日経新聞「「認知症を知る」(下) 介護・地域編

日本経済新聞(2011年8月21日)の特集記事(SUNDAY NIKKEI)。
今回の記事で目新しい情報は何もないが、施設を探し始める前の家族には、施設の種類もよくわからないと思うので抜き書きする。(青字部分のみ)

場所にもよると思うが、すぐに入ることができる施設は、有料老人ホーム以外は、ほとんどないと思う。
どこも大勢の人が、入所の順番が来る日を待っている。

グループホームは、ある程度自立した生活ができる人たちが、共同生活を送るための場所。
車椅子で、かつ目の離せなかった母(当時は要介護4)は、あるグループホームでは、「対象外。特別養護老人ホームへ」と断られた。
受け入れてくれるグループホームに入ったが、圧迫骨折で動けなくなってからは、風呂に入ることが不可能になり、衛生状態の悪化を理由に退所を余儀なくされた。

特別養護老人ホーム(特養)には、寝たまま入浴できる装置がある。
しかし医療が必要になると入院せざるを得なくなる。
胃ろうの人、インシュリン注射が必要な人などの入所を断る所もある。
暴力をふるう人は、断られる。
一般的に何百人(都内では、千人を超すと聞いた。)もの待機者(入所待ちの人)がいる。
まだ入所を考えていない時から、多くの施設を見学して回って、複数に入所申し込みをしておいた方が良い。

老人保健施設(老健)も本来の目的から外れて、自宅介護の難しい人が、特養に入所できるのを待つ施設になりつつあると聞く。

以下、新聞記事のコピー。(青字部分)


<認知症の人が介護保険で利用できる主な施設>

 「グループホーム」(認知症対応型共同生活介護)

少人数の認知症の人が家庭的雰囲気の中で介護を受ける。
利用者負担(費用):月12万~20万円程度


 「特別養護老人ホーム」(特養)

主に重度の人が利用。亡くなるまでの利用になることが多い。個室タイプ、相部屋タイプで費用も違う。
月5万~15万程度


 「老人保健施設」(老健)

原則は、リハビリで家に戻ることを目指す施設。
月6万~16万程度


 「介護療養型医療施設」(老人病院)

慢性病などで長期療養が必要な人が入る。
月7万~17万程度


 「有料老人ホーム」(特定施設)

民間企業などが経営。入居金が数千万円などの高級タイプも。
月15万~30万程度


(注)利用者負担は目安。施設の場所や利用者の状態などによって異なる。
施設の費用は、「高齢者の住まいガイドブック」(高齢者住宅財団)などを参考に作成。
一部施設やサービスを除き、認知症以外の要介護者も利用できる。


P1030283.jpg
マツヨイグサ(待宵草)
原っぱに咲いている。
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No title

介護に専従できる人が複数(2人以上)いなければ、たった1人の認知症の人でも、安全に看ることが出来ないとつくづく思います。
在宅介護では、たいがい嫁や娘の1人に負担がのしかかり、他の人は「手伝う」というスタンスしかとれません。介護者がものすごく健康で、殆ど眠らずにいられる体質で、なおかつ他の家事(洗濯、掃除、食事の支度etc)は全て他の人がやってくれるというあり得ない設定でも、理想通りの介護の実現は難しいでしょうね。

身内のいない知り合いが、健康に不安を感じ、自宅を売り払って超高級老人ホームに入りました。入居金が4千万近く、毎月の利用料が20万円以上。ところが、銀行からの郵便物を開けられ(親展で残高が判るもの。他の入居者が開けたと言い張られたとか)、留守の間に無断で部屋に入られたり、あげくは無言電話が酷いので警察に調べてもらったら、何と犯人は…。
その後、他の入居者が数千万ものお金を引き出される事件が起きたため、損を覚悟で退去しました。将来を考え、介護が必要になっても大丈夫な施設を選んだのに。退去するにも揉めに揉めて、本当に可哀想でした。世間ではかなり評判のいい施設です。
(↑誤解を招く表現だったら、このコメントは削除してください)

限界を迎えて、ボロボロの状態で施設探しをするより、健康なときに近くにどんな施設があり、そのようなサービスを受けられるのかを丹念に調べておくのは、元気なときに生命保険に入るのと同じかも知れません。

No title

自宅介護に必要な人数は、最低3人と何の番組だったか、言っていました。確かに、夜、眠らない母を2人で交代で看ると、すぐ限界に突き当たりました。しかし、どこの世界に介護家族が3人も居る家庭があるでしょう?

介護施設の評判は、郷里の場合、ネット上にはありませんでした。口コミは、信憑性の問題はありますが、サービスを向上させるためには、有効だと思います。

追い詰められて施設探しをするのは、とにかく精神的にも肉体的にも苦しいですし、余裕がないので、良いことはありません。
余裕のある時から始めたいです。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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