スロージョギングと抑うつ症状

抗うつ剤を止めたいという方からスロージョギングについてご質問を頂きました。
ここに回答を書かせて頂きます。
ただ私は、医師でもスロージョギングの専門家でもないことは、ご了承下さい。

この方は、うつ病ではなく、軽度抑うつ状態で8年間抗うつ剤を服用中だそうです。
「気持ちがすっきりせず、生活に支障はないが、嫌な思い出が頭から離れず、理由もなく不安になったり悲しくなったり、ちょっとしたことで調子が落ちる。この状態をなんとか克服したい」と書かれています。

 <抗うつ剤について>

うつ病には、日本では薬物療法が一般的ですが、薬だけでは治らない患者が少なからずいることは、度々報道されています。一部のクリニックは、安易に大量の抗精神薬や睡眠導入剤を処方し、問題になっています。
一方、認知行動療法は、多くの方に確実な効果があると言われています。

私(うつ病)の場合、毎年変わる主治医(総合病院の精神科医)が、「調子の良い状態が、少なくとも半年以上続かない限りは、抗うつ剤を止めてはいけない」と言い、6年近く抗うつ剤を飲みました。
しかし最後の主治医は、一転して薬を止めることに積極的でした。
生活に支障ない(ある程度眠れ、食べられる)状態が続いているなら止めるべきだと。
私は、その主治医の言葉に従い服薬を止めて良かったと思っています。

 <うつを克服したいというお気持ちについて>

私は、うつ病を完全に治したいと切望している間は、良い状態が続きませんでした。
私も治したい一心であらゆることをしました。ヨガ、呼吸法、早朝散歩等々。
それぞれに確かにそれなりの効果はありました。

けれども完璧な(毎日体調も気分も良い)状態を求めると、小さな不調が、必要以上に大きなストレス(精神的ダメージ)になります。
「今日もやっぱり気分が重い!」「数日良かったのに、やっぱりまたダメか!」と。
そうした過度の期待と失望の繰り返しが、悪循環を生んでいた一因のように思います。

治ることを完全に諦めて「もう一生治らなくていい。こういう体質だと思って付き合っていこう」と決めた時から心身の不調は、少しづつ減っていき、自分でも驚きました。
ストレスがかかれば、体調はどうしても悪化します。それは健康な人間でも同じです。
だるさで動けなくなっても、夜眠れなくても、「そういう時もある。あってもいい。その内良くなる」と思って受け流していると徐々に治まっていきました。
(これは、抗うつ剤を飲んでいた頃の私の個人的な経験で、一般論ではありません。)

「人生は、天気と同じ」と河合隼雄は書いています。
晴れの日、雨の日、台風、梅雨、全部込みで人生だと。
まして中高年にもなれば、晴天の日が減っていくのは、ごく自然なことかと思います。

 長くなりましたが、以下が、ご質問への回答(個人的意見)です。

質問者:うつ病が治った頃、スロージョギングは、毎日続けていましたか?
しば: ほぼ毎日30分続けました。しかし毎日にこだわる必要はないと思います。
質問者:効果は、どのように感じましたか?波はありましたか?
しば: まず、毎日走ってみようと思い立った時点で、既にかなり良い状態になっていた
    のだろうと思います。走った後の爽快感を徐々に強く感じるようになりました。
    何週間かすると、気分も体調も良い日が増えて来たことを感じました。
    波は当然ありますが、毎日一喜一憂しないことが大事かと思います。
質問者:どれ位の運動量が適切なのかが、よくわかりません。
しば: スロージョギングは、毎日30~60分が良いそうです。
    気持ちが良いと思える範囲なら効果があり、苦しい・疲れた・足が痛いと思った
    らやり過ぎ(効果も出ない。)なのだろうと私は思っています。
質問者:30分の有酸素運動を続けていけば、うつは改善していくものでしょうか?
しば: 改善すると本には書いてあります。(下記リンク参照。)私もそう思います。
    短期間にすべての人に劇的な効果が出るとは思いませんが、運動を続けた方が、
    続けないよりも良いと思います。   
    久保田競教授は、ジョギングで脳が大きくなるのに半年かかると書いています。    
    
うつ病についての記事は、こちら。
スロージョギングについての記事は、こちら。
スロージョギングのうつ病への影響についての記事は、こちらこちらをお読み下さい。

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ゴデチア(6月初旬)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

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’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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