レビー小体型認知症 医師も見抜けず 1(週刊朝日)

雑誌「週刊朝日」(2012年11月16日号)の記事を公式サイトからネット上で公開されている全文を転記(青字)。

『医師がわからない病気なんてありえない』と私たち介護家族は、みな思っていた。
けれども最初からレビー小体型認知症と正しく診断された人を私は、一人も知らない。
パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、うつ病等と診断されることが多く、統合失調症と診断された人もいる。

小阪憲司著「第二の認知症」P.206にも書かれている。
「全国に少なくとも64万人以上いると推計されるレビー患者の圧倒的多数は、そうと診断されずにいる人たちである。いうまでもなくその理由は、この病気を知らない医師がまだ多いからだ。」

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    <「ないものがリアルに見える」認知症 医師も見抜けず >

増え続ける認知症。なかでも3大認知症のひとつ、レビー小体型認知症の罹患者数の勢いが止まらない。
症状が多彩なうえ、正しい診断がつきにくく、治療法も多岐にわたる、医師にとっても患者にとっても「難しい」認知症だ。

「みんなに昼ごはんを出さないの? 部下が8人も来てるじゃない」
都内在住の加畑裕美子さん(当時52)は、10年前、同居する80代の父親の言葉に愕然とした。父親の部屋をのぞくと、椅子や段ボールなどが8つ、テレビの前に並べてある。しかし、人の姿はどこにもない…。

これがレビー小体型認知症の主な症状、「ないものが見える」幻視だ。(関連記事

裕美子さんはかかりつけ医に相談し、大病院の神経内科に連れていった。診断結果は脳血管性の認知症。血流をよくする薬を飲んだが、夜になると塀を乗り越えたり、鳥に餌をやると言ってティッシュをまいたりと、奇行は止まらない。

同じ病院で、今度はパーキンソン病だと言われた。だが処方された薬を飲むと、ヨダレを垂らし、動けなくなる廃人状態に。不安と過労の中、ケアマネジャーの紹介で都内の神経内科クリニックに行って、ようやく病名がわかったのだ。

「それレビーだね、と父の歩く姿を見てすぐに医師が言ったんです。最初の症状から2年も経っていました」

なぜ医師が見抜けない状況が起きるのか。

「古い学説がまかり通っているのが問題なんです」。
レビー小体型認知症の発見者であるメディカルケアコート・クリニック(横浜市)の小阪憲司院長はそう指摘する。
「レビー小体型認知症に現れるレビー小体(αシヌクレインというたんぱく質)は、100年も前にドイツのレビー教授がパーキンソン病の患者の脳幹で見つけたもの。でも脳幹に現れても大脳皮質には現れないと60年以上も考えられてきたのです」


(2)に続きます。とても良い記事ですので是非買ってお読み下さい。

<関連記事>
「加畑さんの講演資料」 「様々な認知症・早期発見のための知識とチェックリスト」 「レビー小体型認知症とパーキンソン病の関係」 「レビー特有の幻視の種類と特徴」 「解説動画」 「レビー初期症状」 「介護体験談」「レビーの症状と誤診の多さ」

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11月の芙蓉(フヨウ)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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