レビー小体型認知症の介護体験談(うめのははさんの場合1)

レビー小体型認知症のお父様を介護されている「うめのはは」さんの貴重な体験談です。

お父様は、私の母と同じパーキンソン症状から始まり記憶障害が目立たない「純粋型」。
(記憶障害から始まる「通常型」が一般的。小阪憲司著「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」P.104)

向精神薬のリスパダールで悪化したことは同じですが、母の幻視に一時期劇的に効いた抑肝散が効かず、米ぬか由来のサプリメント(フェルガード)が劇的に効くなど効果に個人差が大変大きいことをあらためて実感しました。
(薬の効果、副作用の出方に個人差が非常に大きいことが、レビーの特徴です。)

(参考:体験談に出てくる向精神薬2種について「認知症薬物治療マニュアル コウノメソッド2012」には、「精神科学が幻覚、妄想と聞けば処方するリスパダールは、レビー小体型認知症 の場合、禁忌」「セロクエルは、レビー小体型認知症でも少量なら可能。25mg を1 日0.5〜6 錠。強いので微調整も考える。体の傾斜を起しやすい」等と書かれています。)

  <お父様の経過>

7〜8年前に片手の震えを病院で指摘され、紹介された大病院の神経内科でパーキンソン病と診断。当時は、普通に歩き、自分で何でもできていた。
4〜5年前から立ち上がり時に転ぶことがあった。
3年前に胃潰瘍で入院後、薬の管理が難しくなり、私が飲ませるまで体が動かなくなった。
その頃、初めて幻視(幻覚)が現れるようになり、夜中も騒ぎ、対応が難しくなる。
医師から処方された向精神薬(セロクエル)で体が動かなくなることを経験。

医師を変えて、「レビー小体型認知症ではないか」と言われる。
処方された向精神薬(リスパダール)でも体が固まり薬を止めても体の傾き等が残った。
自分でネットと本で調べ、レビー小体型認知症と確信。
1年半前、転倒し肋骨にひび。立ち上がり時によろけることが多くなっていた。
フェルガード(サプリメント)で改善したが、この夏また徐々に悪化してきている。

  <幻視、妄想に本人も家族も苦しめられる>

初めは、ランプを見て「火を付けられた」、夕方になると「人が大勢来る。バズーカ砲で撃ってくる」等と騒ぐようになった。犬や猫も見え、一時、幻聴(バイク音)も。
壁と天井の境が開き、笠をかぶった人が何人も出て来てお経を読んでいると言う。
人がお風呂に居るから自分も入ると裸になることも。

歩けるので夜中に一人で見回りをし「人がいる!見に来い!」と度々家族を起こした。
ベッドの横には、護身用の棒や懐中電灯を用意。金庫を盗まれると買い替えた。
一晩に数回、棒を振り回して大声で家族を呼ぶこともあった。
幻視に向かって「責任者出て来い!俺に挨拶しろ!」とよく怒鳴った。
「警察を呼びたい。天井裏を確認したい」と訴え、家族が説明しても本人は真偽がわからず「ノイローゼになりそうだ」と悩んでいた。
「もうこの家には居たくない。ホテルに泊まりたい」とも言うが、ショートステイを持ちかけると嫌なのか話をそらす。
ムズムズ脚症候群がずっとあり「犬にかじられた」「注射を打たれた」「お湯をかけられた」などと言う。

(2)に続く。

 <関連記事>
*「レビーの幻視と妄想 その種類と特徴
「患者は幻視を医師に訴えない」
*サプリメント、フェルガードの効果とレビー小体型認知症患者への使用方法
このサプリメントは、3〜4割の患者には効果が出ないそうです。
医学的研究もされ論文も出ており、推奨している医療機関の一覧は→グロービア公式サイトを。

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ムクゲ。残暑の中、まだ咲き続けている。

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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