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幸福とは? 日経新聞・川上未映子の記事から

2011年10月19日の日本経済新聞夕刊(文化欄)に心に深く残る記事が載った。
川上未映子(作家。「乳と卵」で芥川賞)へのインタビュー。
テーマは、幸福。価値観が多様化し、従っていれば安心できた規範もなくなった社会で、幸福と呼べるものは、いったい何なのか。

記事の中のどの1文にも深く共感した。
荒れ狂う嵐の日々、頼りにならない自分を吹き飛ばされないよう支えてくれたのは、本当にささいなもの、まさに1枚の絵、1冊の本、1つの言葉だったと思う。
何年も、或は、何十年も前に言われた何気ない1言が、心の奥底に今も息づいている。
そんなものがと人が思うようなものが、1言が、私を静かに支え続ける。
不思議といえば、本当に不思議だ。

逆に見れば、人間は、どんなに辛く苦しいときにも必ず光を持つことができるということだろう。
闇に閉ざされたと感じているときにも、目をこらせば星(幸福)は、必ず存在しているのだろう。


以下、青字部分が、日経新聞(2011年10月19日)からの抜き書き。


   幸福とは何か・・・探し出そう
          「心のよすが持つ」が大切

私たちは心の中にバックドア(裏口)を確保しておく必要がある。
人は普段は社会に向けた表の顔で生きているが、それとは別のところに
自分だけのよりどころをもつことが大切ではないだろうか。

それはひそかに思う人の姿であってもいいし、
自分が強く心ひかれる1枚の絵でも、1冊の本でもいい。
ささいな何かで構わない。
それは他人にはわかってもらえないような純度の高いものであるほどいい。

そういう何かを心の深いところに持って自分の人生に向き合うとき、
人は初めて明日を生きる力を得られる。
自分の外に頼れるものがない時代を生き延びるためには、
そんな光のようなものをしっかりと持っていく必要があると私は思う。


(略)世の中の大半の女性はごく当たり前な平凡な人生を生きている。(略)
この小説(新作「すべて真夜中の恋人たち」)の主人公は自分の殻に閉じこもって生きていたが、心を通わせることのできる男性と出会ったことで人生が大きく変化する。
(略)人生のよすがとなるような、
かけがえのないものを持つことの大切さを伝えたかった。

(略)現実の中にもこんな愛を見つけることはできるはず。
恋人や夫婦のあたりまえな関係の中にも、
道ならぬ恋の中にも神聖な何かを見いだす瞬間はあるだろう。


幸せとは持続するものではなく、流れていく人生のそこかしこに点在するものだ。
「あの人があのとき、あんなことを言ってくれた」という記憶の点を
つないでできあがる星座のようなものが、幸福というものではないだろうか。


P1010729.jpg
2010年のハナミズキ。
写真をクリックして拡大して見て下さいね。
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No title

何かにすがりたい時って確かにありますよね。
そんなとき必ず、私は自分の弱さを感じます。
実は記憶にすがる事など考えない瞬間が、幸福なときではないでしょうか?

認知症の人もうつ症状の人も、記憶にすがる事ができなくなり、寄る辺無い不安に潰されそうになります。
そんなときそばで寄り添って支えてくれる存在が、本当に重要な気がします。それは人間でも動物でも無機物でもバーチャルでもいいと思います。

ところで、下の話題の介護の介の字が「人が人を支えている形」というのにインパクトを受けました。確かにそう見えてきます。
よく言われる人の字は、支えあっていると言うより「大きい方が小さい方に寄りかかっている」形ですよね~

追伸・・

日野原さんって、よど号の人質の一人だったのですね。
ちょうど還暦の1年前、彼はあれを境に「残された生は精一杯他人の為に使おう」と決めたのだそうです。
全然知りませんでした。

Kimiさん

介護中マークの写真を加えておきました。これでデザインがよくわかると思います。

母の場合、サルのぬいぐるみ(モンチッチ)が、生きたペットになり、母に寄り添う存在になってくれたのは、望んでいたこととはいえ、予想外のことでした。母の居る特養には、他にぬいぐるみや人形を抱えた利用者は見たことがないですね。

人は、自分が生死の境に立たされたり、死ぬべき歳ではない身近な人を亡くすと考えますね。自分に与えられた「残り時間」をどう使おうかと。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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