レビー小体型認知症は幻視が特徴(新聞記事)

2013年1月12日朝日新聞の医療サイト「アピタル」から。(引用は青字部分のみ)

 <何と言っても「幻視」が特徴的なレビー小体型> (認知症の代表的疾患)
   筆者:笠間睦      → 記事は、こちら。


記事の中にレビー小体型認知症の特徴の1つとして書かれた「レム睡眠行動障害」。
これは、眠っている時に驚くほど大きな声で寝言を言ったり、叫んだり、手足を激しく動かしたりする症状です。
一番最初に出ることの多い症状と言われています。
家族が、幻視や歩行障害などの異変に気付く5〜10年、或は、もっと以前からレム睡眠行動障害が見られるそうです。

悪夢を見ていることが多く「ギャー」「助けて」と叫んだり、戦おうとバタバタします。
ひどくなると起き上がって隣の配偶者に殴り掛かったり、ベッドから飛び降りたり、壁に激突したりもします。
目が覚めた時、悪夢の内容をしっかり覚えていると言われます。

母も頻繁にあったので、ベッドの高さを低くし、ヒモで自分の手首とベッドを結びつけて寝ていました。
病院にも行きましたが、「ストレスによる夜叫症」と言われ、レム睡眠行動障害のこともレビー小体型認知症のこともまったく知りませんでした。

幻視については、過去の記事に多数ありますのでお読み下さい。(下記の関連記事参照)
本物とまったく区別のつかない、くっきりはっきりした立体の人、子供(小人、幽霊も)虫、動物などが動き回ります。(じっと立っていたり、座っていることも)
幻視の人がしゃべることはあまりなく、触ろうとすると消えます。
初期には、本人も幻視を幻視と理解していることが多いようです。

記事の最後に書かれていること(青字部分)が重要です。
「見えない」とか「思い過ごしだ」と周囲が否定すると患者さんの混乱につながります。
本人が怖がっていなければ必ずしも無理して幻視を消す必要がないということをご家族に説明し、介護者に安心感を与える指導も大切なポイントとなります。

父も母の幻視を薬で消したいと強く強く望んでいました。70代の父には精神の病への偏見があり、幻視が他の何よりも受け入れ難い、耐え難い症状だったようです。

<関連記事>
週刊朝日のレビー小体型認知症特集記事(ここから更にリンクを辿って下さい)
子供、虫、動物だけではないレビー小体型認知症の多様な幻視の種類と特徴
*カテゴリー:レビー小体型認知症について

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キバナマーガレット
関連記事

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No title

遅くなりました。
あけましておめでとうございます。
うちも母の夜の障害は幻覚でかたされ今さらにおかしくなっています。
大病院に入院していてもこんな状態で
レ―ビ―診断できる設備の病院なのにレビーを知らない医者。
レビーじゃないのか?と疑問も持ちましたが
グループホームに勤務している人に話をしたら
それはレビーでは?といわれてやはりと確信しています。
次に行く病院できちんと治療できるのか?
余命との戦いになりますがほんの少しでも
治療できたらと思います。

Sさん

私の母が圧迫骨折で入院していた時のような状態なのかなと想像すると胸が痛みます。
(せん妄と呼ばれる状態で、会話もままならず、何をするかわからず、昼夜拘束されていました。)

Sさんのお母様の状態がコメントからはよくわかりませんが、やはりSさんが、レビー小体型認知症について学ばれ、主治医ととことん話し合う以外にないのではないかと思います。

健康な高齢者ですら入院すると一時的に「異常」になることが多々あります。
ましてレビーでしたら病院(大病院の方が冷たいという印象が私にはありますが。)に居るというだけで、もの凄いストレスなのだろうと想像します。

どこかに行けば「きちんと治療」してくれて、みるみる落ち着くということは、あまり期待されない方が良いかと思います。(勿論そういう幸運な方もいらっしゃいますが、私の母は、遠い専門医の所まで行ってもダメでした。)

落ち着くまでには時間がかかると覚悟して、薬のことを調べて下さい。
コウノメソッド(認知症薬物治療マニュアル)は、ネットで誰もが読めます。
そういう知識を持って、主治医と、何に困っているのか、何を優先して治療したいのかじっくり話し合って下さい。
医師にお任せでは、良くなりません。





幻視は確認が難しい!

私自身、直接本人から幻視について聞いたことは、あまりないです。多くは、本人および家族が幻視=精神病と考え、ひたすら隠そうとすることが多いためと考えています。入院患者を見ていると、誰かに話しかけていると言うスタッフの報告や、ゴミ拾いをしていることで幻視が確認できる方がいますが・・・。
幻視があればそれだけでレビーと考えて良いのですが、確認が一番難しいのが幻視です。
パーキンソン症状は比較的容易ですが、上肢では非常に時軽い場合が少なくなく、しっかり確認しないと見逃しますね。あと振戦が無いので見逃しやすいのかも知れません。進行したパーキンソン病で見られることがある「ペンの手」も比較的良く見るパーキンソン症状の一つだと思います。
もっとも、パーキンソン症状で寝たきりになっても、その原因がパーキンソン症状と確認出来ていないケースが大部分ですから、誤診されているレビーは多いと思います。
介護療養病床は、要介護4~5の方を主体に入院ですから、認知症+寝たきりと言うことになります。その大部分はレビーだと思われます。
PS:失礼いたしました。名前の欄にタイトルを入れてしまいました。

幻視とアルツハイマー型

コメントありがとうございます。
(お名前は、あえて隠されたのでしょうか?)

1つ質問があります。

幻視は、アルツハイマー型でも見える場合があると聞いていますが、レビーの幻視との違いは何でしょうか?

「アルツハイマー型の方が、虫を見るというのは、あまり聞かない」と詳しい方から伺ったことがありますが、比較した文献などありましたら教えて下さい。
よろしくお願いします。

(読者の方へ)
レビーの幻視の虫にも色々あるようです。
床の綿ゴミや机のパンくずが動き回る小さな虫に見えるなど、何かがあって(ある意味)虫に見間違える場合。

何もないけれども床一面、布団一面、ご飯の上一面、自分の体一面に虫が這い回っているように見える場合。

虫も小さなものから大きなものまで色々。這ったり、飛んだり、動きも多様。
ある程度の大きさのものは、スケッチできるほど色も形も詳細にクリアーに見えるようです。

アルツハイマーの幻視は

アルツハイマーの場合は、過去の記憶に基づいた妄想と考えたほうが良いでしょう。今見えているわけではないと理解してください。
幻視が見えるようになったら、アルツハイマーの方でもレビーが合併してきたと考えるべきでしょう。
実際、アルツハイマーの40%にレビーが合併していると言うデータがありますから。

アルツハイマー型の幻視とレビー小体型認知症の幻視の違い

ありがとうございます。

今、家族会の方のブログを読んだら、アルツハイマー型では、夜間せん妄の時に見えることが多いようだと書かれていました。

現在進行形で、今、目の前に見えている幻視の様子を詳しく説明できるレビーとは違い、「人が居た」などと過去形で言うそうです。

レビーは、確かに日中でも、頭がほぼ正常に働いている(意識もはっきりしていて理性もあり普通に会話もできる状態)時でも幻視が見えます。

何が見えるかと尋ねると「人が3人。1人は青い帽子をかぶってスーツを着て痩せていて・・」など本当に詳しく説明できます。

幻視が見えている場所から離れて、母(当時、要支援2)に詳しく尋ねると「う〜ん。ちょっと待って。もう1度見て来るから」とその場所に戻り「うん。やっぱりスカートの色は、緑。長いフレアースカート。髪も長くて1つに編んである」などと幻視を見ながら説明してくれました。

この時は「幻覚(幻視)だよ」と言っても「嘘だ」と言うので、一緒にそこ(隣の家)まで行きました。
触れば消えるということを体験的にわかっていたので。

その時は、近付いただけで消え「あれ?!どこに行ったの?どうして?あれが本当に幻だったの?幻には見えなかったよ。ちゃんと居たよ」と不思議がっていました。
このリアルさが、レビー小体型認知症の幻視の特徴なのでしょうね。

No title

しばさん、ことしもよろしくお願いします。

レビーの父、アルツハイマーの母、幻視の違いを母で確認できましたが、
これを理論的には説明できない〜

母が幻視?というか、「人がやってきた」というから「どこに?だれもいないよ」というと、「あら、そう、通ったと思ったんだけど、おかしいね」といつも「〜〜らしい」「〜〜みたい」でなければ、完全な妄想
というのが、通常でした。ホームで「男の人が入って来てぶった」というのでまさか、と思ったら、それは本当の事件だった。。

で数年が立ち、母のターミナルで、しっかり幻視が出て,助けを呼び、
それもきちんと説明ができて、これはレビーの幻視!!と。消えてないし、きちんと表現できた。脳内のレビー化が出て来たのかもしれないけど、脳の世界のことなので。。。

父のはいつも現実世界のなかで、ほんとに見えていて、それを訴えてた。
本人は今現在に居るわけで、妄想でもなんでもなくて。せん妄になると本人の世界に入り込んでましたね。幻視ではない。幻視がきっかけでその世界に入って行くことも。

今思えば、父も最初のころ、キンチョールがいつでもそばにありまして、
床が至る所べちょべちょになってたし、猫までかけられてました。
虫が見えてたと思います。そのころはレビーも幻視も知らない私でしたし〜〜

幻視は病気のせいだ、見えないものだ、、と自分に言い聞かせるご本人は
非常に疲れる、辛いと訴えられたことがあります。
見える訳がないんだとわかっていても、リアルに見えているし、話しかけてみるしかないでしょとも。
勇気をだして、さわってみると幻視が消えるだろうから、そうするようにと指導する先生もいるようですが、実際、気持ち悪いものに手を出せないと思います。勇気を出すために精神的に疲れてしまう。

だいたい本人の目(ひとみ)を見ていると、幻視、せん妄、わかります。
幻視のときは以外と覚醒していて、普段の目に近いですが、ほんの少し
違う。
せん妄のときは完全に違います。当然ですが。

体感幻覚で、からだが引き裂かれるというのや、切り傷ができてるとか
いうもの、からだ中がいたむとか、これらも良く聞くようになりました。




ygraciaさん

貴重なコメント、本当にありがとうございます。

こうしたことは、家族にしかわからないのかも知れませんね。
日本中の医師の方に読んで頂きたい気がします。

確かにヘビだの気持ちの悪いものが出たら、どれだけ幻視だと説明されても触れませんよね。どうしても本物にしか見えないんですから。

母は、猫の親子とか、女の子とか、好ましい幻視がほとんどだったんですが、顔が半分つぶれた女の人(幽霊)とか全身血まみれの私とか父が見えることもありました。

気持ちの悪いもの、恐いものばかりが見える方は、本当に気の毒だと思います。

母は、抑肝散を飲み始めた時は、劇的に幻視が消えたのですが、その後また幻視が増えていきました。
ずっと効き続けて永遠に見えなくなる方もいらっしゃるのでしょうか?
(全然効かない方もいらっしゃいますが。)


お邪魔します

幻視についてのコメント、とても興味深く読みました。

アルコールやドラッグの幻視について少し勉強しましたが、どうも「虫がうじゃうじゃ」は良くある幻視の一つのようですね。どうしてそんなのが見えるのでしょうね。
気持ち悪く思うから、見えるのかもしれませんね。怖い・・という思いが記憶のどこかに刷り込まれているとか・・

虫や蛇を怖がるというのも不思議なものです。
私は蛇はお友達、虫はペット、ゲコーは家族感覚ですが、そういう人間でも虫が見えるようになるのかな?
実際うじゃうじゃの中で暮らした経験があったら、大丈夫なのかな?

No title

kimiさん、しばさん、
私も昔は虫とかキライだったんですけど、今はほとんど驚かないので、
たぶん手ではらうとか、さわってみるとかできそうです。
ヘビが出てたとしてもたぶん、何かで持ち上げて外にだすとかしそう。
ヘビは好みではないけれど、インドのガラガラヘビ使いの少年のドキュメンタリー見て、ヘビにも意志があると〜〜それからキライではなくなりました。

若年の方のお話を聞くと、食べようとしたパンの上にいっぱいいるとか、
仕事場の天井にいっぱい虫がいたから、部屋の窓を開け放して、追い出したとか。周囲の人には何も見えないので、びっくりされるだけ。

私も入院していたときに、同室の80代の女性が、夜間せん妄になり
毎晩大変でしたが、これも一過性のもののような感じでした。
レビーのものとは違ってました。

レビーは後頭葉の血流も悪く、障害されるために、そこの視覚野が影響を受けて、目からの刺激はないのに、見えていないものを勝手に認知して、
見えてしまうとのこと。

抑肝散で幻視が少なくなる人もいるし、アリセプトで消えるという人もいるし、漢方は効かないという先生もいるし、とにかく症状も多様なら
治療効果も多様です。
幻視は最期まで消えないように思います。今レビー仲間の観察でも
そういう感じです。
自然経過というのから、一定のかたちがみえてこないのがレビーです。
まだ発見から30年ほどだから。

そんなこんなです。





No title

せん妄の時には、過去に体験した記憶に基づく幻出会って、実際に見えている訳ではないと考えられます。
レビーの幻視は、視覚的に本人には見えていると言うのが大きな特徴でしょう。
もっとも、幻視が常に見える方の場合、せん妄時にその幻視に誘発dされた妄想が活発になるようです。こうなると妄想と幻視の区別が難しくなりますが・・。
あと夢は、海馬の中にある記憶の断片だと言われています。せん妄の時も同じだと思います。せん妄も夢も意識レベルが、半覚醒状態と言う事に成ります。意識レベルの低下は、生理的か病的かと言う違いはありますが・・。

パーキンソン病の幻視/薬の副作用による幻視

みなさん、大変貴重な情報を本当にありがとうございました。
ずっと疑問に思ってきたことが解決されました。

最後にもう1つ伺っても良いでしょうか?

パーキンソン病でも幻視が見えると言いますが、純粋な(レビー小体型認知症ではない)パーキンソン病でも幻視が見えるのでしょうか?
どのような幻視が見えるのでしょうか?

またパーキンソン病の治療薬の副作用で幻視が見えると、母の以前の主治医(パーキンソン病と診断・治療)が言いましたが、それは、レビー小体型認知症の幻視とは違う種類のものなのでしょうか?

もしおわかりになれば教えて下さい。
よろしくお願いします。

パーキンソン病の幻視/薬の副作用による幻視

<非公開コメントで回答を頂きました。>

パーキンソン病で幻視が見えることはありえない。
幻視は、大脳の後頭葉の視覚野の異常で生じる。
レビー小体がこの部位にあれば、パーキンソン病ではなく、レビー小体型認知症である。
パーキンソン病では、レビー小体は、脳幹部の中脳黒質領域にしか存在しない。

抗パーキンソン剤(パーキンソン病治療薬)の副作用で起こるのは、「幻覚」。
自分の記憶などを基にしたものが、実際に見えたと誤認するのが「幻覚」で、医学的には、「幻視」(本人は実際に現実として見えている。)と「幻覚」は、全く別のもの。

<回答はここまで。>
*****************************

パーキンソン病でも幻視が見えると書いてあった本は、医師向けに書かれたガイドブックです。本屋(丸善)で読みました。

パーキンソン病とレビー小体型認知症の違いについては、医学会に統一の見解がないということのようです。

そのため、我々「パーキンソン病と診断された患者」の家族は、ネットや本でいくら調べても明確な回答に辿り着けず、医療への不信感のみを募らせる結果になっています。

それは、医学会にも医師にも患者にも家族にも不幸なことです。
「今、目の前で苦しんでいる患者を救う」こと以外に大切なことがあるでしょうか?

圧倒的多数が、誤診され、処方された薬で劇的に悪化する患者が後を絶たないという現実を、皆さんは、どう思われていらっしゃるのでしょうか?
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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