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100万人の男性介護者の悩み

2012年4月23日のフジニュースネットワーク(FNN)の記事を読んだ。
(→詳細は、こちらを。5分半のニュース動画付)
以下の青字部分が、その内容。

現在、妻や親を介護する男性は、100万人いるといわれている。
介護のために離職した男性は、2007年に10万人を越えた。

仕事を辞め若年性認知症の妻を介護するある男性の悩みを紹介。
男性は、社会との接点を絶たれたように感じ、妻の言動にイライラすることが多かったという。
ヘルパーとして仕事を再開したこと、東京荒川区の男性介護者の集い、通称「オヤジの会」に参加したことで心の安定を取り戻したと伝えている。

立命館大学の津止正敏教授は言う。
「社会との接点が、仕事一筋の男性たちが、今度は介護に入りますと、介護一筋になってしまうわけです。
介護が始まって、男性の社会との接点がなくなって、孤立化の傾向を深めていく。
自分たちの悩みを共有するような場があるということは、非常に情緒的な安定につながっていくんだろうと思います。
男性が、介護によって失われた社会との接点を、回復するわけ。もっともっと豊かにするわけです」


イライラして喧嘩を繰り返したというのは、先日、NHKの「ハートネットTV」に出演していた若年性認知症の夫を介護する妻たちも全員口にしていた。(→詳細は、こちら

親の介護と配偶者の介護は、違うと思う。
親は、かつて自分や自分の配偶者を育て、今は、老いて弱った人だ。
しかし配偶者は、長年対等な立場で助け合ったり、衝突し合ってきた同世代の相手だ。
病気とわかっていても、色々なことに対して怒りが込み上げるのは当たり前だろう。

FNNには出て来なかったが、多くの男性介護者は、まず家事(特に料理)から困り果ててしまう。
私の父も母を自宅介護していた頃、スーパーで買ってきた天ぷらを入れた味噌汁1品のみがおかずという夕食を認知症の母に食べさせていた。

若年性の場合は、介護する専門の施設もほとんどないという厳しい状況が続いている。
男性が発症した場合は、40代50代で仕事ができなくなるので、一家が経済的に追い詰められることも多いだろう。
高齢者の認知症に比べ、若年性の場合は、問題がより深刻になるといわれている。

しかし介護者の自助グループは、今、全国に増えつつある。
千葉県柏市の「NPO法人認知症フレンドシップクラブ柏事務局」の「よりあい所」でも男性介護者のための集まりに取り組んでいる。(柏事務局代表者自身が、男性介護者。)
(→公式サイト。→柏事務局ブログ。)

私が頼りにしてきた「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」も全国に広がっている。(→こちらを。

介護が始まると、山積する問題を前に途方にくれ、暗闇に閉じこめられた気持ちになる。
だが同じ介護を経験している人たちが運営するこうした所に相談をすると、混乱した頭も心も静まり、必ず光が見えて来る。
絶対に道はある。


P1000769_convert_20120424172212.jpg
シャクナゲ
今、満開。ツツジのような花がかたまって大きなボール状になっている。
花のアルバムは、こちら
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おしゃべりで癒されるか

男性介護者の問題は、少し微妙なところをはらんでいる気がします。
男性が気にしがちなのは、社会との接点ではなく、実は社会からの評価だという気がするからです。
仕事によって受ける評価と、介護によって受ける評価は、基準がまったく違います。
そして、他者にも自分にも、仕事によっての評価しか認めない傾向が男性には強いように感じます。

こういうタイプの男性は、ここまで言うと言い過ぎかも知れないけれど、おしゃべりで癒されるところは少なくて、むしろ仕事的に介護のレベルをますます高く考えてしまう傾向が強い気がします。するとますます行き詰まる。

僕も、認知症ではないのですが、家族の介護をしていますから、そんなふうに感じています。
(家族会にも参加し、一時は役員までしましたが、男性介護者の限界をこのように感じ、結局は辞めています)

じゃあ、どうしていまはバランスを取っているのか? というと、日常の気分転換と、自分の評価の部分を意識的に分けることです。
気分転換は写真と読書、そしてどんなに少なくても、自分の仕事の時間は必ず確保するようにしています。
つまり、家族の介護に自分を100%犠牲にしていない、ということを自分自身で納得することを、自分に課しています。
後は、家事を楽しむことかな。料理も、レシピにこだわると作れなくなっちゃう。多少自己流でもやっているうちになれてくることが多いんじゃないかな。

へそ曲がりの意見でごめんね。

waheiさんに同感です

私も同意見です。
男性は女性のようにおしゃべりでストレス発散ができにくいのでは?
職場のランチタイムの集まりに入っても、女性陣のおしゃべりを横で聞くのが精一杯ですよね。男の職場の飲み二ケーションが嫌われるのも、結局は仕事や能力評価に話が傾きがちだから・・

waheiさんは言葉を濁されましたが、男の介護者の集まりでは、互いに共感し合うのではなく、競争意識が芽生え、本音を明らかにできない可能性がありますね。常に「俺はあいつより上手くやってやる」的な意識があって・・

男性介護者が孤立しがちなのは、元々仕事以外に繋がりがなく、仕事を辞めると介護の世界だけになってしまうからだと思います。
介護から離れて、全く関係ない趣味の世界で、リフレッシュする時間を持つ・・確かに、これはとても重要なことだと思います。

但し、介護うつにまでなった人には、自助サークル的なものは効果的だと思います。うつの人は男女の違いなく「良く頑張った、偉いぞ」という評価ではなく、「辛いよね」という共感を求めているでしょうから。

waheiさん kimiさん

コメントありがとうございました。
男女の違いを色々考えていたら考えがまとまらなくなって、書くのが遅れました。ごめんなさい。

ニュースの中にあった「社会との接点が絶たれたような感じ」というのは、マレーシアから帰国して初めて住む土地で幼児2人の育児をしていた頃、私も感じたんですよ。
そんな風に感じた要因は、色々あったと思うんですが、「評価されることがない」ということも(その時期の私に)堪えていたのは、私の思考の仕方に比較的男性っぽい所があるからなのかなぁ・・(よくわかりません)。

当時は、自分の好きなことができる時間というのは、ほぼゼロでした。
本が全然読めないというのは、とても辛かったです。
1日に1時間でいいから1人になる時間が欲しいと毎日思っていました。

だから介護を担う男性が追い詰められていくというのも、何となくわかるような気がするんですよ。

奥さんの介護なんて最初から100%する気はないという人、「施設に何か入れるものか!俺が一人で面倒を看る!」という人・・・。なんとなく私の周囲には、両極端な例が目立つような気もします。

借りられる手は、何でも借りて、気分転換も上手くしながら、融通をきかせて、ほどほどにやっていく、というのが、高齢の男性には、ちょっと苦手なのかなぁ・・と思ったり。

まぁ、女性も男性も一人ひとり夫々に女性性、男性性があって、個人差は、すごく大きいと思うんですが・・。
ドラマの中の高倉健みたいな人は、家族会に行っても一言もしゃべりそうもないし。
それでも人の体験談を聞けば、「あぁ、そんな工夫があるんだ」とか色々学び、「俺だけじゃないんだな」って救われる部分も絶対あると私は思います。

・・という感じに、考えがまとまらず、すみません。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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