嚥下障害と食事がわかる良書

「テクニック図解 かむ・飲み込むが難しい人の食事」 (藤谷 順子 監修)講談社。
1700円。購入→(アマゾンはこちら) (楽天はこちら)

本の帯には、こう書かれています。(青字)
味、見た目は普通の食事と同じなのに重度~軽度の嚥下障害食に対応!
カンタン126レシピ。素材の選び方・基本調理法がわかる!
食べたかったごちそうが、また食べられる!
天ぷら・うな重・すき焼き・海鮮丼・カツ丼・ソースカツ・煮魚・焼き魚・ハンバーグ・カニクリームコロッケ・オムライス・エビチリ他多数。
監修は、国立国際医療研究センター病院リハビリテーション科医長・医学博士。


単なるレシピ本ではなく、嚥下障害とは何なのか、何にどう気を付ければ良いのか、リハビリはどうするのか、介護テクニック、口腔ケア、色々な市販品などを懇切丁寧に紹介しています。
この1冊さえあれば、嚥下障害とその対応に精通できると思います。

以下、家族の嚥下障害を疑っている方に役立つチェックリストを抜き書き。(青字)

加齢による嚥下障害は、ある日突然起きるのではなく、少しづつ進行するため、本人でも気がつきにくいものです。高齢者は気道に食べ物やたんがあっても激しいむせが起こらず、自覚がないこともあります。

 <誤嚥を疑うサイン> ―こんな症状が出たら要注意―
1. 食べ物をよくこぼす
2. 無意識によだれを垂らしてることがある
3. 食べかすや薬が口の中に残る
4. 食事中に咳き込むことがある 5. 食後の咳が増えた
6. 飲み込みにくい食べ物がある 7. 食事に時間がかかるようになった
8. 食べた後に声がかすれる
9. よくたんがからむ
10.お茶や水でむせることがある

 <嚥下機能に関する簡単なテスト> (上記のサインが当てはまったら試してみる)
1. 唾液を飲み込んでもらう(30秒に3回できるかどうか)
2. 水を飲んでもらう(3cc飲んでもむせないか。声が変わらないか)
3. せき払いをしてもらう(力強くせきができるかどうか)
4. 舌なめずりをしてもらう(唇の回りをぐるりと1周できるかどうか)
5. 特定の言葉を発声してもらう(アーを15秒、パパパ、タタタ、カカカを言えるか)
6. うがいをしてもらう(こぼさずできるか。勢い良く吐き出せるかどうか)

嚥下障害の疑いがあれば耳鼻科かリハビリテーション科などで「嚥下内視鏡」や「嚥下造影」を受けることをおすすめします。治療に役立てることができます。


嚥下障害・胃ろうに関するこのブログの今までの記事は、こちら。

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ジャノメエリカだそうです。(つつじ科)
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良さそうな本ですね

興味深いので、読んでみようと思います。

義母は舌なめずりはキリン並みに上手にできますが、声は常時かすれています。しゃべるだけで突然咳き込み、プリンを飲み込むのも時間がかかります。
ただ、脳に障害を負ってから、食べる事は好きになりました。丈夫な頃は、(甘いもの以外は)生きる為の義務で食べている状態で、ガンジーのようにガリガリでした。ダンナ曰く「世界一不味いカレーが作れる」人で、味覚障害だったのかも。

今不思議なのは常に口をもぐもぐ動かすことです。
胃が4つある動物みたいですが、反芻している訳でもなさそうです。

因みに、その花は「ジャノメエリカ」です。

kimiさん  

嚥下障害については、「むせる→窒息や肺炎を起こしたら大変→より柔らかい食事」と思っている看護師が多くて困ると某医師も嘆いていました。介護現場でもそうだと思います。リスク回避が過ぎると本人がまだ持っている嚥下機能まで低下させてしまう恐れがあると思います。

食べることが好きになったというのは、不思議ですね。
認知症やうつ病の場合、好きだったものが嫌いになることが普通なのだと思っていました。父は、大好物の刺身が嫌いになり、私は、うつ病がひどくなった時期、鶏肉が食べられなくなりました。

口をもぐもぐさせる人、確かにいますね。
どういうことなんでしょう?不思議ですね。

食欲は・・

多分、最後に残る原始の欲求(本能)なんでしょうね。

レビーだった母は、元気な頃は食べる事が大好きで料理上手でしたが、認知症になってから味にはそれ程こだわらなくなりました。でも、食欲はありましたよ。ただ晩年は、少し食べると「もういい」と進まなくなりましたが・・

料理下手で味音痴で食べる事が苦痛だった義母は、反対に脳梗塞をしてから食欲だけが亢進しました。そういえば、アルツハイマーの人は食欲が出るというのをどっかで読みました。孫のおやつまで奪って食べるとか、家族全員分のおまんじゅうを一人で平らげてしまったとか・・

ところで、私はうつの最悪の時は、全く何も食べられませんでした。味無しの水のようなさらさらの粥を数匙流し込むくらい。筋肉が弱って、足が震えて立てなくなりました。よく生還できたと思います。

うつ病の食べ物の嗜好の変化

すみません。先程のコメントは、誤解を招きますね。
不眠を理由に病院に行った時(うつ病という自覚は皆無でした。)医師の問診に「食べ物の好みが変わるということはありましたか?」と訊かれ「最近、鶏肉が食べられなくなりました」と答えました。
認知症やうつ病の初期に嗜好の変化が起こるようです。

私もうつ病がひどかった時は、固形物を一口も食べられない日が、1日だけありました。
これが1週間続けば餓死すると本気で考え、恐怖を覚えました。
「生きよう!生きなければ!」と思って翌日から必死で食べたのを(それでも数口ですが)覚えています。
体重も測るということを忘れていましたが、10kg以上は痩せたと思います。
医師は「食べられるものだけ食べればいい」としか言いませんでした。
元気になってから初めて豆乳とかウィダーとか固形物でなくても栄養が摂れるものがあることに気が付きました。(食べられない時は、思考力もなく思い付きませんでした。)

母が、初期に見せた症状は、料理を作るのに極端に時間がかかるようになるということでしたね。それでもレビー小体型認知症とは気が付きませんでしたが。
2品くらいのごく簡単な料理を作るのに何時間もかかるようになりました。頭も体も超スローモーションでした。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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