レビー小体型認知症に関する特集記事(週刊誌)

サンデー毎日(2012年7月1日P.151~P.153)にレビー小体型認知症の特集記事掲載。
書かれた情報は正確で、問題を広く網羅している良質な記事です。

記事に書かれた多くのことは、既にこのブログにも書いています。(こちら)
まだこのブログに書いていなかったこと、何度でも繰り返し訴えたいことをこの特集記事から要約してご紹介します。(以下、青字部分)

   第二の認知症「レビー小体型」 推定60万人超 
   知らなかったと悔いる前に●医師の見つけ方●改善する介護
   大声で寝言、よく転ぶ・・は要注意

メディカルケアコート・クリニックの小阪憲司院長(この病気の発見者)の言葉。
「多くの患者が誤診されている。家族がネットで調べて誤診を疑い来院する。
初診後は、過った薬、量の多い薬を減らす。

(注byしば:レビーは薬物過敏性が特徴。処方された薬で劇的悪化の可能性もある。)
早期に診断、適切な治療を始めればQOL(生活の質)は確実に向上する」

「パーキンソン病とレビー小体型認知症は本質的には同じ病気。レビー小体(αシヌクレインというたんぱく質の固まり)が脳幹に出ればパーキンソン症状が、大脳皮質に出れば精神症状や認知症が現れる。
パーキンソン症状が先に出るケースと後に出るケースがある」

専門医でもレビーに詳しいとは限らない。
「レビーの患者がいるか」と経験や知識の有無を確かめるのも医師選びの1つの方法。(「レビー小体型認知症研究会」事務局長 尾崎純郎氏)

医療機関では問診、CT、MRI、SPECTの画像を参考に診断される。

(注byしば:母は症状が進んだ段階で「画像は正常。認知症ではない」と診断された)
最近は心臓交感神経の変性などを診るMIBG心筋シンチグラフィが精度を発揮している。

薬は、アリセプトが効果を示すが、医療保険が適用されない。
2013年には適用になる可能性がある。

(注byしば:ただしアルツハイマーの患者と比べ興奮などの激しい副作用が出やすいので、ごく微量から試さなければ危険。しかしそのことを多くの医師は知らず、「微量では効果がない」と反対する。)

レビー小体型認知症は症状が多彩な「全身病」なので介護家族の負担は大きい。
「最初から適切な診断と治療がなされていれば行動を理解できたし、家族も苦しまなくて済んだかも。レビー小体型認知症に詳しい医師は、患者数に対して圧倒的に足りない。情報も少ない」(パーキンソン病と診断され、5年後にレビーとわかった患者の介護家族)

医療現場でレビー患者に起こる悲劇の1例。意識を失う発作を繰り返し、大学病院では心臓発作とみてペースメーカーを入れようとした。幸い薬を減らすことで転倒は少なくなった。

家族は、症状をよく観察して記録につけ、医師に示すと役に立つ。
「大丈夫だよ。お母さんは、お母さんだよ」と声をかければ不安も和らぐ。(介護家族)

(注byしば:病識、記憶、抑うつ症状などがある母は、「私は頭がおかしい。どんどんバカになっていく」と言い続けている。不安感が強く精神的に不安定になりやすい。)

追記:パーキンソン病とレビー小体型認知症におけるMIBG心筋シンチグラフィの所見については、小阪 憲司・織茂 智之 著”「パーキンソン病」「レビー小体型認知症」がわかるQAブック”に詳しいようです。内容は、こちらで読めます。→「メディカ出版公式サイト」

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紫陽花(アジサイ)
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No title

>最近は心臓交感神経の変性などを診るMIBG心臓シンチグラフィが精度を発揮している。

MIBG心筋シンチグラフィの誤りでは?
確かに精度は高いもののパーキンソン病との鑑別はできません。

No title

ご指摘本当にありがとうございました。訂正致しました。
ご親切に心から感謝致します。

私も医療関係者ではありませんのでMIBG心筋シンチグラフィに付いては詳しく知らず、ちょっと調べてみました。

小阪医師、織茂医師共著の本の中では、違いがあると書かれていました。(本文の一番下に追記で書きました。)
しかし小阪医師も「パーキンソン病とレビー小体型認知症は、本質的に同じ病気」と言っていますので、MIBG心筋シンチグラフィでもクリアーな線引きはできないのだろうと想像します。

医療の素人として考えると、パーキンソン病と診断されたすべての患者には、レビー小体型認知症を発症する可能性を説明し、レビー小体型認知症の症状について良く理解して頂くということが必要なのではないかと思います。
そうすればレビーの症状が出始めたと同時に正しい診断と治療、ケア(介護)が可能になるのではないでしょうか?
もしよろしければ、色々な方からご意見を頂きたいと思います。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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