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なにごとも二度は起こらない(シンボルスカの詩)

以前、記事でご紹介したヴィスワヴァ・シンボルスカの詩集「終わりと始まり」を読んでいます。
昔、タゴールの詩を繰り返し読んだことがあるのですが、その時以来の衝撃を受けています。

         なにごとも二度は起こらない
         けっして だからこそ
         人は生まれることにも上達せず
         死ぬ経験を積むこともできない
          
                 ヴィスワヴァ・シンボルスカ


彼女は、ノーベル賞記念講演の中で「太陽のもとではすべてが新しい」と言っています。

確かに私たちは、一生を「初めての経験」を繰り返しながら終えていくのだと思います。
初めて二十歳になり、初めて30になり、40になり、50に、60に、70になります。
その年齢に相応しい服も態度も言葉使いも考え方もまったくわからないままに。

ある人は、初めて結婚し、初めて赤ちゃんを育て、初めて思春期の子供と向き合い、初めて独立していく子供を見送ります。
初めて他人が義理の子供とになり、初めて孫と接します。

初めて親が認知症になり、初めて親のオムツを代え、初めて親を施設に入れます。
初めて親と死別します。
初めて自分の体も弱り、初めて人の助けを借りて生きるようになります。

すべてが、生まれて初めての経験です。
上手くいくはずがありません。
誰もが、どうすれば良いのか見当も付かず、右往左往し、試行錯誤し、悩み、後悔し、時に開き直り、そして学び・・。
泣いたり、怒ったり、笑ったり、力を振り絞ったり、へたり込んだり、・・。
そうしている内に、いつの間にか時が流れて、違う段階にいる自分を見付けます。

嵐の中では気が付かなくても、後になって振り返ると、こう思わずにはいられません。
すべては新鮮で、輝いていて、涙が出るほど貴重で、かけがえがなく、愛おしかったと。


P1010166_2_convert_20120607182511.jpg
今頃出てきた生け垣の新芽。
春には小さな白いバラのような花が鈴なりでした。
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やっと手に取りました

記事に興味を持って図書館にリクエストしていたのですが、やっと読むことができました。
どこまでも日常に下りて、平易な言葉で、普段の生活から新たな発見を、言葉に紡いでいく詩人の姿が見えました。
手元にづっと置いておきたい本ですね。
ご紹介ありがとうございました。

詩がお好きでしたら、森本 達雄訳のタゴールの詩(ギタンジャリなど)もお勧めします。

他に以前このブログでご紹介した詩があります。

「親愛なる子どもたちへ」(認知症の方の立場から綴ったもの)
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-37.html

「しぬまえにおじいさんのいったこと」「朝」(谷川俊太郎)
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-324.html

他にもあった気がしますが、思い出せません。

No title

詩のご紹介ありがとうございます。
わたしも、シンボルスカに関して少し書きました。
こちらのページにリンクも張らせていただきました。
もし不都合あれば、おっしゃってくださいね。

http://wahei.blog.ocn.ne.jp/fudan/2012/06/post_d0ea.html

waheiさん

私もwaheiさんが引用されたこの部分に深く惹かれました。
リンクを張って頂いて感謝します。

それにしても年齢的に小さな字を読むのが、しんどくなってきました。
眼鏡を買わなきゃダメだなぁ・・。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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