スロージョギングとウォーキングの比較

最近、本屋の目立つ場所に置かれている「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣(南雲吉則著)」。
「走るな。ジョギングは健康に悪い」と書かれています。
けれども南雲氏のいうジョギングは、「息を切らせて走るジョギング」のことです。

スロージョギングは、息が切れません。(切れる方は、速度・走り方が違います。)
心肺への負担は、ウォーキングと変わらないと田中宏暁教授は言っています。

では、ウォーキングとスロージョギングを比較すると、何が違い、どちらが良いのでしょうか。

田中教授は、「ウォーキングは、健康な人の運動としては、軽過ぎる」と講演で話していました。
ウォーキングでスロージョギングと同程度の健康効果を得るためには、スロージョギングの2倍の距離を歩かなければいけないという話でした。
(同じ距離ならば、スロージョギングの消費カロリーは、ウォーキングの1.6倍と「ためしてガッテン」の公式サイトには、書かれていますが、田中教授は、2倍と言っています。)
田中教授は、日に30分(週3日で効果。理想は、週180分)のスロージョギングを勧めていますが、ウォーキングの場合は、日に1時間歩かなければいけません。

これだけウォーキングが良いという認識が全国に広まり、多くの人が、健康のために歩いているのに、「血圧・血糖値・悪玉コレステロール値が、正常値まで下がった。痩せた」という声をあまり聞かないのは、ウォーキングだけでは、十分な運動量に達していない人がほとんどだからだそうです。


スロージョギングでは、ウォーキングで鍛えられないインナーマッスルの大腰筋などを鍛える効果があると田中教授は、YouTubeのスロージョギング講座で説明しています。
大腰筋は、加齢と共に著しく衰える筋肉だそうです。
大腰筋が衰えるとつまづきやすくなる、転倒(骨折)する、姿勢・体型が崩れる、腰痛・むくみ・冷え性等になりやすくなるなど様々な深刻な影響が出ます。

また久保田競京都大学名誉教授(脳科学者)は、著書(「仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング」「バカはなおせる」他)の中で、「歩くよりも走る方が、脳の前頭前野の働きを活発にする(「「頭が良くなる」)ことが実験で証明された」と書いています。

ただし久保田教授のいう「走る」は、時速9kmですから、スロージョギング初心者のスピード(時速4~5km)ではありません。
しかし田中教授は、「スロージョギングを毎日続けると3ヶ月後には、多くの人が、息が切れないまま時速6~7kmで走れるようになる、さらに6~12ヶ月間続けると誰でもフルマラソンを完走できるようになる」と書いています。
長く続けることで、誰でも息切れなしに時速9kmに近付いていくことは確かです。

*スロージョギングについての今までの記事は、こちら。

追記:久保田競氏は「バカはなおせる」の98ページにこう書いています。
「走らなくなったら終わり」です。脳が衰えます。(略)意図して走るようにすべきです。歩くだけでは不十分です。

追記:私自身は、ウォーキング(散歩)も好きでよく歩きます。木や草花を見ながら歩くのは、とてもリラックスできます。
田中教授は、体力のない初心者や高齢者には、「1分走って1分歩く」を繰り返す方法を勧めています。

*スロージョギングの自分に合った最適速度(ニコニコペース)/ウォーキングの違いについて書かれた朝日新聞の良いサイトは、こちら。

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スロージョギングの正しい走り方。
1分間を180歩。1秒3歩で走るのがポイントです。

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No title

私はスロージョギングを始めてから、左股関節の激痛に悩まされ、試しに止めて2ヶ月、やっと最近歩いても痛みが感じられなくなりました。因果関係は不明ですが、自分のやり方が悪かったのか?

少し考えたのですが、ウォーキングでは大腰筋は鍛えられないとの事ですが、手っ取り早く階段昇降で十分鍛えられるのでは?実は立ってお辞儀をしたり、座ったまま微かに足を浮かせるだけでも鍛えられる筋肉です。

さらにスロージョギングでは大腰筋の外側で骨盤を釣り上げている腹斜筋があまり使われず、反対に大股で腕を大きく振って歩くと体のコアが使われている気がします。
ラテンダンスを始めて2年、最近やっと、その辺りの筋肉の動きを自分で意識できるようになりました。

太極拳等でゆっくり筋肉を動かしていくと筋肉を意識できます。常に意識する事で、神経系統と脳のその部分が活性化されるそうです。面白いですね。そういえば、親知らずを3本、次々に抜いたとき、最初は普段と違う方だけで噛むと味覚が劣るが1週間もすると違和感なくなり、逆に今度は反対側の味覚が減っているのに驚きました。神経は刺激のない部分はおさぼりしているみたいです。ま、電気信号ですから。

kimiさん

私も股関節の骨の形に問題があるんですが、スロージョギングでは。痛みが出たことがありません。どうなんでしょう?今度、整形外科に行く機会があれば整形外科医に質問してみます。

筋肉というのは、確かに意識して訓練(運動)しないことには、どこがどう動いているのかさっぱりわかりませんね。
呼吸法とかヨガ(太極拳は興味がありますが、経験がありません。)によって体の感覚を研ぎすまし、それまで感じられなかったことを感じられるようになることは、本当に面白いですよね。
そうした体の声が聞こえなくなる(鈍感になる)と心身の健康も失われて行くような気がします。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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