認知症介護の原則

レビー小体型認知症の臨床」(小阪憲司・池田学著。医学書院2010年5月発行)は、医師向けの本ですが、対談形式で書かれ読み易い良書です。
(一般向けには、小阪憲司著「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」が、レビー小体型認知症介護家族の必読書です。)

その中に介護の重要ポイントが書かれていたので抜き書きします。(青字部分)


有名な室伏君士先生の認知症介護の4つの原則を少し紹介します。

1. 不安を解消するように対応する。
  (急激な変化を避ける。安心の場を与える。なじみの関係を作る。等)

2. 言語や心理をよく把握して対処する。
  (説得よりは納得を。反応や行動パターンを理解する。等)

3. 温かくもてなすようにする。
  (本人の良い点を見出し良いつきあいを。軽蔑・排除・無視・怒る・強制しない)

4. 自分を得させるようにする。
  (相手のペースに合わせる。行動を共にする。等)

その人に合ったケアが大事。
そのためには、その人(性格、生活、家族など全般)を理解することが必要。
パーソン・センタード・ケアは、まさにそれを言っている。(→関連記事

さらにその人の病気を理解しなくてはいけない。病気に合ったケアが必要になる。
特にレビー小体型認知症の場合は、病気を理解してないと転んで事故が起こるし、大変なことになる。
(「レビー小体型認知症の臨床」P.123〜124)

追記byしば:レビーは、初期からBPSD(周辺症状。徘徊・妄想など本人も家族も困り果てる症状)が出やすく、パーキンソン症状(体が思うように動かなくなる。)や自律神経症状(便秘、体温調節ができない等多様。)などもあるため「大変なことになる」と書かれているのだと思います。

「説得よりは納得を」:幻視とそれを現実と信じることから生じる妄想に対し、正しい説明・説得(「そんなものはない・いない・そんなことがあるはずがない」)は効果がないだけでなく、本人を精神的に追い詰め、BPSDを悪化させると言われています。

*レビー小体型認知症を早期発見するための記事はこちら。主症状は、こちらを。
*私の母の症状(BPSD含む)は、こちら。

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彼岸花(ヒガンバナ)。
今年はずいぶん遅れて10月6日に満開。
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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