処方薬で起こる認知障害(朝日新聞)

2013年2月15日、16日に朝日新聞に掲載された記事から一部抜粋(青字部分)。
シリーズで認知症に関する役立つ記事を書いているのは、笠間睦医師。

全文はアピタル→「薬剤で誘発される認知症(薬剤性せん妄)」その1その2

実は、投薬された薬によって、認知障害が引き起こされることは結構多くあります。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬、パーキンソン病の治療に用いられる抗コリン薬抗ヒスタミン薬(=かぜ薬など)、抗潰瘍薬の一部(シメチジンなど)、ステロイド抗うつ薬などは、薬剤誘発性の認知障害(薬剤性せん妄)の原因となり得ますので、これらの薬剤の投薬後には注意して経過を観察する必要があります。(「その1」から)

(うつ病患者の)脳のセロトニンを増加させる薬物療法(SSRI型の抗うつ薬)。
「長期間使用することで無気力(apathy)が現れることがある。またセロトニンが増加することで逆にイライラが強くなることもあり、精神症状が増悪する可能性にも注意しなければならない」ことが指摘されております。

セロトニンの活性を高める簡単な方法があります。

セロトニンは、朝になって太陽の光を浴びると働き出します。

運動と脳活動の関連について研究した有田秀穂教授によると「ウオーキングや自転車漕ぎなどの歩行リズム運動、ガム噛みなどの咀嚼リズム運動、坐禅における呼吸リズム運動(丹田呼吸法)は、セロトニン神経を活性化させるのに有効であり、脳波にα2成分が増加し、内側前頭前野の血流が増加して、クールな覚醒状態や集中力や意欲など気分状態に好ましい効果が現れる」そうです。
リズミカルな運動(フラダンスも含む。)がセロトニンの活性化によいわけです。

*薬は、薬検索のサイトがいくつもあり、誰でも簡単に調べることができます。
 薬には、一般名と製品名があります。(例:アリセプトの一般名はドネペジル塩酸塩)
「だから薬は(全部)恐い」と決めつけるのではなく、患者の様子をよく観察し、薬に
 ついて調べ、医師に報告相談することが大切
です。

<関連記事>
*「危険な薬一覧。処方箋をチェック」(詳しいです。家族会サイトに私が書いたもの)
*「レビー小体型認知症は薬で悪化する」(新聞記事)
睡眠薬、抗精神病薬の副作用か?(レビー小体型認知症患者の体験談)
<カテゴリ>
スロージョギング(脳と体の健康を) まさにリズム運動。
うつ病について

追記:「高齢者が服用すべきではない薬剤の一覧(国立保健医療科学院・今井博久氏作成、2008)」→「レビー小体型認知症Web事典」に掲載。(ダウンロードして下さい。)

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菊(キク)
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原文を読みましたが・・

笠間先生のページを見ましたが、大事な薬が抜けていました。
抗潰瘍薬の一つであるヒスタミンH2ブロッカーも要注意なのですが、ヒスタミンH2ブロッカーで一番売れているファモチジンが抜けています。
フェモチジンの代表がガスターです。
引用した、「日本神経学会監修の認知症治療ガイドライン」に含まれていなかったのかも知れませんが・・・。
シメチジンを使用する医師は、かなり少数派になりますので、実際に使用されている事はあまりないと思います。
何か意図的なものを感じるのは、私だけでしょうか?

レビーの方は抗うつ剤に要注意

レビーの方の、激しい衝動性(同じ事を繰り返し言い続けるなど)や興奮は、せん妄だけの影響では無いようです。
ピック病様の前頭葉症状は、レビーでも良く見る事が在ります。
これはLPC(レビーとピックの合併)だけでなく、レビーの方にセロトニン過剰状態が在る事が考えられます。
抗精神病薬の奇異反応は、ドパミンを強く抑制すると、相対的にセロトニンが過剰になる事も一つの原因かも知れません。
コウノメソッドでは、抗うつ剤を認知症、特にレビーに対しては慎重投与とし、安易に使用してはならない。となっていますが、使用禁止にする必要があるかもしれませんね>

抗精神薬で悪化したら

hokehoke先生
コメントどうもありがとうございます。
薬の副作用で悪化の例は、後を絶たないようです。
もしできましたら「くろまめさん」にアドバイスを頂けると有り難いです。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-941.html


<薬の副作用で困っている読者の方へ>

副作用が出たと思われる抗精神薬を止めてもらうにはどうすればよいかという質問を受けることが、時々あります。(施設入所の場合、家族が、薬を変えることはできないため)
医師によっては、想像以上に難しいことがあります。

例えば、本を持って行って話し合うという方法をおすすめします。
レビー小体型認知症を発見した小阪憲司医師(そう説明することが大事。)の書いた「第二の認知症」のP.136を見せます。
「レビー小体型認知症は、定型・非定型を問わず抗精神薬に過敏に反応することがしばしばある。たとえば(略)ボーっとする、表情が乏しい、口数が減る、眠気が著しいなどだ。
また歩行障害や筋固縮などのパーキンソン症状を悪化させたりもする。
(略)「薬剤性パーキンソニズム」といわれる。
徐々に寝たきりになってしまうような例もあるので注意を要する。」


他にも良い方法や資料があれば、是非みなさん、教えて下さい。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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