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脳の変化に気付くのは難しい(2)若年性認知症とうつ病

最近、若年性アルツハイマーを患っても初期には記憶障害(もの忘れ)がほとんどない場合があると、ある介護家族の方が話されているのを聞いた。
その方のご家族の最初の自覚症状は、自分への違和感と抑うつ気分だったそうだ。
うつ病と誤診され、正しい診断に辿り着くのに長い時間がかかったという。

私のうつ病も振り返れば、何年もかけて発症したと思う。
何年もの間、常に体のどこかが不調だった。調べても原因は見つからなかった。
うつ病と診断される少し前には、股関節に原因不明の激痛が出た。
今考えれば有り得ない車の自損事故を繰り返し、赤信号を青と勘違いして事故を起こしたこともあった。
診断される少し前から記憶力も注意力もどんどん落ち、ATMにカードを置き忘れたり、駐車場で車をみつけられなくなったりした。

自分への違和感は、十二分にあった。
それでも年齢(40代)と心身の疲労のせいだと思い、病気だとは考えなかった。
(多くの認知症患者も初期には、自分自身への違和感を感じると医師から聞いた。)

うつ病と診断された頃には、仕事や家事がまともにできない程の疲労感、倦怠感、慢性的な頭痛、記憶力・判断力の低下、ひどい不眠に悩まされていた。
それでも抑うつ気分の自覚はなく(感情が麻痺していた。)ただの睡眠障害だと考えていた。
仕事を休めと医師から言われても『休めるはずがない。まだ頑張れる』と思っていた。

そうした判断自体が病的だったと理解したのは、ずっと後になってからだ。
その時には、既にその異常さに気付く力を失っていた。
(うつ病になると柔軟な思考が失われ、自分の思い込みで凝り固まってしまう。)

<関連記事>
*「うつ病と誤診され、10年後にレビー小体型認知症とわかったKさん本人が語る体験談
*「最初にうつ病と誤診されやすいレビー小体型認知症
*「認知症の症状・うつ

P1000275_convert_20120321153304.jpg
ハコベ(別名:朝しらげ)
春の七草の1つ。
肉眼では見難いとてもとても小さな花です。
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No title

脳の器質的障害でも抑うつ症状は出るようです。
有名なのは、脳梗塞後のうつ病(抑うつ症状)で、専門家による研究会もあります。
脳梗塞で片麻痺になった場合、利き腕でないほうの麻痺の方は(右利きなら左の片麻痺)、リハビリに取り組む意欲にかき抑うつ的になりやすい事は、昔から知られていました。これは近年、前頭葉になる意欲の中枢が傷害されるためでは無いかと言われえるようになっています。
私も、認知症の方や脳梗塞による抑うつ症状を「意欲の低下」と呼んでうつ病と区別しています。この意欲の低下は、うつ病の治療に反応しないことが多く、時に脳の血流を改善する薬剤やニコリン注射に著しく反応することがあるからですが・・・・。

一部の認知症(レビーやピック病)でも初期の症状が抑うつ状態であることは、珍しくないようです。初老期を過ぎて、初めてうつ病の治療を受けたことがある方が認知症となったときは、まずレビーやピックを考えるべきだと思います。

この若年性の認知症の方が、抑うつ症状から発症したということは、アルツハイマーだとすると、かなり早期から前頭葉の障害が始まっている可能性があると言うことになります。高齢者のアルツハイマーでは、前頭葉の障害を伴うことは少ないと考えています。それに対して若年性アルツハイマーは、前頭葉を比較的早期から傷害されると考えられています。(因みにこの差が有るので、若年性アルツハイマーと高齢者のアルツハイマー型認知症は別の病気だという考えがあります)。
もしかすると最初からレビーだったかも知れませんが・・・。

この花

ハコベですね。

小学校の頃、学校帰りに摘んではインコに食べさせました。すごく喜んで食べるんですよ!

春の七草の一つだから人間もきっと食べられるのでしょうね。

hokehoke先生 kimiさん

hokehoke先生
いつも詳しい情報を本当にありがとうございます。

母もレビーと診断される随分前からずっと「意欲の低下」がありました。「面倒くさい。何もしたくない。何もかも億劫で嫌になる」とよく言っていました。確かに気持ちが沈み込むとか、うつ病の症状とは違う印象がありました。

ここに書かせて頂いた若年性の方は、間違いなくアルツハイマーだと思います。その後記憶障害が現われ進行していったたそうです。
認知症の症状は、個人差が大きいという一例なのでしょうか。

kimiさん
ハコベですか!こんな小さな雑草にもちゃんと名前があるんだろうか・・と思っていました。
私、毎年食べてますよ!スーパーで七草セットを買って来て、『これもあれもその辺に生えてる草によく似てるなぁ』と思いながらお粥に入れていました。
名前がわかると友達になったような気がして、増々可愛く見えますね。
いつも名前を教えて頂いて本当にありがとうございます。

No title

若年性アルツハイマーも誤診は全く無いわけではありません。
渡辺謙さん主演の「明日の記憶」と言う映画のモデルになった、越智俊二さんは、短期記憶障害は映画で見るとおり強かったですが、奥さんの書かれた「あなたが認知症になったから。あなたが認知症にならなかったら。」と言う本を読んで、レビーだったと思いました。
奥様は河野先生の大阪講演のときに、介護家族としてお話をされています。その時レビーについてある程度ご理解されたのでしょう。「主人はアルツハイマーとレビーの合併と言っておられました」

若年性アルツハイマーの場合、基本的に進行が非常に早く、2~3年で重度の認知症に伸展することが多いです。レビーの場合は、進行が遅い場合が多いようです。重度の認知症になるまで数年~10年程度の時間があるようです。ですから長年、自分の体験を語り続けている若年性認知症の方は、アルツハイマー以外の方が多いような印象があります。レビーの方は、アルツハイマー病変も持っていますので、短期記憶障害はある程度あります。明日の記憶の中で描かれている越智さんも、短期記憶障害で苦しまれ、メモで克服しようとしているシーンが強く記憶に残っています。



hokehoke先生

度々ありがとうございます。
若年性認知症については私は無知で、これから色々学びたいと思っていたところでした。

私は、母を見て来たのでレビーというと『記憶障害は目立たず、まずパーキンソン症状が出る』と反射的に思ってしまいます。
「パーキンソン症状が最後まで出ないレビー患者もいる」と読んだことがありますが、どの位の割合でいらっしゃるものでしょうか?
パーキンソン症状がなく、アルツハイマーのような記憶障害があるレビー患者(正確には、レビーとアルツハイマーの合併)は、どんな症状をもって(どんな症状が出るから)レビーだと言えるのでしょうか?
是非教えて頂きたいです。

No title

どんな病気も長い年月かけてなっていくのかなと最近思います。だから、はじめは違和感があってもだんだん当たり前になっていってしまうとか。

ここのところ、決まったストレッチを毎日やっています。そうすると今日はここが動かないとか今日は柔らかいなあとか違いを感じます。
お菓子を食べ過ぎた次の日に、右の肩甲骨周りが固いことが多かったり。
気持ちが落ち込んでいてやれない日とか、そわそわしてやっていてもうわのそらの日もあります。

たかがストレッチですが、自分を感じる大事な時間なんだなあと思います。時間を決めてやっていけばもっといろんなことがみえてくるのかもしれません。
そして、自分の体にもっと敏感になるのかも知れません。

みやさん

数分のストレッチ、私も風呂上がりにほとんど毎日やっていますよ。
15年以上だと思います。歯磨きのようなもので、やらないと気持ち悪いです。やれば体がほぐれて気持ち良いし、疲れも抜ける気がします。
確かに、心身共に快調な時は、柔らかく、そうでない時は、固くなるのを感じます。

特に何かを目指してやってきた訳ではないのですが、40歳以上の体の固さは、血管の固さに比例し、ストレッチが血管を若返らせるというのを「ためしてガッテン」でやっていてびっくりしました。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20120125.html

自分の体の声を聴くというのは、本当に凄く大切なことなのだと思います。
友人で「時々絶食する」という人がいます。絶食した後は、一口のおかゆの中にあらゆる複雑な味(旨味、甘みなど)を感じることができるそうです。
体が、より体に良いものを欲するのを強く感じるようになるそうで、人工的なもの、添加物を使ったものなど(ハンバーガーとかポテトチップとか)を食べたいという気持ちがすっかりなくなるそうです。
そういう身体感覚って、飽食の生活を送っているとすっかり麻痺してしまいますよね。

レビーを考えるとき

レビーの症状とアルツハイマーの症状は基本的に違います。
レビー特有の症状
①パーキンソン症状
②せん妄や嗜眠などの意識障害
③特有の幻視
④REM睡眠障害
⑤妄想
⑥異常な発汗や低血圧などの自律神経障害
⑦薬剤過敏性
⑧抑うつ症状
⑨病識があること
等があげられます。
これらの、1~2項目があったらレビーを考えたほうが良いと思っています。

プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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