うつ病治療 安易な大量処方で悪化(新聞記事)

昨年、年間自殺者の数が、15年振りに3万人を下回ったことは、心に深く残るニュースでした。(→日経新聞記事2012年12月7日 )

自然に減った訳ではなく、背景には、国・自治体等の様々な取り組みがあります。
(→毎日新聞の記事2013年1月23日)

3万人は、毎日82人以上、毎時間3.4人以上という異常な数字です。
東京マラソンで走っているあの群衆の数と年間自殺者数がほぼ同じという状態が、毎年毎年続いていたのです。

うつ病からの自殺は、少なくありません。
しかも間違った治療によって悪化し、自殺に至った例が数多くあると言われています。
以下、中日新聞の記事(2012年9月4日)からの一部抜粋です。(青字部分)

  <うつ治療に薬害の影 安易な大量処方 副作用や病状悪化>

うつ病は、年間3万人を超える自殺の主な原因とされる。
全国自死遺族連絡会の調べでは、2006年7月〜10年3月に自殺した1016人のうち、69%が精神科で治療を受け、向精神薬を多数服用していた。
厚生労働省は10年9月「向精神薬の飲み過ぎが自殺につながっている可能性がある」として、日本医師会や医療機関に長期、多量の処方の注意を呼び掛けている。

なぜ、不適切な診療のケースがあるのか。
北里大東病院副院長の宮岡等教授(精神科)は「心の病気は、目に見える客観的な指標がないため、曖昧なまま薬物療法が行われやすい」と指摘する。

医師の不勉強も背景にあり、
「製薬会社から提供される情報の偏りなどのせいか、最近の薬剤は副作用が少ないかのように伝えられている。
精神医学教育でも薬物療法が強調されるため、面接能力の低い精神科医が増えた」。

「多くの患者を短時間で診察し、薬物療法を中心に診療する方が診療報酬が増えて利益が上がる仕組みになっている」ことも要因という。

不適切な治療を避けるには、どうしたらよいのか。宮岡教授は
初診で同系統の薬剤を2種類以上出したり、問診が極端に短い医師は要注意。
副作用や期待のできる効果の説明もなく投薬量を増やすのも問題だ」と話す。

ただ、勝手な判断で薬を中止することには大きな危険も伴う
宮岡等教授は「治療に疑問があったら主治医以外のセカンドオピニオンを求めることも考えて」とアドバイスする。

*このブログのカテゴリ「うつ病について
*「レビー小体型認知症患者は、抗精神病薬で劇的悪化」(レビー患者は、うつ病や統合失調症に誤診されることも非常に多い。)

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西洋薬と漢方薬の闘い?

漢方クリニックの待合室。

ここの医師は薬害・副作用を減らしたいと日々奮闘されています。

ただ、とても残念なことですが、
患者のプライバシーへの意識が乏しい?(大きな声で待合室の患者に治療の話をする癖がある)ために 偶然耳にした事です。

『眠りたい』『薬を止めたい。』と漢方医を<蜘蛛の糸>のように
手繰り寄せてやって来た複数の女性を見かけました。
薬と不眠のスパイラル・・・怖いです。
不眠では食事も進まないのでしょう 極度に痩せ・悲壮感が
痛々しい印象でした。

徐々に漢方薬に薬を変えて 眠りと心の安定を図るのには 『少なくとも半年は掛かるだろうなぁー。』と医師。
あれからほぼ一年 彼らは快方に向かわれたでしょうか???

DLBのBPSDの対応で体調を悪くし 中途覚醒に苦しんでいた私の病を 『あんたは生活環境病だ!』と医師。(笑)
命名がお好きなようで~

今頃 書き込ませて貰いました~愚図愚図。

不眠の苦しみ

私は、漢方にとても興味があるのですが、近くに良さそうな漢方クリニックもなく、縁がないままです。
風邪に効く葛根湯が、肩こりや背中の痛みに効くというのもつい最近知りました。

私も不眠歴は長いので、眠れない苦しみは、よくわかります。
精神科の医師は、「安全ですよ」とポイポイ薬を処方するのですが、最近は、睡眠薬(睡眠導入剤)の危険性が盛んに言われていますね。
ある種の睡眠薬は、認知症になるリスクを高めるとも。

それまで良く眠れていた方が、急に眠れなくなると、「大変だ〜!」ということになるのですが、不眠歴の長い私が、最後に手に入れた「お守り」は、「人間、何日か寝なくたって死にゃあしない」という開き直りです。

「それの何がお守りだ!」と怒鳴られそうですが、「大変だ!寝なきゃ!寝なきゃ!」と思うと絶対眠れないんです。
「どうしよう!眠れなかった!」と思うと一日中頭が痛いし。

でも開き直れば、眠れなくてもそんなに気にならず、やり過ごせるのだと気が付きました。
(薬で気持ちよくぐっすり眠れるんでしたら薬を飲むのも良いと思います。ずっと飲み続けるのでなければ。)

介護ストレスから来る不眠は、身体より心(神経。もっというと脳)の疲れから来ていますから、軽い運動(ラジオ体操でも散歩でもスロージョギングでも)はとても効果的だと思います。



認知症≠抑肝散

本日も母の面会へ。 
荷物を肩に バス停までスロージョギング風に小走り & バス停では、足踏み状態で1・2,1・2っと。(想像すると笑えますでしょ?)
実は、しばさんご推薦?田中宏暁氏の本も読み始めてますよ。

それから、漢方繋がりでもう少し。
認知症の方への『抑肝散』の処方が安易だと その漢方医は異議を唱えていました。
ご存知かと思いますが、
ある種 漢方治療薬はオーダーメード処方、同じ病でも薬が同じではない、ということのようです。
加えて、適応した薬の処方には「時間と根気」が必要なようです。

尚、お近くで漢方医を見つけたい場合に
週間朝日MOOK「本格漢方」(朝日新聞出版)をご参照下さい。




スロージョギングと漢方薬、抑肝散の副作用

わぁ!くろまめさん、スロージョギングにトライしているんですね!
嬉しいな〜。

私は、スロージョギングって、脳に効くと体験的に思っているんです。
脳の病気(認知症、うつ病などの精神疾患)の予防や症状改善(進行を遅らせる)に効くと信じています。

気分をアップさせる効果もあるので、介護ストレス解消にもとても良いと思います。家の中でも、普段着で買い物に行くついでにもできますし。

丁度、今、(初めてなんですが)スロージョギングのことで、取材を受けています。田中宏暁教授からのご紹介で。(セミナーに来て頂いた関係でつながりがあります。)

来週活字になりますので、その頃、スロージョギングの掲示板には、詳しく書こうと思っています。

(何の話かご存じない方は、こちらをご参考に..)
*カテゴリ「スロージョギング」
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-category-21.html
*スロージョギングの掲示板「打倒三日坊主」
http://beautiful-life.bbs.fc2.com/


漢方医の探し方、教えて下さってありがとうございます!

先日、ある方から似た話を聞きました。
「本来、西洋医学の薬だって一人ひとり処方を変えるのが本当だ。90kgの若い男性と40kgの高齢女性が、同じ薬(風邪薬でも。)を飲んで良いはずがない。
ただでさえ高齢者は、代謝も落ちて、薬の効果より副作用の方が出やすくなってきている。
同じ薬でも量を減らしてあげなければ。それを”さじ加減”と言うんだ」

病院は、薬を出し過ぎると皆が思っているのに、全然改善されないというのも考えてみれば本当に変なことですね。

抑肝散で思い出しましたが、抑肝散には、「むくみ」という副作用があります。
母も足が、ゾウのようにむくんでいました。
医師は、むくみを減らす薬を処方しましたが、効きませんでした。
けれども別の医師の見立てで、むくみの薬を止め、抑肝散を減らしただけで、むくみは治りました。

No title

昨晩は、行きはスロージョギング入門、帰りは散歩ウォーキングにて脳に沢山血が通った為でしょう、こころが少し楽になり 質の良い眠りが取れた気がしてます。(単純)
しばさん ありがとうございます。

実母さま、抑肝散の副作用「むくみ」も強く表れたのですね。
結果として、緩和対応が叶い良かったです。

そういえば、施設内でおやつにバナナが良く提供されているのは「むくみ対策」かも。
合わせて、「食事・水分・排泄」について 鬼のように(笑)徹底して下さっていますね。

匙加減について。
医師が「病気を診て 人を診ていない。」
医師不足で、患者一人ひとり診療時間が短いための 弊害でしょうか。
何れにせよ、クレーマーではない賢い患者にならねば。

先の漢方医の言葉・モットーを思い出しました。
(注)羅列です。
「今の病院は薬を出しすぎている。金のムダ使いだ。
薬は飲まなくて良いと思ったら飲まない。(自己判断って、ちょっと乱暴?)
インフルエンザに抗生物質は要らない。(耐性菌問題解消)
アリセプトは百害だ、どれだけ副作用があるか。飲ませるな。
年をとったら薬は増やすな。(自然死?)
脳の中は割って見なければ解らない。」

しばさん、ご存知でしょうか?
アルツハイマーやパーキンソンへのips細胞治療や治療薬の開発はどこまで進んでいるのでしょうか?
DLBへの応用は望めるのでしょうか?
予防薬は?
知りたいです。

最後に、掲示板チェックします。

No title

>脳に沢山血が通った為でしょう、こころが少し楽になり 質の良い眠りが取れた気がしてます。(単純)

「単純」じゃありません!
気持ちが楽になる、心が晴れる、睡眠の質を高める効果があるんですよ。私も実感してます。

>医師が「病気を診て 人を診ていない。」医師不足で、患者一人ひとり診療時間が短いための 弊害でしょうか。
何れにせよ、クレーマーではない賢い患者にならねば。

医師は膨大な数の病気を知っていなければいけませんが、介護家族や本人は、たった1つの(持病があれば数種の)病気について調べれば良いわけですから、この1つの病気に関しては、介護家族は、あっという間に「普通の医師」より詳しくなります。
(癌など様々な治療法が確立している病気は違うと思いますが、多くの医師が、まだよく知らないレビー小体型認知症に関しては、間違いなくそうです。)
薬害のリスクを減らすためにも賢い患者、介護家族になることは、絶対に必要です。

>先の漢方医の言葉・モットーを思い出しました。

どれももっともだと思います。
私の母は、アリセプト(微量しか飲んでいない。)の副作用が出ていないので実体験はなく、何とも言えないのですが、危険視している医師の警告をツイッターなどでも時々見ます。

>アルツハイマーやパーキンソンへのips細胞治療や治療薬の開発はどこまで進んでいるのでしょうか?

私もとても知りたいと思っていますが、わかりません。
ただ山中教授が、iPS細胞治療の対象としてパーキンソン病を上位に挙げていますから、私は、勝手に「レビー治療にも絶対に明るい未来が来る!」と信じるようにしています。
希望を持ちましょう。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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