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認知症薬アリセプトの効果と副作用(レビー小体型認知症の場合)

薬の副作用のことについて書いた記事を読まれた方から「薬が恐くなった。アリセプトは安全か」というコメントを頂きました。(2012年8月20日)
「アリセプトは、安全で良い薬」と小阪憲司医師(レビー小体型認知症の発見者)は、言っています。
ただしレビー小体型認知症の患者は、量に気をつけなければいけません。(個人差は大)

小阪憲司医師の近著「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」からアリセプトについて書かれた部分を一部抜き書きします。
この本は、わかりやすく非常に役に立つ本ですので、レビー小体型認知症介護家族には、必読本です。

追記:アリセプトのレビー小体型認知症患者への副作用と危険性について、ある認知症専門医(コウノメソッド実践医)の方からコメントを頂きました。是非お読み下さい。(繰り返し書いていますが、副作用の出方については、大変大きな個人差があります。)

以下、青字部分は、本からの抜粋です。

*************************************

(アリセプトの)効果は、認知機能の改善と認知障害の進行の抑制だ。
それがADL(日常生活動作)の向上にもつながる。

また、幻覚や妄想、興奮などの精神症状を抑える効果も認められている。
記憶や見当識の向上がみられない場合でも、「表情が明るくなった」「物事に前向きになった」「同じことを言う回数が減った」などの効果が確認されることも多い。

副作用は、食欲不振・吐き気・下痢など主に消化器症状として現われやすい。
また、脳内のアセチルコリン濃度が上がることにより、落ち着かなくなったり、怒りっぽくなるなどの精神症状が見られる人もいる。
(P.131~132)

実は、アリセプトはアルツハイマー型以上にレビー小体型認知症において効果を示すことが知られている。
著者は、レビー小体型認知症に対する薬物療法において、アリセプトを「ファーストチョイス」(第一選択)として推奨している。
アリセプトは、認知障害の改善・進行抑制だけでなく、幻視や妄想、アパシーなどにも有効だ。

ただし、薬剤過敏性の展からは用量に配慮が求められる。
そのため3mgではなく、1.5mgあるいは1mgから始める例もある。
一方で10mgで特段の副作用を呈することもなく、効果を示す人もいる。
(P.133)


(追記 2013年9月:河野和彦医師は、アリセプトを危険視しています。→河野氏のブログ

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朝顔(アサガオ)
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レビーに対するアリセプトについて

アリセプトはレビーに効果がある事は事実です。
初期に10mgに増やした方が、効果が上がる方がいるのも事実です。
ただ高用量(通常量の5mg)で長期服用を続けると、脳内のアセチルコリンとドパミンのバランスが崩れ、急に悪化することがあるので注意が必要です。
九州の久山町のデータで、アルツハイマーとレビーの合併例が非常に多いことが判っています。症例数は少ないですが、小阪先生の剖検例でも、レビーの方の大部分にアルツハイマーが合併しています。
私の経験でもアルツハイマーからレビーへ移行する方も珍しくありません。
この様な方が、アリセプトを高用量のまま飲み続けると、危険です。
ある日急に慢性のせん妄で意識レベル・活動性が低下し、食事摂取もままならないと言う状態になる事は、稀ではありません。
脳内のドパミンの低下のためと思われ、パーキンソン症状も急に悪化します。これにより転倒・骨折も珍しくありません。
メーカーへは、このような副作用の報告はしていますが、危険な副作用があると言う情報はメーカー・学会で聞くことはありません。
最近医師向けのサイトで、アリセプト潰瘍と言う巨大な胃潰瘍が起こる事も稀では無いようです。アリセプトは迷走神経を刺激しますので、胃潰瘍を起こす危険はあり得ます。

hokehoke先生

詳しい情報をありがとうございました。
記事本文の中にも追記として書き加えました。

レビー小体型認知症では、「突然悪くなった」「突然寝たきりになった」という話をあちこちで聞きますが、薬が関与している可能性も非常に高いということですね。

アルツハイマー病と診断されている場合でも家族は注意深く観察し、レビー小体型認知症の症状が出て来たら、すぐに主治医に伝えてアリセプトの減量を願い出る・・ということでしょうか。

No title

アルツハイマーと言う初期の診断が正しくとも、レビー化すると急に歩行障害や嚥下障害・抑うつ症状・せん妄などで急性増悪することは、よく有ります。

有料老人ホームなどの入居者主体の訪問診療のとき、主治医の内科医から回ってくるのは、多量のアリセプトで可笑しくなっているレビーの方が、多かったです。この時の経験で、明らかにアルツハイマー+レビーと考えざるを得ない方に出会いました。
後はアリセプトで異常に興奮しているアルツハイマーの方もいましたが、これはアリセプト減量ですぐ治まりました。

レビーの方の場合、短期間でパーキンソニズムが進行し、それに伴い認知機能も悪化する方が頻度は少ないですが、居ます。
お母様はそのようなケースだと思います。
アリセプトによりこのような状態になった場合は、アリセプトを中止すれば、1~2週間でかなり改善します。
レビー自身で、急速にパーキンソニズム・認知機能の悪化が起こるケースを知っている医師は、アリセプトの影響と考えないようです。
このような主治医の場合は、アリセプトの減量は難しいでしょう。
アリセプトの危険性を知っている医師は、自らアリセプトの投与量を調節してくれるはずです。

アリセプトとレビー小体型認知症

2009年5月に書かれたものですが、精神科医のブログでアリセプトとレビー小体型認知症について書かれたものを見付けました。
http://ameblo.jp/kyupin/entry-10254333900.html

レビー小体型認知症患者にアリセプト5mgは多過ぎると書かれています。
3年以上前にこう言っていた医師もいらっしゃるのに、この常識が医師の間にいまだに浸透しないということに驚きと失望と怒りを感じます。

医師の選択

私が辛い副作用を医者に訴えた時の反応、
1)全く無視 
2)一応聞くが「副作用も作用のうち」「我慢しなさい」と薬を継続
3)「軽い薬に替えてみましょう」
90%が1)か2)です。
3)に巡り会ったときは「こんな人もいたんだ!」と驚きでした。

小学生用の軽い薬でも副作用が出たら、「あなたは全ての(麻黄・エフェドリン由来の)気管支拡張剤が禁忌みたいなので、他を受診するときでも必ず医師に伝えてください」と告げてくれました。
その人は患者の前でも、迷ったり疑問があると書物にあたります。くだらない質問でも嫌な顔をせずに答えます。その所為か、小さな開業医ですが、いつも2時間待ちの繁盛ぶりです。

認知症関連のサイトでも体験口コミを集めたら選択基準ができるのにね。グルナビやyahooグルメのように・・医者には脅威かな?

No title

ご無沙汰しています。
うちの状態です。
アリセプトは5mgを現在処方してもらっているので
減量のため2.5mgに処方箋を書くことができないといわれました。
なので5mgを週3日と半分にしたのを飲ませたりして
調節しています。
なぜ処方箋に書くことができないのか?
不明ですがどんどん増やされていく薬の量を
家で自分で考えて飲ませています。
それが正しいのか?どうなのか?
自分にも自身がないままですが。
みなさん、どうされているのでしょうね?

kimiさん  Sさん

kimiさん
確かに教師にも会社員にも色々な人がいるように、当然、医師も本当に色々な人がいますね。
認知症の主治医もkimiさんが出会ったような医師を何とか探し出したいですね。そういう態度の医師と巡り会えれば、家族は救われると思います。

私も口コミが欲しいと思う時がありますが、患者側にも色々いますから難しい所なのでしょうね。

Sさん
名古屋フォレストクリニックの河野和彦医師は、「認知症治療 28の満足」という著書の中で家族が症状をよく観察して薬の量を調整することを勧めています。(この本はとても良い本で買う価値があります。)

理由もなくやみくもに減らしたり増やしたりすることは危険ですが、患者の様子を一番正しく詳しく観察できる家族が、副作用を発見した時は、迷わず減らすべきだと思います。(レビー小体型認知症患者へのアリセプトの話です。)そしてすぐに医師にそれを伝えるべきです。
それを聞いても無視する医師ならば、私は医師を変えます。


それは・・

厳密に言うと、日本ではアリセプトはアルツハイマー型認知症にしか使用が認められていないのです。その有効量が5〜10mg。
3mgは消化器系の副作用の為の経過措置で、何ヶ月も続ける事はできないそうです。

覚えておいて頂きたいのですが、どんなに有効性があっても国が認めていない用法は違法です。
レセプト(保険分請求書)に用法用量外を書いたら審査ではねられて突き返され、窓口負担の残りの医療費(70~90%)が支払ってもらえないのです。
睡眠薬のサリドマイドは催奇性が問題となり禁止され、最近ガンの薬として妊婦以外の処方限定で再認可されましたね。
数〜数十人の医師が有効だと主張しても、(プラセボも使った)疫学調査と何年もの時間と膨大な会議と審査を経て、やっと厚生労働省は認めます。
それを待っていられない人は、なんとかして効果のある薬を最善の方法で使いたいのです。包丁で半分に切ったりして・・違う薬ですが、私は最高で8等分したこともありますよ!

しかし、一番肝心なのは国が認可する事で、その為には正攻法のアプローチも決して諦めない事が重要だと思います。

アリセプトのルール

kimiさん 説明をありがとうございました。
私も正確にお答えできるように医師に伺いました。
以下がその回答です。

「アリセプトは、健康保険のルールで基本的には5mg以上でないと処方できないことになっています。
無理に処方すると、健康保険より、アリセプトの薬代が支払われなくなります。
そうしますとアリセプトを処方した医療機関は、赤字になります。
このため処方してもらえないことが多いのです。

家族が勝手に薬を調整すると怒る医師もいます。
家族の調整を認めてくれ、家族に寄り添っていただける医師に出会うことは稀です。

薬の調整などについては、疑問があれば「認知症を学ぶ会」のHP内の掲示板で質問していただければ、可能な範囲でお答えしています。」
「認知症を学ぶ会」→ http://www.ninchi119.com/
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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