認知症の告知のあり方(NHKニュース)

2012年10月30日の朝のニュースで認知症の告知について伝えていた。

アンケート調査では、81%の人が認知症の告知を望んでいる。
薬物治療の選択肢が増え、病気への理解も広がったことを背景に告知は増えている。
告知されることで自分の病気を理解し、治療に前向きになるという利点もある。

しかし4割の人は、告知の際に受けた説明の内容に満足していない。
例:「”治りませんね”としか言われなかった。2度と行きたくない」等。

和光病院(埼玉県和光市)で80代の女性にアルツハイマー型認知症を告知する映像が出た。
脳の状態を説明し、病名を告げる。
そして「怖い病気じゃないから大丈夫」と医師が笑顔で伝えていた。
その女性も「(告知は)わかりやすかった」と笑顔でインタビューに答えていた。

病名と「薬を飲みましょう」という言葉以外、何も言われなかったという介護家族は、「支援するという視点から告知して欲しい」と語る。

(ニュースの内容は、以上。)


私の母(レビー小体型認知症)も父(ピック病・前頭側頭型認知症)も2010年に別々の医師から「治療法はない」とだけ言われている。(実際にはある。)
<精神的にギリギリの所まで追い詰められ、ただ家族を救いたい一心で病院に行ったら、握りしめていた最後の命綱を医師に切られた。>
<絶望の中で、かすかな希望を求めて必死の思いで病院に行き、さらに大きな絶望、致命傷だけを与えられて帰る。>
家族からすれば、そういう体験でしかない。

もちろん医師は、カウンセラーでもソーシャルワーカーでもない。
家族が必要としている精神的支援や福祉などの社会的支援の説明は、医師の仕事ではない。
ならばそこにつなげることはできないだろうか?

医師からは、病状、病名、治療法を告げる。
直後に別のスタッフが別室でたとえ5分でも対応すれば、告知はまったく違うものになるではないか。
「包括支援センターに行けば、様々な支援を考えてくれるケアマネジャーがいますよ。
家族会と連絡を取れば、同じ仲間からの支援や情報も得られます。
一人じゃありません。大丈夫ですよ!
進行はゆっくりで、穏やかに自宅で暮らしている方も大勢います。過度に心配する必要はありませんよ」
そう言ってもらうだけで、希望は失われない。

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落ち葉(ソメイヨシノ)

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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