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東日本大震の災被災者の方に 2つの詩を

悲嘆にくれている方々、気持ちが深く沈み込んで苦しんでいる方々のお気持ちを考えると、何の言葉も出ません。
谷川俊太郎の2つの詩をただご紹介しようと思います。

「朝」は、健康な時にはわかりにくい詩かもしれません。
私が、うつ病だった頃。
朝、目を覚ますのがつらくてたまらない日々に、この詩を読んで力をもらいました。
「今」や「十年」という単位ではなく、「百年」「何千億年」という単位の中に
自分を置いて見るようにしようと思いました。生きていくために。

   

 しぬまえにおじいさんのいったこと

(略)わたしの いちばんすきなひとに
   つたえておくれ
   わたしは むかしあなたをすきになって
   いまも すきだと
   あのよで つむことのできる
   いちばんきれいな はなを
   あなたに ささげると  

(「魂のみなもとへ」から。谷川俊太郎・長谷川宏著)



  朝

また朝が来てぼくは生きていた
夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た
柿の木の裸の枝が風にゆれ
首輪のない犬が陽だまりに寝そべってるのを

百年前ぼくはここにいなかった
百年後ぼくはここにいないだろう
あたり前な所のようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ

いつだったか子宮の中で
ぼくは小さな小さな卵だった
それから小さな小さな魚になって
それから小さな小さな鳥になって

それからやっとぼくは人間になった
十ヶ月を何千億年もかかって生きて
そんなこともぼくら復習しなきゃ
今まで予習ばっかりしすぎたから

今朝一滴の水のすきとおった冷たさが
ぼくに人間とは何かを教える

魚たちと鳥たちとそして
ぼくを殺すかもしれぬけものとすら
その水をわかちあいたい  

(谷川俊太郎詩集「空に小鳥がいなくなった日」から)

P1020084.jpg
カラスノエンドウ。
クリックするときれいです。




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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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