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臨床美術が認知症状を改善(新聞記事)

2012年7月19日の中日新聞掲載記事から。(青字部分。原文通り。記事の一部は省略)
(記事全文は、こちら「中日メディカルサイト)を。

芸術療法が認知症症状を改善することを数値で示した研究があることを知りませんでした。
本物そっくりに上手く描くのではなく、手が動くままに、心向くままに描くということが大切なのだと思います。
家族が試してみる場合は、「○○を描いて」「これは何?」「りんごは赤くて丸いでしょ」などの言葉は控えて、「素敵」「凄い」「楽しそう」など誉める言葉、共感や肯定する言葉をかけると良いコミュニケーションが生まれると思います。(しば)

*************************************

   心の壁、絵で解かして 芸術療法 自閉症児、うつ病にも
        東海のNPO法人 手足で着色 五感に刺激

絵を描いたり造形をすることで脳を刺激する芸術療法「臨床美術」が、全国の医療現場で認知症患者のリハビリなどに取り入れられている。
うつ病や自閉症での効果も期待されることから、東海地区でもNPO法人が普及に取り組み、対象は障害児や一般の人に広がっている。

「『雨』から感じる色を4つ選んで、絵を描いて」
自閉症や知的障害の子どもたちが通うデイサービス施設「さくらんぼ」(名古屋市昭和区)で、NPO法人「あーとふるmomo(もも)」(名古屋市)のスタッフが呼び掛けた。

渡された透明なアクリル板を手に、子どもたちは青や緑、ピンクなど自由に色を選ぶ。
筆を使わず手足で描く子や、乾いた絵の具を爪ではがしながら作品に取り組む子に、スタッフは「その色きれい」「面白いね」と声をかけ続ける。
じっと座るのが苦手な子どもが集中して絵を描き続ける姿に、「自分の思いを表現して、すっきりした顔をしている」。
生方清美代表は「絵画教室と違い、上手に描くことが目的じゃない。絵を否定せず、表現のサポートに徹する」と話す。

臨床美術は1996年、医師や芸術家らが認知症の予防、症状改善を目的に開発。
題材を正確に模写することよりも、「梅干しのすっぱい感じを絵にして」「怖かった気持ちを色にして」などと、会話や回想を通じて感覚を表現するよう導くのが特徴だ。
五感のイメージを表現する過程で、右脳が刺激される。

NPO法人「日本臨床美術協会」(東京)が指導を担う「臨床美術士」を認定し、全国で1500~1600人が活動する。

協会によると、認知機能の国際的調査方法「MMSE」で調べたところ、臨床美術を体験した認知症患者の25%は症状が改善、48%は進行が抑えられた。
全国約120カ所の施設や病院のほか、各地の自治体が介護予防事業に取り入れている。

臨床美術は、気持ちを表現することが苦手な自閉症の子どもや、ストレスでうつ病になった人への効果も期待されている。
自分の思いを絵にする過程で言葉の表現力を高めたり、ストレスを発散できる。
生方さんは「職場の悩みから、うつ病になる社会人も多い。企業のメンタルケアなどにも取り組みを広げたい」と意欲をみせた。


P1030084.jpg
初雪草だそうです。
去年の夏に撮った花です。
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No title

今晩は。
明日は彩星の会で臨床美術のワークショプです。
様々な議論がありましたが、実行です。
色々な世界があります。

のんた2号さん

久しぶりのコメントありがとうございます!
是非ワークショップの内容と皆さんの反応を教えて下さい。
(彩星の会は、若年性認知症を患う方と家族の会です。)

「議論」というのは、「病前に絵なんて描いたことはなかったのに」といった懐疑的な意見もあったということなのでしょうか。
認知症への治療的効果を期待し過ぎると「なんだ」と思う方も出てくるかも知れませんね。

私個人は、絵を描くとか、粘土で何か作るとか、コラージュや箱庭療法の箱庭を作るということの効果は、想像を超えたものがあると思っています。

こればかりは、実際にやってみないとわからないのですが、自分でも意識していないものが体(魂?)の奥底から現われて、それによって浄化されるような、ちょっと説明しにくい、日常生活とは次元の違う感覚があります。それは、どんな方(例えば芸術に興味のない方)でも経験できると思います。

特に病気や障害などによってコミュニケーションが少し難しい方には、自分の内側にある豊かな世界と外界(他者)の間に道が作られると思うんです。(臨床美術に関しては何も知りませんので、想像に過ぎませんが。)

認知症を患う方が、自由に楽しく絵を描いて、介護家族の方と素晴らしいコミュニケーションを楽しまれることを心から祈っています。

No title

頭の一部がちょっと壊れちゃうと、芸術的な閃きが生まれるみたいです。

某お笑い芸人が事故後に世界的な映画監督になりましたよね。交通事故で芸術家に転向するなんてことも多々あるそうですよ。
現在NYで大きな展覧会が開かれ、ヴィトンの広告でフィーチャーされてる草間さんも統合失調がなくなったら、あの感性は消えてしまうでしょうし、認知症の人も健常者の考えつかない芸術を生み出してくれるのでは?
なにかで「アルツハイマーの画家の書いた自画像たち」を見ましたが、進行するにつれてどんどんサイケで鬼気迫るものになっていました。
「芸術は爆発だ!」って感じ。

ところで、その花は「初雪草」ですよ。

kimiさん

草間彌生さんが統合失調症だということは初めて知りました。調べてみて、83歳という年齢にもびっくり。ポップな芸術ですからねぇ。

ある本(北川一成著「変わる価値」)の中の対談で養老孟司が、とても面白いことを言っていました。(P16。原文通り)
「生まれたばかりのころはみんな絶対音感を持っているんですが、音の高さの違う両親の声から言葉を覚えるために、次第に音の違いを無視するようになる。(略)だからデザインとかアートとかをやられる方が、色や形に対してもつ無視できない鋭敏さは、別の言い方をすると欠陥なんだと思いますよ」

これは、文筆家とか、もの作りの職人とか、或はオリンピックに出るようなアスリートとか、色々な人に当てはまると思うんですよ。
普通の人には違いがわからない部分にこだわらずにはいられない性質。
だからこそ賞賛もされる訳ですが、裏返せば、そのことで普段から不快感を感じてもいるでしょう。(普通の人が気にもしないことを「異常に」気にしてしまう訳ですから)欠陥といえば、まったくもって欠陥です。

欠陥のない健全な脳を持てば、ストレスなく平和に生きられるんでしょうかねぇ?
わかりませんが、平凡であるということは、実は、凄いことなのだということは、覚えておきたいです。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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