない場合もたくさんあります。(略)(アリセプトで)かえって混乱してしまう(患者がいる)。アルツハイマーでもそういう患者さんはいます。」P.124

「医師は必ず『これをのんで少しイライラしませんでしたか?』ということをきちんと確認しなければいけません。アリセプトをのみはじめたら機嫌が悪くなった場合は、5mgには絶対に上げずに、逆に2mgや1mgに減らす(略)」P.125

 < 木村武実・国立病院機構菊池病院臨床研究部長の言葉 >

「(略)それだけでアルツハイマー型と診断されてアリセプトの処方になり、それで不穏になって当院にやって来られますが、実際にはアルツハイマー型ではなく前頭側頭型認知症だったということが非常に多いようです。前頭側頭型認知症の方がアリセプトをのむと9割方は悪化して怒りやすくなったり攻撃性が強くなります」P.130(注1)

 < 岩田明医師・長久手南クリニック院長の言葉 >

レビー小体型認知症の患者さんに(略)アリセプトを5mgのませてしまうと、その患者さんは動けなくなって寝たきりになってしまいます。(略)転んで骨折したり、嚥下(飲み込み)ができなくなって誤嚥して肺炎になったりして、死亡してしまう場合も少なくありません。それが薬のせいとは誰も気づかないまま、という現状がひどいのです。」P.109〜110

「(暴れたりする)アルツハイマー病ピック病でも(略)アリセプトを3〜5mg出すことがあります。(略)暴力がさらにひどくなったりします。」P.111

 <河野和彦・名古屋フォレストクリニック院長の言葉 > 

「アリセプトという薬はこれまでずっと5mgしか使ってはいけません、保健の適応になりませんと決められてきました。この患者には4mgがちょうどいいと判断して4mgを処方すれば、保健が下りないから、原則的にはその医者が自腹を切ることになります。
そんな非常識で不可解な決まりがあるために、日本全国のたくさんの認知症患者の要介護度がどんどん上がって、介護する家族が苦しみ続けているのだとも言えるわけです。
医師のせいばかりではありません。」(P.101)

(2)に続く。

注1:朝日新聞(2013年3月29日)の記述
国立病院機構菊池病院の室伏君士名誉院長は「(略)前頭側頭葉変性症へのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬(アリセプト等)の投与については、BPSD(認知症の行動・心理症状)が悪化することも多いと指摘されており留意すべきであろう」朝日新聞公式サイトより)

<関連記事>
*「認知症に危険な薬一覧
*「レビー小体型認知症の自律神経障害とアリセプトの関係」金沢大学保健管理センター
*「レビー小体型認知症へのアリセプトの良い効果」(小阪憲司医師著「第二の認知症」から)
*「抗精神病薬で悪化した体験談」(リンクで多数)
*「処方薬で起こる認知障害」(薬剤一覧。朝日新聞から)
*カテゴリ「レビー小体型認知症・他の認知症の症状チェック」(早期発見のために)
*カテゴリ「認知症の予防・診断・治療」

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椿(ツバキ)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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