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認知症の種類によるBPSD(困った症状)の違い

認知症介護によって家族が追い詰められる原因の1つにBPSDがあります。
BPSDとは、暴言、暴力、徘徊、物盗られ妄想、嫉妬妄想、不潔行為など介護家族が(ほとんどの場合本人も)苦しめられる症状(周辺症状)のことです。
(対応の仕方について書いた記事は、こちらこちらこちらもご参考に。)

BPSDについて認知症専門医の方(コウノメソッド実践医)から有益な非公開コメントを頂きましたので、ご本人の了承を得て、記事にさせて頂きます。(青字部分。書き直させて頂いた部分があり原文通りではありません。)

私の母も2年前から激しいBPSDがあり、自宅介護は困難を極めました。
藁にもすがる思いで遠距離の病院にも連れて行きましたが、薬で穏やかになることは、ありませんでした。

現在でも妄想から怒り、暴言へとつながりますが、時間によっては、昔通りの優しく、思慮深い母に戻ったりします。
そのスイッチが、いつ切り替わるかは、誰にも予測ができません。
突然切り替わることもあれば、何をどうしても怒りが収まらない時もあります。

しかし周囲の人の話を聞くと、家族以外に怒りをぶつけるということは、ほとんどないようです。
施設職員には、愛想も礼儀も良いことが多く、最も親しい母の義姉に対しても怒ったことはないそうです。
BPSDさえなければ、例え認知症になっても心穏やかに暮らしていけるのに・・と何度思ったかわかりませんが、どうにもならないまま現在に至っています。
(BPSDのないアルツハイマー型認知症の方が、自宅で穏やかに幸せに家族と暮らしている例を色々な本で読みました。)

**************************************
  <認知症専門医(コウノメソッド実践医)からのコメント>

時間によって症状の変動が大きいのは、レビー小体型認知症の特徴で す。
レビーの方を穏かにするのは、コウノメソッドでも容易ではありません。
基本的な薬剤やサプリメント(フェルガード)の使用で穏かになるのは、5~6割程度ではないかと思います。

初回受診され、期待はずれだった方々の多くは、再受診しないようです。
それを考慮に入れると、上記の5~6割という数字になるのではないかと思います。

同じレビーでもパーキンソン症状が急速に進行するタイプは、寝たきりになりやすく、治療が難しいという印象があ ります。

認知症の方のBPSDは、家族など近い人にほど出やすいという特徴があります。
介護施設内では、症状のコントロールが容易な場合が多いのです が、家族が面会に来ると急にBPSDが出るという場合が少なくありません。
このため、認知症の方の在宅介護は、著しく困難になる場合が珍しくないのです。
特にレビーの方は、相手により症状が大きく違う方が珍しくありません。

なおピック病を主体として前頭側頭型認知症の場合は、大部分の方がコ ントミン(=ウィンタミン)で穏かになりますので、治療は一番容易だといえると思います。

またアルツハイマー型認知症の場合は、レビー等と比べるとBPSDは、一般に少ないと思います。

P1020625.jpg
ハマナス

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一人でないと励まされます。

しばさん、はじめまして。母もレビーです。母にとっては私が二人いて、私がもう一人の私に冷たいと言って私を責めたりするのが辛いです。しばさんのお母様の暴言はどんな感じなのですか?

まこさん

まこさん、初めまして。コメント本当にありがとうございます。
まこさんもさぞお辛い日々だと想像します。

同じ人が二人居るというのは、レビー小体型認知症に特有の妄想の1つのようですね。こちらの記事に書きました。↓
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-716.html

私の母も、責め立てるというのが、多いです。
一昨年、暴言が最もひどかった頃は、「私の苦しみがお前にわかるか!お前は私をただ邪魔にして(施設に)捨てようとしている!」というような内容のことを言われ、堪えました。

最近では、自分が手配した船旅行(母の妄想)に行かないのかと言って90分怒鳴り続けていたことがありました。こんなに長く怒鳴ったのは初めてでした。

嫉妬妄想もあり、父が浮気をしていると恨みのこもった目で訴えるので、何とか違うとわからせようとすると「お前はお父さんの味方ばっかりする。私のことなど何も考えないのか」と責めます。

『これは病気から起こるもので、母の人格とは関係ない。一番苦しんでいるのは、一番可哀想なのは母で、上手く受け流さなければいけない』と理
性では十分わかっていますが、頻繁だとどうしても堪えます。
言ってきかせて修正されることがないのが妄想ですし。

可能なら、お母様の気を散らす(他のことに注意を向けさせる)ことができたら良いのですが・・。
母は、以前は、よくお菓子で気分が変わりました。

まともに丸ごと受け取って、怒りや悲しみの感情に任せて言い返すというのは、BPSDを悪化させるだけなので避けたいですよね。
本当に辛いですが、何とか受け流すよう、気が変わるよう、お互いに色々トライしてみましょう。

返信有難うございます。

しばさん
暖かなメール有難うございました。心にしみました。
一人で悩んでいた時は本当に暗いトンネルに入っている気がしましたが、しばさんのサイトを知ってから、心のよりどころができた気がします。有難うございます!

母とは3年前から同居しています。父が8年前に他界して、5年間一人で東京の一軒家の実家に住んでいたのですが、突然、4年前に「昨晩拉致されたの!」と言いだし、驚きました。糖尿病でインシュリンも打っていたのですが、それも一人ではわからなくなり同居をはじめました。
最近は亡くなった父が生きていると思っています。これもレビーの症状にありますね。父に悪いから・・・叱られるから・・・実家に帰らないといけないと・・一人でタクシーに乗ってしまうことがもう6回もありました。先週からは1日に3時間ヘルパーさんに来ていただいております。母は人と場所の認知が特に混乱していると思います。
私のマンションにいるのに、ここは駅?名古屋?などいつも質問責めです。疲れるけど・・・仕方ないですね。
また、聞いてくださいべ。遊びにきます。

まこさん

私も2年前の春には、目の前が真っ暗でした。
でも多くの親切な方や家族会等に救われて、徐々に光が見えて来ました。
自分にとっては生まれて初めてことで、先も見えず、絶望に打ちひしがれますが、先輩達には、多くの経験があり、必ず解決策(或は、心が楽になるヒント)を持っているのだと知りました。

人と場所の認知というのは、母も特に混乱している気がします。
特別養護老人ホームに居るのですが、そこを自宅だと思っているような時もあり、どこか親戚の家を間借りしているように思っている時もあり・・。
とにかく毎日「今日は引っ越し」と言っているのですが、どこに引っ越すのか、自宅はどこなのかは、全然わからないようです。
ある職員さんを姪っ子だと思い込んでいたり。これも幻視の一種なのか、色々な人が、色々な知人(親戚など)に見えるようです。

まこさん、もしご迷惑でなければ、非公開コメントでメールアドレスを教えて頂けますか?そうしたらメールでもう少し詳しい情報などをお伝えできるのですが・・。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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