レビー小体型認知症の原因に関する研究前進

英国科学雑誌「Brain」の3月6日(英国時間)付オンライン版で発表された研究成果。
以下(青字部分)は、記事からの一部抜粋。記事全文→「東京都庁公式サイト


   認知症の原因タンパク質が
     正常タンパク質を異常に変換して 脳内に広がることを実証
       認知症の進行機序の解明、治療法開発に期待
                   
2013年3月7日(公財)東京都医学総合研究所

(公財)東京都医学総合研究所の鈴掛雅美研究員、長谷川成人参事研究員らは、レビー小体型認知症、パーキンソン病の原因タンパク質を普通のマウスの脳内に接種すると、マウスの正常なタンパク質が異常に変換され、その異常タンパク病変が時間経過に伴って広がることを、世界で初めて実証しました。

アルツハイマー病やレビー小体型認知症、パーキンソン病など、脳の細胞が徐々に変性、死滅していく変性性認知症は、その症状が時間経過に伴って徐々に進行することが大きな特徴です。
治療を考える上でこの「進行性」の機序を解明することは大変重要です。

残念なことに、この「進行性」に関してはこれまであまり議論されてきませんでした。
長谷川参事研究員らは、細胞内に生じた異常タンパク質が正常タンパク質を異常に変換しながら、細胞間を伝わって広がることで病気が進行するという新しい考え方を提唱し、その検証を行ってきました。
今回、レビー小体型認知症の原因である異常αシヌクレインをマウスの脳内に接種するとマウス脳内の正常αシヌクレインが異常に変換され、その病変が広がることが実証されました。

微量の異常αシヌクレインが脳内に存在するだけで、正常なαシヌクレインが異常な構造に変換され、それが急速に増幅されることがわかりました。
異常αシヌクレインが増幅され、脳内に広がることでレビー小体型認知症や、孤発性パーキンソン病が進行すると考えられます。

本研究で確立したマウスモデルは、レビー小体型認知症をはじめとする新規治療法開発に応用することができます。
これまでの治療薬とは作用機序が異なる、病気の進行を止める薬剤の開発が期待されます


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私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

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’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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