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抑肝散(よくかんさん)を処方されるまでの長い道

母に抑肝散(よくかんさん)が処方された。
認知症の妄想・幻覚・興奮などに良く効くと言われ、最近急に知られるようになった漢方薬だ。
妹が、看護士を通して処方をお願いしただけで、主治医と会って話したわけではないので、細かいこと(今まで幻覚を減らす目的で飲んでいたリスパダール<主に統合失調症に処方される薬>を止めたのかどうか等)はわからないが、とにかく母は、抑肝散を飲み始めた。
ここまでの長い道のりを思うと、体から力が抜けて行くようだ。

抑肝散については、去年からネットで知っていた。
アリセプト(アルツハイマーの薬)や抑肝散によって、レビーの症状も抑えられると色々なサイトに書いてあった。
すぐにも母に処方してもらいたかった。
一日でも早ければ、それだけ進行を遅らせることができると思った。
私と妹は、母の病気が、パーキンソンではなくレビーだと去年の末から確信していた。

けれども主治医(4月に代わる前の医師)は、全く取り合ってくれなかった。
自分が誤診したかのように言われて腹が立ったのだろう。
じゃあ、薬をどうするか決めろ。これを減らすのか?あれを増やすのか?と迫られて、妹は、何も言えなくなってしまったと言う。
「レビーかどうかなんて、頭を割って解剖してみなければわからない」と主治医は言った。

その電話を聞いて、命綱を切られたような気がした。

3月。私が、主治医と会い、認知症は、既に日常生活に支障をきたすまで進んでいると説明した。
言葉を厳選し、主治医の機嫌を損ねないように、最短の時間で最大の情報を正確にわかりやすく伝えられるように、頭を振り絞った。
「認知症症状は、(母の持病の)甲状腺からも出るし、肝臓からも出ます。
何が原因かは、今日の血液検査からは特定できません。
もっと症状の悪い時に来て、検査をして下さい。
脳の検査でも異常はありません。萎縮も梗塞もない。
(レビーという)可能性もありますが、例えそうだったとしても、治療法はありませんし、治す薬もありません。
なるべく刺激を与えて、一人でぼーっとテレビを見ているような生活はしないことです」
(蛇足だが、働き者の母は、一日もそんな生活はしていなかった。)

以前にも書いたが、母は、この市立総合病院に38年間通院し、数々の持病を総合的に診てもらっていた。
病院を変えれば良いという簡単な問題ではなかった。
それでも父と妹と私は、一度他の病院で診てもらい、何とか母を救う道を見出そうと話し合っていた。
では、どこの病院が良いのか。
レビー小体型認知症家族を支える会のサイトを見ると、レビーの専門医は、県内に一人もいないと書いてある。
それなら県外のどこの病院ならいいのか。
毎日のようにネットで調べている内に、母は、骨折で入院した。

抑肝散は、NHK「ためしてガッテン」でも認知症に効く薬として紹介されたようだ。
「クローズアップ現代」でもレビーの患者に劇的に効いた例を紹介した。
それを見た父は、「どこでもいいからあの薬を出す病院を調べてくれ」と言い、私は「まず主治医に処方を頼んでから」と説得した。
しかし父は、待ち切れず、いてもたってもいられなくなった。
「あの薬を手に入れてくれ!俺が飲ませる!」
常道を逸するほど、父も切羽詰まっていたのだ。

今思えば、私も愚かだった。
5月に初めて認知症と診断された時、私は診察に立ち会っていたのだ。
「幻覚を減らす薬を処方しましょう」と言われて、「そうして下さい!お願いします」としか言わなかった。
その薬の名前すら確認しなかった。

抑肝散も全ての患者に効くわけではない。
漢方薬とはいえ、副作用があることも知っている。
でも、7ヶ月以上切望していた抑肝散が、ついに、やっと処方されたのだ。

P1000348.jpg



試しに始めてみました。ランキングというのは、ちょっと抵抗があるのですが
これをクリックして頂けるとどの記事に訪問の方が多いか等が分かるようです。
今後書く記事の参考にしたいと思っています。
クリック、どうぞよろしくお願いします。
しば
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No title

母がこの春からアリセプトの服用を始めました。2年前から様子を見続けてきましたが、心理テストの結果、記憶力が急激に落ちていることが分かったので、いよいよ治療が必要になりました。

言われたのは「効果が全くないかもしれない」ということ。そして治すのではなく、進みを遅らせるだけということも。それでも10年前には無かった薬なのだから試してみる価値はあると始めてみました。効果が感じられるのは半年後だそうです。

先日実家に行ったとき、予定が長引いて昼食を取ることになりました。冷蔵庫に入っている総菜を食べて食あたりをしてから、冷蔵庫の中身の管理(危なそうなものは捨てるように)は兄に任せています。
「この総菜いつの?」と兄に聞くと、「これは一昨日、こっちは昨日の残り。この子は昨日食べなかったから知らないの」と素早く母が答えました。ビックリ!!! 今朝何を食べたかも思い出せなかった人が!

もう嬉しくなって、「薬が効いてきたみたい?」と尋ねると、「そう、薬を飲み始めたのよ。先生から薦められてね。なんで薬を飲み始めたこと知っているの?」と母。
いつも病院に付き添って、投薬の相談をしたのも私なのに…。そのことは覚えていません。本当に一喜一憂っていうやつです。

アリセプト

アリセプトの効果が出るといいですね。
認知症の患者は、薬の管理が自分ではできないので大変ですよね。
母も薬をきちんと飲んでいないということが、3月になってやっとわかりました。毎日電話をかけて「薬飲んだ?」と訊いたものです。
「お膳を揃える時には必ず一緒に薬も机に並べて!」としつこく言ったのですが、「忘れちゃうんだもん」とか「薬、見ながらご飯食べたらおいしくない」とか、全く聞く耳を持ちませんでしたね。あれも症状??

初めまして

初めまして。ちゃわといいます。

私の母は5年半前にレビー小体型認知症になりました。
もう既に新しい記事が投稿されていますが、こちらの記事にコメントさせて頂きます。

まずは抑肝散が処方されてホッとしたことでしょう。本当に良かったですね。この漢方薬が多過ぎるとカリウムが不足して低カリウム血症を起こすことがありますが、毎日バナナなどを食べると必要なカリウムを補給できます。せっかく処方された抑肝散ですから、いつまでも続けていけるよう私も応援しています。

実は検索エンジンでこちらのブログを知りました。
少し気になったことがあるのでコメントさせて下さい。

病院を探すのにレビー小体型認知症家族を支える会のホームページを見たと書いてありますが、レビーのお母様を本当に大切に思うのでしたら、このホームページで病院を探しては駄目です。思ってることを率直に書きますので、どうかお気を悪くされませんようにお願いします。

この会はレビー小体型認知症を発見した小阪憲司先生が顧問をされてますので、多くの方がこの会を素晴らしいものだと考えるでしょう。しかし、私はお勧めしません。

レビーの治療ということを考えると、実はレセプトに関連して大きな問題点があります。

レビーが薬に対して過敏に反応するケースがあることは既にご存知かと思います。例えばアリセプトですと、これは今のところアルツハイマー型認知症と診断された患者さんにしか出せない薬です。そして、最初の2週間は3mgとし、胃腸障害など問題がなければ5mgに増量することとなっています。今ではレビーにもアリセプトが有効なことは広く知られてきましたが、レビーは薬に対して過敏に反応するので、本当は極少量で出す必要があります。そのことを知ってる小さな開業医なら融通もききますが、大学病院など大きな病院ではレセプトに厳しいため、決められた通りにしか処方を出せません。そこでどうするかと言いますと、レセプトにはアルツハイマーの可能性ありとして、レビーに対してアルツハイマーと同じ量の薬を出してしまいます。

レビー小体型認知症家族を支える会、ここで紹介されている診断・治療ができる病院は、ほとんどが大きな病院です。たとえレビーの診断はできても、レセプトの問題があるので正しい治療はできません。レビーの患者さんはアリセプトの副作用で怒りやすい性格になり、薬剤性パーキンソニズムによりほんの短期間で歩けなくなります。そうした病院を紹介しているのがレビー小体型認知症家族を支える会なのです。私としては、同じ県内で病院が見つからなくて良かったと思います。もし見つかってたら大変なことになっていたかも知れません。


2つお知らせしたいホームページがあります。

名古屋フォレストクリニック
http://www.forest-cl.jp/
ここの河野和彦医師はレビーについて詳しい先生です。
私は東京に住んでますが、母を愛知県まで受診しに連れて行ったことがあります。
ホームページの左サイドバーに「コウノメソッド2010(PDF)」というのがありますので、
一度ダウンロードしてご覧になって下さい。

レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会
http://lewyfamilyoshaberikai.web.fc2.com/
ここはレビー小体型認知症の介護家族の集まりで、私もこの会に参加しています。
月1回みんなで集まって、レビーのこと、介護のこと、いろいろおしゃべりしてます。
私が参加してるのは関東地方ですが、関西でも同じように集まりがあります。
ブログもありますので、覗いてみると雰囲気が分かると思います。
3ヶ月に一度「ゆるりん通信」というニュースレターを発行してて、無料で配布しています。
是非読んで頂きたいと思います。私もニュースレターに記事を投稿しています。
お住まいがどちらか分かりませんが、ニュースレターは全国どこへでも配送します。

今回は初めてのコメントで長文失礼致しました。

ちゃわ

ちゃわ様へ

はじめまして。ちゃわさん。
コメントに感激しています。懇切丁寧に色々教えて頂き、本当にありがとうございます!!
同じ病気のご家族の方からのお言葉は、本当に貴重で、勇気付けられます。
ご紹介して頂いたサイト、さっそく見てみました。(ちゃわさんのサイトも!)是非利用させて頂きたいと思っています。本当にありがとうございます。

お母様は、現在、どのように過ごされていらっしゃるのでしょうか?
ちゃわさんは、介護疲れなさっていないでしょうか?
また是非色々教えて頂けたら本当に幸せです。
今後ともどうぞよろしくお願いします!
コメントに心から感謝しています。

しばさんへ

しばさん

レスありがとうございます。ちゃわです。

母の認知症について簡単に経過を書いておきます。
以前通ってた近所のかかりつけ医は専門が整形外科で、いつも高血圧の薬をもらうだけでした。2年前の春、紹介状を書いてもらい、順天堂医院で診察を受けました。レビー小体型認知症家族を支える会でも紹介されている新井平伊医師で、たまにテレビにも出ている有名な先生です。「レビー小体型の可能性が高い」と言って、アルツハイマーと同じ量のアリセプトが処方されました。服用を開始してすぐに興奮がひどくなり、週3回のペースで徘徊が始まりました。そのため、アリセプトを減量したり中止したりしましたが、いつまでも週3回のペースの徘徊が続いたため、今は病院の閉鎖病棟に入院してもらってます。

今入院してるのは2つ目の病院ですが、最初の病院では抗精神病薬のリスパダールが処方され、すぐに薬剤性パーキンソニズムで歩行障害になりました。その病院では、転倒予防という名目で一日中ずっと車椅子に身体拘束の状態が続きました。何ヶ月も身体拘束が続いてから別の病院へ転院しました。そこは身体拘束をしない病院なので、転院した初日から一人でフロアを歩いてました。

上に書いた順天堂医院で処方されたアリセプトは3mg→5mgでした。あとでいろいろ試して判ったことですが、母は0.2mgでも興奮するほど敏感なレビーでした。このように、レビーに対して適切な薬の処方を出せないのが大きな病院なのです。母を大きな病院へ連れて行ったことが、私にとっては最大の後悔です。

また、最初に入院した病院は、医者がレビーについて勉強不足でした。抗精神病薬を使えば薬剤性パーキンソニズムが出るのは当然です。その結果母は何ヶ月も体を拘束されたままで過ごすことになりました。レビーにふさわしい抗パーキンソン薬があるので私から医者に提案しましたが、その医者は自分が改善例を知らないというだけの理由で使ってくれませんでした。これがレビーに対する一般的な精神科医の実態です。

こうした状況を少しでも変えていこうとしてるのが、前回のコメントで紹介した河野和彦医師です。

一度に沢山書いても読むのが大変でしょうが、今日はお奨めのサプリメントを紹介します。名前はフェルガードといって、詳しい内容は以下のサイトで見ることができます。

株式会社グロービア
http://www.glovia.net/

フェルガードに含まれているガーデンアンゼリカ抽出物は少し興奮性があるため、レビーの場合は最初フェルガード100Mを朝食前に1包からスタートするのが一般的です。フェルガードは河野先生もご推薦です。もし興味がおありでしたら、更に詳しいこともお知らせします。

以下のURLは私が個人で開いてるサイトで、グロービアとも相互リンクしています。

フェルガードの組み合わせ
http://chawa.jp/feruguard/

レビーについてもっともっとお話ししたいことがあります。
今後も少しずつお知らせしていきます。

ちゃわ様

貴重な情報を本当にありがとうございます。
知らなかったことばかりで、ただただ大変驚いています。
ご紹介のサイト、2つともざっと見てみました。
ちゃわさんは、薬剤師でいらっしゃるのでしょうか?
私は、薬に関しては全くの素人で、コウノメソッドも一通り読みましたが、ちゃんと理解できたかといえば、心もとないところです。
現在、心療内科から母に処方されているのは、抑肝散(1日3回)リスバダール(0.5ml 寝る前と朝)のようです。
落ち着いて勧めて頂いたサイトを熟読し、良く考えてみたいと思います。

フォレストクリニックにはしばらく通われたのでしょうか?
効果は?それまで通院していた病院とは、そこで縁を切ったのでしょうか?母を名古屋に連れて行くとしたら、現在通っている市立総合病院神経内科はどうするか・・。色々なことが頭をぐるぐる巡り、決断がつかないでいるところです。
フェルガードは、もちろん興味あります。
レビーについてももっともっと知りたいです。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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