怒りを消す方法(2)

河合隼雄(臨床心理学者)の「こころの処方箋」(新潮文庫)は、20年以上前に読んで救われた本です。イライラする気持ちとどう向き合うかを書いたこの章も当時、繰り返し読みました。


   < イライラは見とおしのなさを示す >(P.46〜49)

いわゆるイライラするとき、というのは、そのわけがわかっているようで、その実は、ことの本質がわかっていないときが多いのではなかろうか。
 (略)
こんなとき、私が彼女の立場にあるとしたら「イライラするのは、何かを見とおしていないからだ」と心のなかで言ってみて、イライラを直接に夫にぶっつける前に、見とおしてやろうとする目を自分の内部に向けて、探索してみるだろう。
 (略)
イライラは、自分の何か—多くの場合、何らかの欠点にかかわること—を見出すのを防ぐために、相手に対する攻撃として出てくることが多いのである。
 (略)
目を自分の内に向け、「何か見とおしていないぞ」とゆっくり構えると、イライラのなかから有益な発見が生じてくることになる。 
 (略)
だいたい心の問題は「急がば回れ」の解決法が得策のように思われる。

55ある目次も面白く、それぞれに意味深いです。例えばこんなものがあります。

  人の心などわかるはずがない
      言いはじめたのなら話合いを続けよう
   己を殺して他人を殺す
       100点以外はダメなときがある
     男女は強力し合えても理解し合うことは難しい
         ものごとは努力によって解決しない
      うそは常備薬 真実は劇薬
           危機の際には生地が出てくる
        「幸福」になるためには断念が必要である
              すべての人が創造性を持っている


<関連カテゴリ>
*「介護家族の心理
*「認知症ケア・介護など
*関連記事:「怒りを消す方法(1)

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サザンカ(山茶花)?
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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