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9月の帰省3日目(3)兄との日常

夕方、兄が、ショートステイ先から帰宅した。
私を見ると嬉しそうに「コンニチワ!コンニチワ!」と言いながら、何度も深々とお辞儀をする。
兄までが他人行儀だと思い、淋しさを感じる。
兄は、私の言うことは何も聞かず、一方的に大きな声で話し続ける。
少し様子がおかしい。
何かあったのかもしれない。

毎週1回通っていた歯科医院にしばらく行っていないことが診察券裏の予約票でわかっていた。
父に理由を訊くと「○○か?ちゃんと行ってるぞ」。
「全然行ってないじゃない」と診察券を見せると「そうかぁ?」。

「お兄ちゃん、歯医者さん、行かないの?」
「イイ。オワリ」
「何か痛いことした?」
「イタイ。ダメ。オワリ」
「行かないともっと痛くなっちゃうよ。痛くないように治してくれるんだよ」
「イタイ。ダメ。イタイ」
「歯医者さん、”○○君、来ないかなぁ”って、待ってるって言ってたよ。来て下さいって」
「オワリ!オワリ!ナシ!」
兄は、一度言い出すと修正がきかない。
時間を置いて、また説得しないといけない。

「お兄ちゃん、髪、伸びたねぇ。床屋さんしようか?」
「ダメ。センセイ、オコル」
「○○先生?怒らないよ~!”カッコ良くなったねぇ”って言ってくれるよ~」
「センセイ、オコル!」
参る。これも時間を置いて再度アプローチ。

冷蔵庫のプリンを見せて、「これ、お兄ちゃんのだから、食べてね」と言うと喜んでいる。
朝食用に買ったパンも食べるように伝える。(父に伝えるより確かだ。)

6時には、母のいる特別養護老人ホームに皆で集まって食事をすることになっていた。
母が食べたいと言った餃子とフランクフルト、その他、色々準備をした。
「(2人で感激した)インドカレーは?」と訊いたが、まったく記憶にないようだった。

兄と一緒に買い物のためにあちこち行った。
兄は、荷物をみんな持って運んでくれる。

ある店で店員が、兄を見てぎょっとした。
ちらりと見て一瞬『え?』という顔をするのはいつものことだが、ここまで激しく反応する人は珍しい。
『知的障害者と会うのは、生まれて初めて?・・変な人・・』と心の中で笑った。
そんな自分も『変な人か・・』と思い、思わず、くすり。


P1030615.jpg
撫子(ナデシコ)



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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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