認知症ケアのポイント(新聞記事)

2012年9月18日の中日新聞朝刊から。(下記、青字部分)

紹介されているバリデーション療法タクティールケアは、多くの人にとって耳慣れない言葉ですが、笑顔で接している家族や心優しい介護職員が(これを知らなくても)自然にしている場面を見ることがあります。

介護のポイントの1つ、「寄り添う」に定義はありません。
寄り添うには、覚悟と決意が要る気がします。(楽で簡単な方法はないでしょう。)
「あなたが、例え私を苦しめることをしても、私はあなたを許し、受け入れる。
何があろうとあなたを好きであり続ける。あなたの味方であり続ける」と。

「違う!ダメじゃない!これ以上困らせないで!こうするの!何回言ったらわかるの!」
と思わず言ってしまいがちですが、症状を更に悪化させると言われています。

以下、青字部分が、新聞に掲載された全文(原文通り)。

    < 認知症の非言語的ケア  特有な症状軽減も >

認知症になると、記憶障害だけでなく、生活にもさまざまな支障を来します。
被害妄想や徘徊(はいかい)、排せつの障害が出ることもあり、往々にして介護者の精神的な負担が増えます。

しかし、介護者が認知症の知識を持ち、正しく接することができれば、妄想や徘徊など、認知症に特有な症状も軽減するといわれています。
いかに良いケア、良い環境が大事かということです。

認知症ケアは、「笑顔」「褒めること」「認めること」「寄り添うこと」「相手を尊重すること」がポイントです。

徘徊などの周辺症状は、不安や混乱が原因で起こります。
原因を探り、できるだけ穏やかに接すると、相手も穏やかになり、症状が軽減します。
こうしたこつを学び、非言語的ケア、すなわち触れるケアを充実させると、さらに良いケアになる可能性があります。

足をさするフットケアや、相手の行動を認め、気持ちに寄り添うバリデーション療法、背中を優しく包み込むように触るタクティールケアなどが、こうしたケアの一種で、注目されています。

ただそうはいっても腹が立つ、という介護者は多いようです。それも人間ですから当たり前です。 (国立長寿医療研究センター内科総合診療部長・遠藤英俊)


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朝日新聞にも「タクティールケア」についての記事があり、そこに載った図。
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No title

タクティールいいですよ。
私も講習会受けて、覚えました。
先日、偶然先生に御会いして、先生の背中に
ポンと手を置いたら、「すっごくいいですよ」って
言われて、いい気になってたんだけど、
私の手はもともとぽっちゃりですから
フィットするんだと気がつきました。
声かけと、優しいタッチからスタートが基本です。
しばさんにもしてあげたい。

ygraciaさん

おぉ、そうですか!講習受けられましたか!
誉められたのは、手がポッチャリだからではなく、ygraciaさんの「癒したい。役に立ちたい」という「気」が発するパワーだと思いますよ。

色々やり方はあるんだと思うんですが、本当に自分を深く思いやってくれる人が、体に手を置いてくれるだけで、そりゃあ心地好く、安心し、元気にもなるだろうと思うんです。
「してあげたい」と仰って下さる言葉だけで、なんだかフーっと疲れが抜けて行くような気がしますもん。ありがとうございます!

No title

わー耳が痛いです。
最近の私の口癖です。何回言ったらわかるの!って。。。
心が大きくなりたいです。
それかそうなれるお薬がほしい。情けないけど。

Sさん

Sさんと同じことを言う方の方が、多いと思います。
自分を責めて、落ち込まないで下さいね。

急にはできなくても、理屈として知っている(こう責めることで悪化する。認知症本人が一番苦しんでいる。)だけでも違ってくるのではないでしょうか?

自分と置き換えてシュミレートしてみるのもよいかも知れません。
自分が認知症になって、色々出来なくなって、自分の子供から「何回言ったらわかるの!」と言われている所をリアルに想像してみましょう。
どんな気持ちになるでしょうか。

誰も急には変われません。心身が疲れていたり、ストレスがたまっていたらどんな人でもできません。当たり前です。
自分のケアを十分にすることが大切だと思います。

尾木ママの「どうしたの?」

今朝、偶然、法政大教授の尾木直樹の教育論をテレビで聞きました。
暴れる生徒、いじめる生徒に怒るでも叱るでもなく、まず「どうしたの?」と尋ねろと言っていました。

「理由を述べよ!」ではなく、「そんなことをしている君が、僕は心から心配だよ。一体どんな辛いことがあったのか」という思いやりの気持ちを込めた「どうしたの?」

子供は、自分を受け入れてもらっていると感じると「お母さんと喧嘩してイライラしてた」など理由を話す。それを更に受容して「そうだったの。大変だったね。辛かったね。よく学校に来たね」という風に会話をしていくのだと言っていました。

「どうしたの?は魔法の言葉。あらゆる所で、あらゆる人に使える」と話していました。

色々反論はあると思いますが、子供でも大人でも高齢者でも認知症を患う人でも、頭ごなしに叱責されて素直な気持ちになれる人はいないよな〜とあらためて思いました。
受け入れて欲しい、認めて欲しい、心配して欲しい、気にかけて欲しいというのは、すべての人に共通する心理ですよね。

「そんなこと言ってられるか!」と言えばそこまでですが、認知症を患う方に対しても「どうしたの?」と言える心の余裕を持てたら、随分変わってくるんだろうなぁと思いました。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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