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患者の心に寄り添う必要(新聞記事)

5月22日の日本経済新聞夕刊の記事の中からコピー(下の青字部分。全文原文通り)。
レビー小体型認知症の母を「薬で治すんだ!」と言い続けている父のために、大きく拡大コピーをして実家の壁に貼ったものだ。

認知症に対して、薬(アリセプトなど)によって進行を遅らせたり、薬の副作用で起こっている症状をその薬の中止や減量で抑えたり、風邪薬のように対処療法に効果のある薬はある(抑肝散など)。
けれども風邪そのものを治す薬が、いまだにないように、アルツハイマー型認知症も脳血管性認知症もレビー小体型認知症も前頭側頭型認知症(ピック病など)も薬で治す(完治/根治する)ことはできない。

認知症を起こすたくさんの病気の中で治るのは、手術によって脳内の問題を取り除くことができる特発性正常圧水頭症(とくはつせいせいじょうあつすいとうしょう)や慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)などごく限られたものだ。
(詳しくは、こちら。

徘徊や暴言や物盗られ妄想など、困った症状が出てきても、それを治す薬もない。
その背景にある不安や淋しさや悲しみを深く理解して、その心に寄り添い、安心させることが、最も有効だと言われている。

しかし「心に寄り添う」ということは、健康な家族に対してでさえ、実は、とても難しいことだ。
『私が、あなたのために、ここまで心配し、心を痛め、苦しんでいるのに・・』
『私が、あなたのために、ここまで時間と労力を使い、努力してあげているのに・・』
そこにこだわればこだわるほどいらだち、怒りや恨みが、生まれてくる。

「心に寄り添う」ためには、「私」を取りあえず横に置いておかなければいけないのかも知れない。
これだけのことをすれば、これだけのことが、当然返ってくるはずだという期待も。

介護や看病や育児などが、人を成長させると言われるのは、そんな禅の修行のような面があるからだろうか。


*******************************
日経新聞

     < 患者の心に寄り添う必要 >

 聖マリアンナ医科大学の長谷川和夫名誉教授の話

認知症は、物忘れではなく、病気だ。
脳全体に萎縮や老人斑というシミが見られる「アルツハイマー型」のほか、脳梗塞や脳出血が原因の「脳血管性」、脳内に異常なたんぱく質がたまる「レビー小体型」などがある。

認知症の半分以上を占めるアルツハイマー型向けの薬は、日本では「アリセプト」しかなかった。
2011年には、新しい飲み薬や貼り薬などが発売され選択肢も広がっている。

ただ、認知症の大半は、治らない。
どの薬も症状の進行をゆるやかにできても、根本的に治すことができない。

患者が自分らしく暮らせる期間を長くするには、薬物療法だけでなく、家族や介護に携わる周囲の人たちが、患者の心にどれだけ寄り添えるかがカギを握る。


*2012年2月に読売新聞に掲載された長谷川氏へのインタビュー記事は、こちら。


P1010156_3_convert_20120529092327.jpg
タチアオイ(立葵/ホリホック/ホリーホック)
すっと1本高く伸びた茎にたくさんの花が付きます。
最初の花が、咲き始めたところです。
花のアルバムは、こちらです。
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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