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昏睡状態にある人とのコミュニケーション

先日、胃ろうの特集番組を見た時、家族の方が「もう(私の言葉も気持ちも)何も届かないのに、そんな状態で生き続けることが良いことなのか」という意味のことを話されていました。
『そうではありません。届いています。ただ反応できないだけ、答えられないだけです』
私は、そう伝えたいと強く思いました。

以前にも、記事(「意識がないように見える人に話しかける」)に書きましたが、最近、諸富祥彦氏の本で「コーマ(昏睡状態)・ワーク」というものがあることを知り、是非ご紹介したいと思いました。
諸富氏は、「コーマ・ワークの普及を心から願う」と書いています。私もです。

以下、青字部分が、本からの引用です。


1度昏睡状態になって、その後意識が戻ってきた方の多くが語るように、いわゆる「昏睡状態」にある人は、一見、意識がないように見えても、実はちゃんと聞こえていることが多いものです。(略)

「コーマ・ワーク」といって、プロセス指向心理学の創始者アーノルド・ミンデル氏が開発した昏睡状態の人と「心を1つにして」コミュニケーションをとっていく方法です。
米国ではすでに多くの人が専門家(コーマ・ワーカー)としてトレーニングを受け、家族の方が、昏睡状態にある人とコミュニケーションするのを援助するために活躍しています。(岸原千雅子さんによる手引書の翻訳が近刊とのことです。)

コーマ・ワークでは、昏睡状態にある人の発するさまざまなシグナル、たとえば唸り声、咳、眼球の動き、筋肉の動きなどを、無意味な生理的反応として切り捨ててかからず、それらは「何かを訴え表現しているのかもしれない」「単なる肉体的苦痛の表現ではなく、死にゆく人の心の表現かもしれない」と考えます。
(略)相手に呼吸を合わせ、言葉のトーンを合わせ、相手のペースに従って、必要あらば、そのほんの少しの反応があった部分をていねいに触って刺激してみたりしながら、昏睡状態にある人が、少しでも自分を表現し、その心の世界が展開していくことができるように援助していくのです。


出典:「人生を半分あきらめて生きる」諸富祥彦(明治大学教授)著 P.163~164

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額紫陽花(ガクアジサイ)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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