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向精神薬処方の恐ろしさ(体験談)

このブログで繰り返し書いていますが、レビー小体型認知症患者は、薬(特に向精神薬)に対して激しい副作用を起こし易いことが特徴です。(個人差は大変大きいです。)
しかしレビーを理解していない医師によって向精神薬を処方され、体が動かなくなってしまうという例が、少なくありません。
(「全国で推定64万人以上いるレビー患者の圧倒的多数は誤診されている。その理由は、この病気を知らない医師がまだ多いからだ」と「第二の認知症(小坂憲司著)」P.206にも書かれています。)

このブログの読者であるSさんのお母様にも同じことが起こってしまいました。
もう2度と誰の身にもこんなことは起こって欲しくないという強いお気持ちから、Sさんが体験談を提供して下さいました。

***********************************
 <繰り返される「術後せん妄→向精神薬(リスパダール)→体の硬直」という悲劇>

Sさんのお母様が、アルツハイマー病と診断を受けたのは、78 歳の時(2011年)。
ご本人は、告知にショックを受けた。「治す薬はない」と言われ絶望だけを感じて帰宅。

今年、癌が見つかり、8時間に渡る手術を受けた。
術後、せん妄が激しく、夜は眠らず、目が離せない状態になりベッドに拘束された。
Sさんのことも娘とはわからず、毎日黒い蝶や蜘蛛の幻視(幻覚)に苦しめられる姿を見て、手術をしたことを後悔した。しかしその気持ちは、他の人には理解されなかった。

やがて体が硬直して動けなくなり、表情もなくなった
おかしいと思い、薬を確認すると向精神薬(リスパダール)を処方されていた。
「すぐ中止してほしい」と伝えたが、看護師は「判断できない」と言い、医者と話す。
「せん妄がひどく精神科から処方された。この薬で良くなり、夜も落ち着いてきたので問題はない。夜間、看護師が付きっきりになるわけにはいかない。薬を止めてまた手が付けられなくなれば、あなたが毎晩付き添って下さい」
話し合いの末、リスパダールは止めてもらった。

「夜、変な薬を飲まされる。皆が自分を見張っている」とせん妄の母親が言っていたことを思い出す。
何も分からないような状態でも、医療スタッフの冷たい態度や体の変調から本能的に身の危険を感じ、自衛のために夜は寝ないと決めていたのではないかと今になって思い、聞き流したことを後悔する。

その後、病院スタッフからは、嫌な顔をされた。
しかし体の硬直は、しばらくすると緩和し、表情も戻って来た
せん妄も徐々に治まりつつある。

今回のことでレビー小体型認知症との合併を疑い、診察の希望を出したが、医師が正しく診断、治療してくれるのか、今は、疑問に思わずにはいられない。
病気を治すはずの医師が、病気を悪化させるというありえない事実が、腹立たしい
なぜこんなことが起こるのか。信じられない。
未然に防げなかった無力感、やり切れなさで一杯だ。

*「認知症を悪化させる薬の処方」(新聞記事から)
*薬の副作用で悪化した体験談:「加畑裕美子さんの場合」「うめのははさんの場合」「私(しば)の場合
「早期発見されず、治療で悪化するレビーに家族ができること」

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紫式部(ムラサキシキブ)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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