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9月の帰省(2)認知機能の低下

母は、初めて甘いものを欲しがらなくなりました。
私の顔を見ると必ず「ねぇ。何かお菓子頂戴!」と言っていたのに。
おやつの小さな水まんじゅうも一口食べて「もう要らない」。
食欲が落ちたのか、味覚が変わったのか、甘いものが好きという意識が消えたのか?
食事も以前のようにほとんど完食ということはなくなりました。

持って行った絵本の読み聞かせは、今回も喜びました。(前回の記事
いわさきちひろの赤ちゃんの絵には、声を立てて笑いました。
「きゃ〜可愛い!・・赤ちゃんのおしりって・・プクプクしてるんだよねぇ!」

何冊か読み終えると
「・・意外と面白いもんだねぇ」
「そうだよ。私も絵本、大好きだよ。一緒にわくわくドキドキするよ」
「あんた、これ、誰に読もうと思って持って来たの?」
「え・・?」母が生きていると思っているサルのぬいぐるみを指差しました。
「タンタン?うん。この子は好きだね。こんな顔して聞いてるよ。(澄まし顔をして見せる。)私もよく読んでやるの。皆が、”私にも読んで!”って言うから困っちゃうよ」

サルには名前があったのですが、既に消え、今回は、呼ぶ度に名前が変わりました。
母のこの発言は、すべて妄想です。
母の会話の中には、2年半前から多くの妄想が入ります。

伯母が母を訪ねた時、母は、金婚式の記念写真(母の自慢の宝物)を伯母と祖父(母の父)の写真だと言ったそうです。
これは、ショックでした。今までなかったことです。
私の子供が来た時も母は、すぐには誰かわかりませんでした。
記憶力(今まで低下が目立たなかった。)を含めた認知機能の急激な低下を感じました。

私が帰った後。
妹「○○ちゃん(私)も○○(私の子)も来てくれて本当に良かったね!楽しかったね」
母「・・それが、会えなかったんだよねぇ・・」

2010.05.04いわさきちひろ展s004-s
いわさきちひろの絵

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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