ピック病の多様な症状と治療法(その1)

これは、認知症専門医(河野和彦医師の治療法を行うコウノメソッド実践医)をされていらっしゃる読者(ハンドルネーム:hokehoke)のコメントを記事に書き直したものです。

ピック病(前頭側頭型認知症/前頭側頭型変性症)は、他の病気と比べて情報が少なく、正確な像を掴みにくい病気です。
ピック病に関わる多くの方のご参考になればと思います。

注:これは、1医師が善意で下さった意見であり、医師により意見は異なると思います。
  治療に関しては、主治医によくご相談下さい。

 以下(青字部分)、hokehoke医師のコメントです。
(原文通りではありません。ご本人の了承を得て、少し書き直しています。)

*********************************

ピック病の症状は多彩です。
人格の崩壊が目立つ方から、短期記憶障害などのアルツハイマー症状を持つ方まで様々。
しかし共通する特徴は、「マイペースな行動」(周囲の状況や人を考慮しない)です。

よく「人格が変わる」と言われますが、元々の性格が強く出る方も多いです。
抑うつ的(無関心)になる方もいます。
同じものを多量に集める方も多いようです。(ゴミ屋敷の家主は、ピック病の方が多いという話もあります。)

河野和彦医師がブログで、ピック病をはじめとする前頭側頭型認知症(前頭側頭型変性症)の方をよく取り上げています。
そのあまりに多彩な症状には、戸惑いを覚えるほどです。
アルツハイマー型認知症と前頭側頭型認知症の合併例もあり、診断が、難しい方がいます。
(レビー小体型認知症の方にも前頭側頭型認知症の症状がみられる場合もあります。)

ピック病患者への対応としては、できるだけ干渉しない・ストレスを与えないことが大切です。
認知症の方一般に、介護者が困る言動(BPSD。暴力、暴言、徘徊など様々。)に対して頭ごなしに否定したり、非難や叱責をしないことは、大事です。

ピック病の場合、少量のコントミン(4~12mg)から試してみると良いかも知れません。
コントミンが効く方の場合は、穏やかになり介護が楽になります。
コントミンさえ効けば、認知症の中でピック病の治療が、最も簡単かも知れません。

少なくとも7~8割程度の方にコントミンは、効果があります。
しかし5%程度の方に興奮が見られる(奇異反応が出る)場合があるようです。
(→その2 に続く

追記:コントミンと同類の薬にウインタミンがある。

*カテゴリ「ピック病について

P1010048_convert_20120521064105.jpg
オダマキ
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

前頭側頭型認知症の診断には、画像診断が参考に成ります。
ただ前頭葉の外側部の萎縮は、他の認知症でおこり、ピック病などの前頭側頭型認知症では、かなり進行しないと目立ちません。
前頭葉の外側部(前の方から頭頂部にかけて)の萎縮を起こしやすいのは、レビー小体型認知症です。約60%に前頭葉の萎縮がみられます。
このレビーによる前頭葉の萎縮を、ピック病による脳の変化を熟知していない医師に、誤診されやすいので注意が必要です。MRIだとスライスの角度の関係で、前頭側頭型認知症が判りにくい場合が多いようです。
私が以前勤務していた医療機関にいた、認知症学会認定専門医がやや進行したピック病の画像を見て、末期のアルツハイマーと断言したのには驚きましたが・・・。

ピック病

ピック病? help! ヘルプ!

小山さん

恐れ入りますが、どなたにピック病の疑いがあり、何に一番困っていらしゃるのかを具体的に書いて頂けましたら、何かコメントができるかも知れません。
ただ私は、医療関係者ではありませんので、治療に関してアドバイスをすることはできません。

コメントに詳しく書いて頂ければ、それを読んだ読者が、良いアドバイスを下さる可能性もあります。

どうぞよろしくお願い致します。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR