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認知症の方に読み聞かせ

映画「きみに読む物語」を友人(認知症介護家族)に勧められて見ました。
(2004年制作。監督ニック・カサヴェテス。原作ニコラス・スパークス)

前半は、17歳の幼いヒロインに感情移入できませんでしたが、終わり近くになって、認知症にまつわる人間のよろこびと哀しみを描いた名画だと思いました。
(これ以上感想を書くとネタバレになってしまうので残念ながら書けません。)

映画は、老いた男性が、アルツハイマー病の女性に恋物語を読みきかせるという設定。
『どんな物語を読みきかせたら、私の母は、喜ぶだろうか・・』と想像しました。

その翌日、同じ友人からとても興味深い話を聞きました。

「アルツハイマー病が進行した家族は、昔の写真を見せ、昔話をしても喜ばない。
多くの思い出は失われ、見ても聞いてももう思い出すことができない様子。
試しに絵本を読み聞かせてみると「全部面白い!」ととても喜んだ。
家族は、本が好きな人だったが、今はもう自分では読めない。
きれいな絵、短い文、わかりやすいストーリー、ハッピーエンドが良かったようだ」

『あぁ、どうしてそんなことに今まで気が付かなかったんだろう』と思いました。
私もいせひでこの「木のあかちゃんズ」という絵本を数ヶ月前に母に見せたのですが、あまり反応がありませんでした。
カラフルでないこと、植物が擬人化されていて理解しにくいことが原因だったと思います。


子供たちが小さい頃、毎晩絵本の読み聞かせをしていました。
それを楽しみにしている子供のために読むのですが、私自身が、子供以上に絵本の世界に浸り、主人公と子供たちと一緒に喜んだり悲しんだりしていました。
今、振り返ると、それは、本当に豊かで幸せに満ちた時間でした。

「絵本はユーモア、悲しみ、思いやりなど、生きるうえで大切なものに深く気づかせてくれる。心の潤いを取り戻すために、大人こそ絵本を読もう(柳田邦男)」
柳田邦男(ノンフィクション作家)もこの十年近く絵本を勧める本を繰り返し書いています。
(最近、私の敬愛するこの作家といせひでこが夫婦だと知った時は、驚きました。)

良い絵本は、多くのベストセラー小説よりも長く深く私の心に残ります。
大人でも夢中になれるのですから、認知症を患う人の心も動かせるに違いありません。
次に帰省する時には、何冊かのきれいな絵本を持って母を訪ねようと思っています。

*絵本の読み聞かせ(2)の記事は、こちら。

P1000307_convert_20120324120230.jpg
ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)
小さな沢山の花がかたまって付いています。






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私の母もレビー型認知症を発症して14年程になります。施あ設にお世話になっていますが、今日施設の医師から、胃ろうにするかどうか選択してほしいと言われました。いつかこういう日がくるであろうとは思っていましたが、決断しかねています。

nkさん

お辛い中、コメントありがとうございました。
私自身、その日が来てもやはり決断は困難だろうと思っています。
正しい答えなどどこにもない選択ですから。
しかし逆に言えば、間違った答えもないのではないでしょうか?

胃ろうについて知り、考えて考えて考えて考えた末に出した決断は、正しいのだと思います。そう信じて欲しいです。
色々な人が、色々なことを言うでしょう。
でもhkさんの出す答えが、正しい。そう思って、自分を責めることがありませんように。

既にお読みかどうかわかりませんが、胃ろうについての記事は、嚥下障害と一緒に1つのカテゴリーにまとめてあります。
載せた新聞記事(リンク先)からは、様々な方の体験談も読めます。
このブログの記事に書かれた色々な方のコメントも充実しています。
もしまだでしたら是非じっくりお読み下さい。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-category-16.html

余計なことを書かせて頂ければ、私は、hkさんの「14年」という文字を見て希望を持たせて頂きました。
レビー小体型認知症の余命(寿命と言う方が多いのですが・・)は、一般に発症してから10年と書かれたものを一昨年読んでから、ずっと不安を抱えていました。
ありがとうございました。


プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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