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いじめについて

大津のいじめ事件についてずっと考え続けています。
あの事件によって一体どれだけ多くの人間が、子供が、深い傷を負ったのでしょうか。
私たちは、何をしなければいけなかったのか。これからどうしなければいけないのか。

認知症と何の関係があるのかと思われるかもしれませんが、脳の病気や障害を持ったあらゆる人は、誤解、偏見、差別、いじめ(虐待)の対象となり続けているのが現実です。

私も知的障害のある兄のことで、中学まで10年近く断続的にいじめを受けました。
「こいつ、○○の妹だ」と障害のない兄の同級生(兄は私と同じ公立学校の「特殊学級」と呼ばれるクラスに通っていました。「普通学級」との交流がありました。)に取り囲まれて突き飛ばされたり、兄と行った公園で知らない子供達から砂場の砂を投げつけられたりしました。

私は、1度だけそのことを母に訴えた記憶があります。
(6歳前後だったと思いますが、子供の記憶なので不確かです。)
母は、目を真っ赤にして、震えていました。そして恐い顔で一言言いました。
「そんな子は、可哀想な子だと思いなさい」

私には、理解も納得もできませんでした。何の救いにもなりませんでした。
可哀想なのは、何1つ悪い所がないのに酷い目に遭い続けている兄の方だと思いました。
いじめる子供に対して精神的優位に立てる程、私は大きくなく、余裕もありませんでした。

そしてこの話をすることは、いけないこと(罪)なのだと感じました。
私は、2度と再び母にも他の誰にもいじめられたことを話しませんでした。
そのことは、私の子供時代をより困難なものにしたと思っています。

あの時、私が、言って欲しかった言葉が、今ならわかります。
「辛いよね。悔しいよね。そう思うのが、当たり前だよ。そう思っていいんだよ。
そう思うのは、弱いからでも何でもない。苦しい時は、苦しいって言っていいんだよ。
あなたは何も悪くない。何も恥じることはないし、後ろめたく思うこともない。
悪いのは、あなたをいじめる人で、あなたではない。あなたは、絶対に悪くない。
”嫌だ!止めて!”って大声で堂々と言っていいんだよ。人に助けを求めていいんだよ。
一人で我慢する必要なんて全然ないんだよ」


昨日の朝日新聞の記事を読んで私は、ある危うさを感じました。(この方は素晴らしい方ですが、同じことを同じ立場の子供達に求めることはできないと思います。)

悲痛な経験にプラスの意味を見つけられるのは、そこから精神的に立ちあがった時です。
もがき苦しんでいる最中は、そのことを家族や人に話すことすら困難です。
なぜそんなことが起こっているのかもわからず、いじめられ、くじけている自分に非があるのかとすら考えてしまいます。

愛する人を亡くし絶望に打ちひしがれる人に「これはあなたを成長させる素晴らしい機会だと思って感謝しなさい」と言うことの残酷さを多くの人は想像できると思います。
いじめを受ける苦しみも同じだと私は思っています。

*「認知症や障害を受け入れること」という記事は、こちら。
*長野県のある中学での具体的いじめ対策は、参考になります。→こちら。
*兄のことを書いたカテゴリは、こちら。

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No title

私もあの事件以来、心を痛めてきました。

教員を経験して一つ言えるのは、子供とは周囲の大人の考えや価値観(期待、憧憬、嫌悪、劣等感など)を無意識に取り入れて行動に移す生き物ということです。これは大人の真似をしないと敵に襲われやすい動物の幼体の本能でしょう。

人間の子供の場合は親、祖父母、兄姉、教師が取り入れ対象です。

私の経験でも担任の先生が「いじめや暴力は絶対許さない」という断固とした態度を見せているクラスは不思議と問題が起こりにくく、教師が優しい、兄弟感覚、優柔不断、日和見、無関心のクラスは次第に生徒が暴走し始めます。そのようなクラスは、一部が暴走した時それを止めるべき大多数の生徒も教師の気持ちを無意識に汲み取るのか、放任あるいは同調行動が見られます。

「指導力」という抽象的な言葉で議論されますが、私は教師に必要なのは「距離感」「ぶれない信念」「動じない態度」をひっくるめた「プロ意識」だと思います。地位は人を作る。戦前は旧制中学を出たばかりの十代の教師が「先生さま」と尊敬され、その名に恥じない行動を取らざるを得ず、自然と“聖職者”になりました。

因みに私は「悪い事は悪い」と言い張り、平気でのけ者の子と仲良くしましたよ。「あの子と話さない同盟」加入を迫られると、「無視したかったら自分だけでやりな。他人を巻き込まないで」ときっぱりと拒否して。
いじめ被害者も「仲間はずれになりたくない」から我慢しちゃうのだと思います。私の経験では「仲間はずれ結構。自由歓迎」のスタンスを表明してれば、きっとクラスに一人は賛成派がいますので、全く孤立することはありません。孤立しても「自分はキカイダーのような孤独なヒーローだ」と考えるとかっこ良く思えます。「寂しい、辛い、苦しい」と考えると相手の思うつぼではないですか。

暴力には「どういう仕返しをしてやろうか」と妄想してると、だんだん相手が可哀想になります。実際、小学校の頃に酷くいじめられた男に35年後の同窓会の席で「お前に暴力を振るわれた」と因縁つけていじめ返して自己嫌悪で赤面させ、いいオヤジになってる奴がちょっぴり可哀想になりました。「俺は好きな女の子を殴る単純なガキだったんだ」と言い訳してました。

長くなりましたが、いじめられっ子に言いたいです。「なめられるな!我慢して相手を喜ばせるな。絶対いつか見返してやれ!」

kimiさん

コメントありがとうございました。

事件の加害者とその親が、激しくバッシングされていますが、私は、社会全体のゆがみが、そこに現われてしまったと思っています。
「悪いことは悪い」「いじめや暴力は絶対に許さない」という断固とした態度を子供にとる大人が、どれだけいるでしょうか?
私もタバコを吸っている高校生には、恐くて注意できません。
この頃、店の中で叫んで走り回る小さな子供をよく見る気がしますが、誰も注意しません。
いじめ事件は、「悪いことは悪い」と言えない私たち大人1人ひとりが(遠くからではありますが)関与していると思っています。

いじめも色々な種類があるので、全部を一緒くたに議論することもできないだろうとも思います。
私の場合は、同じクラスの中で毎日執拗にいじめを受けるということはありませんでしたので、(当時は辛かったですが)今の陰湿で残酷ないじめと比べると遥かに楽だったと思います。

(小学校入学と同時に男の子たちから兄のことでからかわれましたが、取っ組み合いの喧嘩をして私が勝ったので、以後、クラスの中では、ほとんど何も起こりませんでした。
しかし小児麻痺の同級生がいじめを理由に小2で転校したり、顔にケロイドのある同級生がいじめを受けたりということがありました。担任がいじめた生徒を殴り、いじめはなくなりました。
小児麻痺の同級生へのいじめには、ショックを受けました。今も忘れられません。)

今、陰惨ないじめにあっている子供達には、とにかく緊急に救いの手を差しのべる必要があると思います。
本人は、我慢していてはいけません。
周囲も敏感に見つけて、我慢をさせてはいけないと思います。(暴力や恐喝にあっている子供達です。)
長期のいじめにあってうつ病になっているかも知れません。そうなれば自殺の可能性が高くなります。
周囲は、軽く考えず、非常事態だと思ってその子供を保護して欲しいです。



プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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