睡眠薬、抗精神病薬の副作用か(レビー小体型認知症患者の体験談)

<追記:ご本人のご希望により、ここにあった体験談は、限定公開にしました。>

(記事の続き)

母(しばの母)は、腰椎圧迫骨折(重症)の大手術後から、上記の2.〜4.が、突然強く出ました。
(2. 記憶障害  3. 泣いたり怒ったり、感情の起伏が激しい 
 4. 別人になったようにベラベラと人に話し掛ける)

ベラベラ話すことは支離滅裂。夜は叫び、昼も何をするかわからず、拘束されました。
その姿は、敢えて言葉にすると「気がふれた」という印象で、家族には衝撃でした。

その後、少しつづ元に戻り、歩行器で歩けるようになった頃、幻視を減らすと処方された抗精神病薬(リスパダール)を飲んで体が固まり、ほとんど歩けない状態になって退院。
退院しても一晩中叫ぶ、オムツを外して投げるという状態が続き、別の病院で微量の抗精神病薬(セロクエル)と睡眠薬を処方されました。
しかし飲ませてもまったく眠らず、足腰が立たなくなり、日中に眠り続けました

母は、どんな有名な病院へ行き、どんな薬を飲んでも改善しない不運な例でした。
効果を実感したのは、抑肝散(飲み始めた時だけでしたが。)とサプリメントのみです。

しかし少しづつ薬を減らし、長い時間をかけて徐々に良くなり、今では、すっかり落ち着いて、穏やかに生活しています。(睡眠薬を止めた結果と私は考える母の変化
こんな穏やかな日が来るとは、2010年には、まったく想像ができませんでした。

家族を守るためには、薬についての知識が欠かせません。
認知症薬物治療マニュアル コウノメソッド2013>は、薬の知識を得るには大変参考になります。(治療のマニュアル本も)
レビーは、薬への反応も個人差が非常に大きいので、○○病院へ行きさえすれば、○○先生にすべてお任せすれば、必ず良くなるということは、ないと思います。
知識を得て、患者をよく観察し、医師と話し合うことが大切です。

「認知症を悪化させる薬の処方(読売新聞)」
「早期発見されず薬で悪化するレビー小体型認知症」(1)(=体験談)(2)
「抗精神病薬の恐ろしさ」(体験談。他3人の体験談へのリンクあり)
*「処方された薬で悪化した例」(ご家族からの相談と回答)
「病気を知って家族を守ろう」(レビー小体型認知症の診断基準へのリンクあり)

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山茶花(サザンカ)?
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花の名前

白い八重咲きの「山茶花」も種類がたくさんあるようですね。
花名の特定までは出来ませんでした。

自称「白花好き」です。
訊かれてませんでしたね。(ペコリ)

サザンカ

八重咲きも沢山あるんですかぁ。びっくり。
椿なんかも色々ありますよね。

ちなみに、私も子供の頃から白い花が一番好きです。

くろまめさんへ

睡眠薬のハルシオンは、せん妄を起こしやすい薬剤の一つです。超短時間型睡眠薬と呼ばれる、ハルシオン・アモバン・マイスリーはせん妄を起こす安く、アメリカのFADより高齢者に使用を控えるよう勧告が出ているようです。作用時間が短い方が高齢者に安心と言う点で、最近マイスリーが良く使用されているようですが、困ったものです。
ルネスタも睡眠薬です。使用経験がありませんが、発売会社が信用できませんので、使用しない方が良いでしょう。

レビーの場合、抑うつ症状があっても、脳内のアセチルコリン不足のためであり、セロトニンはむすろ増えている可能性が高いです。
レビーの方の衝動行為は、せん妄に伴うことが多いと思いますが、セロトニン過剰でも起こってる可能性が高いのです。抗うつ剤も使用しない方が良いでしょう。
デジレルは抗うつ剤ですが、異常に眠くなることを利用して、精神科医ノ中に、睡眠薬として好んで使用する医師がいますが、これも困ったものです。
リスパダールは、パーキンソン症状のうち振戦は起こさないため、精神科領域では薬剤性パーキンソニズムを起こさないと言われています。確かに薬剤性パーキンソニズムは起こしにくいのですが、レビーの固縮はかなり悪化させます。
パーキンソン症状は、振戦と固縮が代表的な症状なのですが、薬剤性パーキンソニズムでは、振戦主体で固縮はあまり認めることはありません。精神科医は、固縮を知りません。
リスクの高い薬剤をきちんと抜いて、対応されていると思います。



hokehoke先生へ

はじめまして。
お忙しい中 コメント 心より感謝しております。

まず、母に処方されている3種の薬剤に関して確認させて下さい。
「レビーに罹患した高齢者に処方することは忌避するべきもの」と捉えても宜しいのでしょうか。

次に、母の症状が急速に進行した状態であるのか。 
薬剤の副作用として一時的な悪化であって 薬剤の中止・処方変更によっては(1~2ヶ月服用) 落ち着く可能性を望めるものなのか。
症状で判断材料となるポイントはあるのでしょうか。

最後に、現在 レミニール4mgx2錠、抑肝散3包も服用しております。
ですが、中核症状の進行も懸念され 毎晩のように「悪夢」で苦しんでもいるようなのです。
どのような対応を医師に依頼すべきでしょうか。

厚かましいですが、
先生の臨床上のご経験から何かお話頂けることがあれば 嬉しいです。
よろしくお願い致します。

くろまめさんへ

睡眠薬は、基本的に超短時間型睡眠薬(ハルシオン・アモバン・マイスリー)は、認知症の高齢者には、使用しない方が良いでしょう。せん妄を起こしやすいレビーの方には、使用すべきではないと考えています。たのせん妄を起こしにくい薬剤(短時間型睡眠薬:レンドルミン・リスミーなどを)をお勧めいたします。
最近では、ロゼレムの併用を進めています。
抗うつ剤も、セロトニン以外のノルアドレナリンやドパミンの働きを良くする薬剤をレビーには推奨しています。基本的に抗うつ剤の使用を推奨していません。使用するならと言うことです。
リスパダールは、他の薬でコントロールできない場合、頓用で使用することもありますが、副作用の見極めができない場合は使用すべきではありません。
レビーの場合は、これらの薬剤を使用した場合、症状が悪化することが良くありますが、もともとの症状が進行して悪化する場合もあり、見極めが難しくなることも、使用しない事を推奨している理由です。
レビーの場合は、脳内の神経伝達物質に関して拮抗関係が多いのです。
アセチルコリンが不足していることは間違いありません。アセチルコリンの不足で意識障害を起こしていると考えられます。
ドパミンですが、大脳辺縁系のドパミン過剰で、幻覚・妄想や被刺激性の亢進(興奮しやすい)が起こります。
脳幹部~大脳基底核領域のドパミン不足でパーキンソン症状が起こります。
中脳(脳幹部)~前頭葉のドパミン系の障害で、前頭前野の機能障害を起こします(せん妄を起こしやすいなど)。
脳幹部の脳幹網様体~大脳賦活系のアセチルコリン不足で意識障害や皮質機能の障害が起こります。

ドパミンとアセチルコリンは、脳内でシーソーのように片方が増えるともう一方が減ると言う関係(拮抗関係と言います)があります。
このため、神経伝達物質のバランスを大きく狂わせると、すぐ悪化します。
この辺を理解して、薬剤調整をすれば良いのですが、理解している医師は非常に少ないと思います。

抑肝散は、レビーに対して安全性は高く問題になることは少ない薬剤ですが、レミニールは量が多いと、問題を起こすことが多いようです。安全な使用量は個人差がありますが、2~6mg/日となっています。
一般に、アセチルコリンだけでなくドパミンの働きも良くするリバスタッチテープの方が、安全性が高く効果があると言うことが確認されています。それでも量は9mgを超えない方が良いようです。
レビーの場合は、意識障害が病状に大きく影響を与えています。意識障害の古典的治療薬であるニコリン注が効果があります。ただ多量(1000mg)に静脈注射しないと効果が十分でないことが多いです。ニコリンで意識障害を取り除いて、評価する必要があるでしょう。
「認知症を学ぶ会」のHP内の掲示板にいろいろ情報があるので参考にしてください。
あとは、コウノメソッドで検索すると、治療マニュアルが公開されえていますので参考にしてください。

hokehoke先生へ

改めて レビーが本当に難しい病なのだと知りました。

治療に携わる 優秀で且つ心ある お医者様をも悩ませ、翻弄し、最悪のケース気付いてもらえない不幸なケースも多くあると。
病名が判明していたとしても 家族が真剣に提言していても 今回のように望ましくない処方がされることで 進行を早めてしまう可能性も混在していると。
これはもはや運命なのではないかと思われます。

正直 専門性が高い脳の問題 素人です、勉強不足は否めません。
今回 ご伝授下さった事 今後のケアの礎にさせて頂くつもりでおります。

長くなりました。
お忙しいところ、ありがとうございました。


No title

こんばんは。
母はアルツハイマー型と診断されていますが
リスパダールを服用し体が固まりました。
昼夜逆転しているので眠剤を飲まされて
昼も薬が効いて寝ていることが多いので
別の薬に変更になり寝る前にロゼレムに変更になりました。
効果があったのは2日間のみです。
現在は飲んでも夜間に起きていることが多いです。
1時間に4回もトイレに行きます。
ロゼレムで効果がない場合は他の薬にしても効果が期待できないものでしょうか?
メラトニンを飲ませて見ようかと思いますが
副作用として考えられるものはご存じでしょうか?
(私自身がメラトニンを飲んでいます)
ご意見いただけたらと思います。

レビーは難しい病気か/薬で困ったら

くろまめさん

レビー小体型認知症は「難しい病気」というよりも「症状や薬への反応に個人差が大きい病気」と考えた方が良いのだと私は思います。

副作用が出ない方もいらっしゃれば、処方された薬がピッタリ合って劇的に良くなる方もいらっしゃるそうです。
問題なく穏やかに自宅で過ごされている方もいらっしゃると聞きます。


レビーの場合、「薬は、飲んでみないとわからない」と家族会の方が仰っていました。
どの薬をどれだけ飲めば、どんな効果が出るのか、どんな副作用が出るのか、お一人おひとり違うので、本人にも家族にも医師にも予測はできないということです。

だからこそ家族がよく観察し、副作用を疑ったらすぐに止めるなり、減らすなり、対応することが必要になります。
医師と相談して
・・が基本ですが、抗精神薬で体が固まって動けなくなった時、次の受診は来月だからと飲ませ続けてはいけません。

レビーという病気をどうかあまり悲観的にとらえないで下さい
母は、2010年にはどん底に落ちましたが、今は、元気に穏やかに暮らしています。
話すことの1割は、頭脳明晰で、病前と同じように話し合うこともできます。
私は、母が、レビーで良かったと思う時があります。


Sさん

私は、ご存知の通り医師でも薬剤師でもないので薬に関しては何もアドバイスできませんが・・。
薬の副作用については、ネット上の薬の検索サイト(いくつもあります。)を使うと非常に詳しく出ています。(たくさん書かれ過ぎているので、ちょっと恐くなりますが)

母の場合ですと、薬は、増やすよりも変えるよりも、量を減らしたり止めたりした方が効果があったと感じています。

しかし多くの医師は「(効果があってもなくても)一応飲み続けましょう」と言い、施設でも「減らしたり止めたりして問題行動を起こされたら困る」という理由で中々減らしてもらえない場合もあります。

でも私が相談した精神科医は「睡眠薬は、認知症の方には、効かないことが多いし、逆に副作用の方が強く出るので飲ませない方がいい」と言いました。

主治医に思っていらっしゃることを伝え、納得がいくまで、よく相談されることをおすすめします。


No title

こちらは、
しばさんが、ご自分の経験を上手に消化しつつ、それを活かし、「介護に関わる方たちに希望を!」との思いを込めた情報満載ブログでしたね。

私のコメントは、
その趣旨に反した数々だったかもしれませんね。

近いうちに、何段目かのこの渦中を乗り越え、
(ちなみに、第一弾のときには、「リスパダール」渦におりました。)
角度を変えた見方・捉え方で 一歩先の対応が必要になるのでしょうし、そうあろうと思っています。

最後に、
hokehoke先生から直接の助言が頂けた幸いと
しばさんへの感謝を込めたいと思っています。

くろまめさん 

このブログの趣旨に反しているなんてことは、全くありませんよ。

色々な方のご経験(体験談)が集まって、それが他の読者の方々の役に立つのは、本当に素晴らしいことだと思っています。

くろまめさんのお母様と同じ薬を処方され、同じ悩みを持っている方もきっと全国には大勢いらっしゃるのだろうと想像します。
くろまめさんが、ご自分のご経験を、勇気を持って書かれたことは、目に見えない沢山の方の役に立っていると思います。
感謝しています。

ただくろまめさんが、気使って下さっているように、ブログを運営していると、色々悩むことも事実です。

私は、医療関係者ではないので(介護福祉関係でもありません。)医療に関することは、アドバイスできません。(できないことが辛いです。)

自分も経験したことなので、薬のことをもっと詳しく知りたいという切実な気持ちは、本当によくわかります。
私も以前、思わずしつこくhokehoke先生(医師)に質問してしまいました。

hokehoke先生は、善意で時々コメントやアドバイスを下さいますが、本来は、病院に行き、お金を払って相談すべきことです。
こちらの都合で無理に「医療相談ボランティア」という役割を押し付けてはいけないと考えています。

hokehoke先生のコメントにあったように「認知症を学ぶ会」の掲示板では、医療相談を受け付けています。

コウノメソッド(名古屋フォレストクリニック院長河野和彦氏の提唱する認知症治療法)実践医の方などが回答しています。
(他にどういう方が回答者なのかは、匿名なのでよくわかりません。)

Sさんもそちらに同じコメントを書き込まれたら、何か良いアドバイスが頂けるのかも知れません。


くろまめさんのように真剣に一緒に色々考えて下さる方は、本当に有り難いです。
私もまだまだ悩みの中にいます。
どうしていいのかわからないことが沢山あります、知らないことは、もっと沢山あります。
どうも私の書き方が偉そうなので誤解されることが多いのですが、私は、何のプロでも専門家でもなく、どこにでもいる介護者です。

このブログが、同じ悩みを持つ方々の役に立つ、希望を与えるものになっていけるように、みなさんの知恵とお力をお貸し頂けたらと、心から願っています。
どうぞよろしくお願い致します。

No title

こんばんは
言葉が足りなくてすみませんでした。
しばさんにコメントのお返事をお願いしたのではなくて
うちはこんな薬でこうなったよ~とか
これはやめた方がよいみたいな
他の方の意見が聞きたかったんです。
うちの母みたいな人も世の中にいるんでは?と思って。
書き方が悪くて申し訳ございませんでした。
教えていただいた掲示板をのぞいてみますね。

気を付けるべき薬

読者のみなさんへ

認知障害(薬剤性せん妄)を起こしやすいため注意を要する処方薬については、何度か記事に書いています。例えば朝日新聞の記事をご紹介したこちら↓
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-943.html
内容は→<認知障害(薬剤性せん妄)を起こしやすい処方薬
「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬、パーキンソン病の治療に用いられる抗コリン薬、抗ヒスタミン薬(=かぜ薬など)、抗潰瘍薬の一部(シメチジンなど)、ステロイド、抗うつ薬などは、薬剤誘発性の認知障害(薬剤性せん妄)の原因となり得ますので、これらの薬剤の投薬後には注意して経過を観察する必要があります。」(笠間睦医師)

hokehoke先生(医師)は、この記事のコメントでもう1種加えていらっしゃいます。
「抗潰瘍薬の一つであるヒスタミンH2ブロッカーも要注意です。
ヒスタミンH2ブロッカーで一番売れているファモチジンが抜けています。フェモチジンの代表が、ガスターです。」

薬については、主治医に納得がいくまでご相談下さい。
別の医師にセカンド・オピニオンを求めることもできます。

介護家族として言えるのは、薬を飲んだ時は、よく観察すること(変化を見つける)、それを医師に伝え、しっかりと話し合うことです。

レビー小体型認知症患者の薬への反応は、個人差が非常に大きいです。
ある方に劇的に効いた薬が、ある方には、全く効果が出なかったり、ある方は平気で飲んだ薬で、ある方が劇的に悪化するというちょっと信じられないようなことが、起こります。
そのことは忘れないで下さい。

Sさん
書き方が悪いなんてことはありませんよ。

ただ、医療関係者ではない私たち介護家族が、薬について公に語り合うことは、薬事法違反になる可能性があり、ああした書き方になりました。

どうぞお気を悪くされないで下さいね。
ご理解頂けましたら嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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