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特養から入所前に必要とされたこと

担当の相談員は、とても申し訳なさそうに言った。(青地部分)

今日、特養の主治医が診断書と紹介状に目を通した。
面接に行った看護師とも話し合ったのだが、○○さん(母)の場合、パーキンソンの症状が、急激に、しかも相当進行している。

医療面でのリスクが非常に高く、特養に入所するという段階を越え、医療施設に入るレベルと考えられる。
既に認知症がうんぬん、介護がうんぬんのレベルではなくなっている。

食べられなくなるのも時間の問題だと思われる。

間もなく啖(たん)もからむようになるだろう。
そうなると窒息死しないように24時間吸引が必要になるが、特養には吸引のできるスタッフに限りがあり、病院のように万全の体制は取れない。

私たちは、○○さんを受け入れたくないと言っているのでは決してない。

ただせっかくここに入っても、急激に病状が悪化して入院という可能性が非常に高い。
長くは居られないと思う。
それを家族が、十分に理解、納得の上、なお入所希望ということであれば、私たちも最善を尽くしたい。


  どう思うかと訊かれ、私と妹は、母を入所させたいと強く願っていると言った。
  父には、私たちから説明すると伝えた。


主治医が、そのことについて家族とじっくり話し合いたいと言っているので、来週、妹さんに来てもらうことになった。

こちらとしては、ここに入所したいという家族の強い希望があるので、是非入所して頂きたいと思っている。
診断書をここまで早く持って来て頂いたのも強い気持ちの表れだと受けとめている。
しかし主治医からすれば、ここに入ったから急激に悪くなったと思われても困るし、家族の理解と納得を確認して安心したいという気持ちがあるのだと思う。
決して断ることが前提の話し合いではないので、そこは安心して欲しい。


最後の言葉で、話し合いの意味が、よくわかった。
担当の相談員は、誠実で信頼できる人だと感じていたが、その通りの人だった。

しかしこの電話は、私には、重過ぎた。
言葉が、頭の中で渦を巻いた。
「食べられなくなるのも時間の問題だと・・」
「ほとんど完食しますし、飲み込みも問題ないですよ(グループホーム職員)」
「飲み込み、悪くないって?!本当?!信じられないなぁ(レビーの主治医)」
「この前来た時は、車いすじゃなかったでしたっけ?(G.H.のホームドクター)」
「骨折は治りました。ゆっくり段階を追ってリハビリを進めて下さい(整形外科医)」
「今度は車いすで来てね!(整形外科看護師)」

いつの間に、なぜ母は、そんなにも悪くなってしまったのか?
なぜそのことに今まで気が付かなかったのか?
なぜその前に、何か手が打てなかったのか?
なぜ? なぜ? なぜ? なぜ? なぜ?・・・
私は、「なぜ」の洪水の中に沈んでいった。

P1020803.jpg
原っぱの草
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No title

医師は最悪の場合を言わなければならないので、家族はショックを受けると思います。
家で介護が出来なくなるから特養への入居を希望するわけで、急速に悪くなる時期と重なるので「特養に入ったから悪くなった」と思い込む家族は多く、これは施設側の悩みどころなのでしょう。
自宅で毎日看ているときは感じなくても、施設に安心してお任せし、しばらくぶりに会うと衰えが目立つというのもありますね。
我が家でも、伯母が特養に入れたときは、それがゴールのように勘違いしていました。実際は、介護側が多少息継ぎができて、溺れる心配が少なくなっただけのことでした。
あれだけ調べて、考えて、頑張ってきたのですから、自分を責めたりしませんように。

クリちゃん

ありがとう!
私も今まで何度か「施設に入った途端、悪くなった」という話を聞き、何が原因なんだろうと考えていました。
色々あるでしょうが、ある面、腑に落ちました。

このブログを書き始めた頃は、母が施設に入るなどとは夢にも思わず、タイトルに「遠距離介護」と入れたのですが、結局、私が、実際に母を介護したのは、ほんの一瞬のことでした。介護もしていないのに、「遠距離介護」とは、何とおこがましいと、長い間思い続けていましたが、クリちゃんのコメントを読んで少し気が楽になりました。
ありがとう。

No title

クリさんのおっしゃるとおりです。
どうしても家族は真実は見えないから、施設で悪くなれば
施設のせいかと思います。
でもまちがったケアというのもあるんです。
施設側でマニュアルで決められていてその通りにしていても個々にはあっていないことだってあるし。
ほんとうに周囲からしたら、些細な事でも、です。
口の中にマクがはっていてもそれを取る取らない、
骨折していても起こすか起こさないか、
コマメな体交ができてるかどうか。
水分はコマメに補給しているかどうか。
笑顔を毎日ひっぱりだしてるかどうか。
ほんとうの意味でのパーソンセンタードケアは今現在の
施設ではできていないと思ってます。
それと同じことで、家族だってパーフェクトな観察なんて
できません。
しばさんは「遠距離介護」しっかりなさっています。
どこにいたって、こころはお母さんと家族のことで
いっぱいだと思います。

ygraciaさん

胸が一杯で何も書けません。
本当にありがとうございます。

あぁ、今、ふと思いました。
子育てをした経験から、完璧な子育てをするなんてことは、不可能(そう考えることすらオカシイ)とわかっているのに、介護に関しては、完璧(少なくともそれに近いもの)を目指しているんですね、無意識の内に・・。
どちらも人間を世話することなのだから、思う通りになんてなるはずもないのに。
完璧にできるはずもないことを、完璧にしようとするから破綻する。
お陰さまで、少し、自分が見えました。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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