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6月の帰省5日目(2)特養に診断書を出す

処置室の固いベッドで長時間待っている間に、母は、「お尻が痛い」と言い出した。
「ちょっと起きてみる」
「起きてどうするの?」
「立ってみる」
「立ってどうするの?」
「歩いてみる。どの位歩けるか、実験してみる。あそこでやると怒られるもん」
黙って見ていると、母は、上半身を起こそうと寝たままうんうん唸っている。
頭が数センチだけ持ち上がる。
「は~。ダメだ・・」
それでも落胆はしていない。

「長いこと待たせちゃってごめんね。あのタクシー、引っぱり凧みたい」
「いいよ。あんたとゆっくり話せたから良かった」
(寝たまま乗れる6台のタクシー全部が予約でびっしりだと電話で言われた。)

今か今かと待っている内に1時間半が過ぎ、看護師が来た。
「診断書と紹介状、できましたので、お帰りの時に受付けで受け取って下さい」
看護師が去り、大喜びの私を見て母が訊く。
「何?何?どうしたの?」
「万事、オーケー! ・・イェ~イ!」
親指を立ててポーズを取って見せた。母は微笑んだ。
母「イェ~イ!」
スローモーションで同じく親指を立てた。
私たちは、何十年も前から、何度こうして一緒にガッツポーズを取っただろう。
私の子供達と一緒に何度元気にポーズを決めただろう。


グループホームに戻り、来週位には、特養に移れそうだと伝え、挨拶をする。
しかし新人さんしかいなかった。
「私、今から○○(自宅)に帰るね。また来月来るからね」
「わかった。気を付けてね。襲われないようにね。すぐ来てね。すぐだよ」

大急ぎで実家に戻り、紹介状をもらわなければいけないレビーの主治医の病院に電話をする。
(直接行くつもりでいたが、時間がなくなっていた。)
今日から7月○日まで長期休業という録音メッセージが流れる。

すぐ特養に電話をし、事情を説明する。(担当の相談員はいなかった。)
主治医の診断書と紹介状はあるので、もう一方は、薬の処方箋で代用して欲しいと頼む。
経過や治療について何か疑問があれば、私が答えられると伝える。
「じゃあ、一応持ってきて下さい。今日は、先生(主治医)が来る日ですから見せてみます」

帰りの電車(指定)の時刻まで時間がなかった。
遅れたら遅れた時だと思い、車を飛ばしに飛ばして置いて来た。
たまたま帰宅した父に駅まで送ってもらい、何とか電車に間に合った。

医師に問題視されるとしたらアリセプト(1日1mg)とセロクエルの量の少なさだ。
今のレビーの主治医も薬剤師も「微量過ぎて飲む意味がない」と減量前に言った。
けれども母は、アリセプトの減量で落ち着いた。

9割は大丈夫だと思いながらも安心できずに帰宅し、妹(仕事中)からの連絡を待った。
とうとう待ち切れなくなり、夕方特養に電話をした。
言われたのは、考えたこともない言葉だった。


P1020791.jpg
ネジバナ(芝生などに生える「雑草」)
本来は見事に螺旋状に花が付くが、
最近は、螺旋状でない花の方を多く見かける。

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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