認知症の高齢者が楽しめるもの

一昨日テレビで映画「ALWAYS3丁目の夕日」を偶然見ました。
時代は私の子供時代よりも少し古いのですが、見覚えのある町並みが、あまりにも懐かしく、テレビにかじり付いてそればかりに見入ってしまいました。
あぁ、この映画を認知症の高齢者に見せたらストーリーなどわからなくても楽しめるだろうなぁと思いました。
いっそ静止画像やスローで見せるとか・・。(回想法に使えます。)

母が、せん妄で会話もままならなかった頃も「昭和こども図鑑」を見せると、3輪の自動車を見た瞬間、別人のようになって言いました。
「ダイハツ・ミゼット!(父を見て)これに乗って、3人で初めて旅行に行ったね!オムツいっぱい持って熱海に行ったね!」

「認知症の人に楽しめるものなんてありますか?」と聞かれることがあります。
母は、昔好きだったものが、要介護5になっても好きです。
動物(特に熊、馬、犬、猫)や花や風景の写真をとても喜びます。

「認知症の人」とくくることはできないのだと思います。
飛行機が好きだった方は、多分ずっと飛行機が好きでしょうし、相撲が好きだった方は相撲を、音楽が好きだった方は音楽を喜ぶのではないでしょうか?

母は、絵本の読み聞かせも喜びます。
読み手(私)と一緒に同じものを楽しむ時間が好きなのかも知れません。
習字は、嫌いなようです。
習字がとても楽しいという方も必ずいらっしゃると思います。
母は、「上手く書けないから嫌。情けない。恥ずかしい」と言います。

「驚きの介護民俗学」を書いた六車由実氏は、ご自身が働く介護施設で「幻聴妄想かるた」を使い「認知症のばあちゃんたちに大ウケだった。ばあちゃんたち、ぶつぶつ反応してから、がはがは笑う。笑いのツボにハマったようだ」とツイッターに書いています。

何がツボにハマるかは、やってみなければわかりません。
今は、ありとあらゆるDVDなど何でも簡単に手に入ります(借りることもできます)。
気負わず、構えず、気楽に何でも試してみましょう。
ポイントは、本人が若い頃からずっと好きなものです。
(レビー小体型認知症は、状態に波がありますから、1度では諦めずに。)

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なるほど ですね

こんにちは。
今日もお邪魔しました。

若い頃好きだったものは、歳を重ねてもずっと好きなんですね。

うちの父親は天気図(?)が好きだから

(お年寄りは空や風の変化に敏感ですよね)

今日から毎日

明日のじいちゃん天気予報

を電話でお願いしようかと思います(^^)

No title

若い頃からずっと好きなものが何もない人は・・?
家族や親戚の証言は、本人に悉く否定されました。どれも「そんなに好きではない」「もうやめた」「飽きた」と。
義母は元々好きなものも嫌いなものもない、感情の起伏の平坦な人みたいで・・(元気な頃の義母を私は知りません)
昔の写真も結婚以前のは良いのですが、義父を思い出させる物はダメみたいです。途端に機嫌が・・意識があっちの世界に逃げていき、目に霞がかかります。まるで「閉店ガラガラ」
でも、絵本の読み聞かせは喜びます。

ところで、義母は味覚が変です。最近、高級スイーツを「不味い」と、2、3口でやめてしまいます。彼女が喜んで食べた不味い羊羹は、鼻をつまんで食べるとまあまあなので、どうも嗅覚が麻痺しているのかと。(まるでクルル曹長?)確か前頭側頭型認知症が味覚が変わり、嗅覚が鈍くなるのでしたよね。あんな感じなのかな〜

嗅覚の場所は前頭葉左側でしょうか?右麻痺の人なので、あり得るかも。(事故で頭部に重傷を負って左目を失ったドライバーが「嗅覚とそれに関わる味覚を完全に失った」と話していました。言語やその他の機能には欠損がなく嗅覚だけがないそうです。多分ヘルメットで頭の大部分は保護されていたが、前面の開いた部分から障害物が局所的にヒットしたみたい。)

くすりさん kimiさん

くすりさん
研究したわけではないので絶対にそうだとは言えません。
ただ好きだったものが、コミュニケーションの改善のヒントになることは多いと思います。

天気図をどう使うかは、難しい所ですが、色々と試してみると(「明日は低気圧はどうなってるの?」とか)突然、生き生きとした反応が返ってくるかも知れませんよね。

仕立て屋さんだった人が、突然、昔の手つきで布を裁断して見せるとか、バスガイドだった人が、突然、当時の台詞を流暢に語り出すとか、そういうことも聞きますね。

kimiさん

無趣味の人は、確かに困るでしょうね。
色々な趣味を楽しんでいた母も「面倒くさい」とか「そんなこと、もうやりたくない」とかよく言います。
だから思い付くものを片っ端から試してみます。
お義母様も絵本の読み着せは、喜ばれるんですね。それでいいんじゃないでしょうか。

嗅覚の医学的なことは、全然わからないんですが、両親を見ていると確かに嗅覚がにぶくなったと思います。

母には、この前、アロマオイルを試してみたんです。
私「この匂い好き?」
母「よくわからない。いいんじゃない?」
というので、枕に1滴垂らしてみました。
1分位してから突然「臭い!臭い!止めて〜!」と騒ぎ出し、あわてました。

ある人(初期の認知症)は、「臭覚が麻痺すると思っていたら、悪臭を突然強く感じる時がある。買い物中の店でだったりするので、そんな臭いがあるとは考えにくく、幻臭なのかと思う。そんな症状があるのだろうか?」と話していました。

臭覚異常について、ご存知の方は、教えて頂きたいです。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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