幻視=レビー小体型認知症か?

レビー小体型認知症の幻視(一般には幻覚とも。)は、特徴があります。
(注:2割の患者には幻視の症状は出ません。小阪憲司著「第二の認知症」P.66)

ならば幻視が見えたらレビー小体型認知症と考えれば良いのか?それなら簡単です。

しかし調べてみると次の状態でも「幻視」が見えると知り、疑問が深まりました。

*アルツハイマー型認知症
*せん妄(意識が正常でない状態。手術や入院時、高齢者には起こりやすい。)
*パーキンソン病(医師向けの本に、幻視が症状の1つとして書いてありました。)
*パーキンソン病の治療薬(抗パーキンソン剤)による副作用
(その他の様々な病気や麻薬や特殊な状況下でも起こります。→こちら。

その後、読者(医師。レビーとアルツハイマー両方の介護家族)から多くの貴重な情報(詳細な具体例)を頂き、疑問が解明しました。

アルツハイマー型やせん妄やパーキンソン治療薬で見る「幻視」(幻覚)は、レビー小体型認知症の「本人には、今、現実に目の前に存在している」幻視とは、違うそうです。

またパーキンソン病から幻視を見ることはなく、パーキンソン病と診断された方が、リアルな幻視を見たらレビー小体型認知症であると考えるべきだという医師からのご意見を頂きました。

医学の世界でパーキンソン病とレビー小体型認知症の区別の統一見解がないことが、最大の問題です。

    少し長いですが非常に貴重な情報です。是非お読み下さい。
    →幻視(幻覚)の違いについて(他記事に寄せられたコメント)

<関連記事>
*「レビー小体型認知症の症状と誤診の多さ(1)
*「(2)幻視はどう見えるのか。幻視を隠す
*「幻視以外にもあるレビー小体型認知症の視覚認知障害の種類と具体例

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デイジー
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難しいです

ようやく図書館に出かけてしばさんが紹介してくださっている
レビー小体関連の本を借りてきて読んでみました。
色々参考になることが書いてありましたが、でもこのブログは
とてもよくまとまっていて一番詳しい気がします。

しばさんのご説明を読むと、義母が見ているのは幻視のような
気がします。ただ、幻視だけでなく、レビーに特有の症状が、
日単位や週単位、とかではなく、年単位で出てきていたんです。
義母の場合は、自宅にいたときは、毎年冬になると体調が
不安定になり、食後に意識消失のような状態になったり、
朝起きたときにヘルパーさんの顔がわからず暴言を吐いたり、
手足に力が入らず、お茶碗を持つ手がカクッと力が抜けてしまう、
といったことが起こっていました。
でも、それが1,2か月ほどすると(薬を変えるとかいったことは
何もしていないのに)もとに戻るんです。
(すり足、手の震え、筋肉の固縮、などのパーキンソン症状は
ずっとそのままです。)
家族にとってはそれが一番不思議でした。
パーキンソン病はそんな急激に病状が悪化するものではないと
言われ、でも、毎冬体調が急激に変化する、ということを4年ほど
繰り返し、いったい原因はなんなのだろうと思いながら過ごして
いましたが、昨年冬に転倒が続くようになって、自宅介護は無理と
なってホームに入れました。
ホームでもやはり同じようなことが起こりましたが、今度は半年
単位くらいになっていて、幻視も昨年12月中旬くらいからは
落ち着いてきて見えなくなってきたみたいで。。。
もちろん、薬の量などの変更はありません。
やっぱりよくわからないなあというのが正直な気持ちです。

しいさん

コメントありがとうございます。

しいさんのコメントを読み、『それこそが、レビー小体型認知症らしさではないか』という印象を私は受けたのですが、私自身は、母以外のレビー患者を詳しくは知りませんし、はっきりしたことが言えません。

「レビーの認知の変動(症状)は、日、週、月(etc)単位で上がったり下がったりし、実際はそのパターンをつかみにくい」と小阪憲司著「第二の認知症」P.80には書いてあります。

さらに「年単位で変わることもある」と最近、どこかで読んだ記憶があるのですが、見つけることができませんでした。(河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」だと思ったのですが。)

しかし原因不明で良くなったり悪くなったりする(予測のできない・個人差のとても大きい)「不思議な病気」だということは、家族会の方から伺いました。
母もまさにそうです。

母も冬は、長年調子が良くなかったように思います。
脳も含めて全身の血流の滞る時期ですから健康な高齢者でも具合が悪くなる方が多いのではないでしょうか。

自律神経の働きが悪くなるレビーは、悪天候も冬の寒さも夏の暑さも季節の変わり目(寒暖の差が激しい)も調子が悪くなりやすいのでないかと母を見ていると思います。
医師ではないので断言はできませんが。

どなたか他の方が、ご経験をコメントして頂けると良いのですが・・。
どうぞよろしくお願いします。

年単位の変化もあるのですね

しばさん 

年単位で変化することもあるのですね。
原因不明でよくなったり悪くなったり、というのもすごくうなづけます。
でも、よい状態のときにお薬を変更したりするのはやはりちょっと勇気が要りますね。
パーキンソンも対処療法だと思いますが、レビーもやはり対処療法になるのだとすると、
今一番何とかしたいのはえんげ機能の回復です。
頭も比較的しっかりしていて、車いすではあるけれど寝たきりではないという状態で、
胃ろうでしか栄養が取れないというのは、義母にとってつらいことだろうなと思います。
(何より食べることが楽しみ、といった人でしたので)
口から食べられる、ということがどんなに意味のあることか、実感します。

嚥下機能のアップ

「年単位で変わる」と断定はできません。
出典が示せませんから。ただ個人的な印象としては「変わるだろうな」と感じています。

前回のコメントにも書きましたが、レビーは、一人ひとり個人差がとても大きく、進行具合もまったく違うといわれ、私もそれを実感しています。

良い状態の時は、医師は薬を変えてはいけないと言います。
実際、薬の微調整が難しい病気なので(一人ひとりの適切な処方量は観察によってしか見つけられず、どうなるかは飲んでみなければ分からないから。)良い状態にやっと辿り着けたなら、そこがその時点でのゴールという感じです。

私も色々な症状をなんとか薬で改善したいと躍起になっていた時期がありましたが、薬で改善することは、母に関してはあまりありませんでした。
むしろ薬を減らすことで改善しました。
よかれと思った薬が毒になるのです。

どんな種類の薬もどんな思わぬ副作用をもたらすかわかりませんから(レビーの薬物過敏の症状のため)薬には本当に気をつけなければいけません。
他のレビー患者に効いた薬でも自分の親にはダメなこともあります。

嚥下機能の回復を望まれるのであれば、カテゴリーの「胃ろう・嚥下障害」を読んで下さい。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-category-16.html

リハビリ、体操、口腔ケアなどでかなり回復する可能性があります。
(薬物治療で回復した例は、聞いたことがありません。)
胃ろうで栄養を送りながら、同時に家族が口からもプリンなどを食べさせ続けて回復させたという体験も非常に参考になると思います。

レビーの変動

「年単位」という言葉が、ずっと引っかかっていたのですが、他の読者から非公開コメントで、ご意見を頂きました。
「毎年冬に悪化」という場合、「月単位」「年サイクル」とは言えても「年単位」とは言わないのではないかというものです。

「年単位」に関する私の記憶もちょっと曖昧なので、「年単位で進行する」といった別の文章と混同していないとは断言できません。
お詫びします。

レビー小体型認知症の変動がどんな風に起こるかをわかりやすく書いたブログがありますので、読んでみて下さい。
http://lewyoshaberikai.blog89.fc2.com/blog-category-14.html
(「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」のブログの中のカテゴリー「レビーな不思議ちゃん」)




本当に人によって色々なのですね

わかりやすくご説明をつけていただきありがとうございます。
リンクのブログも読んでみました。
体調の変動が見られることがそもそもレビーの特徴なのだと思いますが、それは人によって内容も
サイクルも本当に様々だということなのでしょうね。
専門の先生のところに連れて行くことも考えていますが、近くに先生がいないこともあり、体調が
回復してきている今の時点ではちょっと行きにくいかなあとも思っています。
えんげ機能については、えんげ評価検査も受け、ホームの言語聴覚士さんにも見てもらいながら、
機能回復の訓練を少しずつやってもらっています。今のところは効果が上がっているのかどうかは
微妙な感じですが、口から食べられるようにしよう、という姿勢でやってくれていますので、
今はそれに期待するしかないというところです。
お薬を増やすのは確かに危険ですね。その点は注意するようにしようと思います。
今はしばらく様子見、なのかなと思います。

プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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