妄想にどう対応したら良いのか(2)

(1)からの続きです。>

認知症を患う方は、人の感情に対する感性が研ぎすまされます。
介護者が、「もう嫌だ!いい加減にしろ!」と思えば、例え作り笑いで隠してもはっきりと伝わり不安や悲しみを増幅させます。

介護者が心に余裕を持って接することができるように、可能な限りサービスを利用して、介護者自身の体調管理とストレス解消に努めることが大切だと思います。

認知症の方の高ぶった心を落ち着かせるには、その方の好きなものが、効く時があるかもしれません。
例えば、アロマ、音楽、動物、絵、写真、花、マッサージ、冬なら温かいココア等々。
母は、家事が効果をあげたことがあります。(詳しくは、こちらを。

友人は、お母様(故人)の物盗られ妄想が始まると心を込めて言ったそうです。
「それにしてもお母さん、本当に大変な苦労をしながら、よく3人も立派に育て上げたわよね。凄いわ。本当に有り難いと思ってるのよ」
アルツハイマー病のお母様は、「そうよ。若い頃は、本当に大変だったのよ」と昔の話を色々話している内に消えたと信じている財布や通帳のことは忘れてくれたそうです。
(他にも何か良い方法があれば、是非コメントで教えて下さい。)

「認知症の人とどんな会話ができるの?何を話せばいいの?」とたまにきかれることがあります。
昔の楽しかった家族の思い出などは、お互いに楽しめる良い話題です。
話す時に気を付けることは、私たちと変わりません。
私たちと同じように優しく接して欲しい、、労(いたわ)って欲しい、理解して欲しいと思っています。
試されたり、見下されたり、怒られたり、無視されれば、私たち以上に傷つきます。

もし傷つけられるようなことを言われたとしても、まともに受け止めてはいけません。
本人に責任はありません。病気が言わせていることです。
病気ですから、妄想という症状を止めることはできませんが、病気でない私たちには、受け止め方を変えることができます。

介護者が笑えば、介護される方も笑います。お互いがお互いを映す鏡です。
一緒に笑い合う時間が、少しでもあれば、少しでも増えていけばいいなと思います。

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百合(ユリ)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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