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帰省2日目(2)父、講演会へ 母「普通の生活がしたい」

父は、ここしばらく認知症関係の本を買い漁(あさ)っている。
中身は見ずに、タイトルに認知症と書かれたものをまとめて買って来るのだと言う。
しかしまともに読んでいるとは思えない。

父「お母さん、認知症って言ってもアルツハイマーみたいな所はないぞ~」
私「だ、か、ら、お母さんの病気は、レビー小体型認知症なんだってばっ」
アルツハイマーとレビーの違いを説明する。何十回目かは忘れた。

父は、12冊の本の中から一番怪しそうなものを持って来て言う。
父「これだけあって役に立ちそうな本は、これ1冊だ。ここに書いてあるこの薬(サプリ
  メント)は、どこで手に入るか調べてくれんか」
その本は、そのサプリメントで認知症が劇的に治った、改善したという宣伝本だ。

続いて父は、その日に開かれる認知症の講演会のパンフレットを私に見せ「どう思う?」と訊く。
「どんどん行けばいいと思うよ。正確な知識は役に立つよ。お母さんの介護にもね。
ついでにこの本も持って行って、”これ、どう思いますか?”って訊いてきたら?」
2時からの講演会なのに、昼食後すぐに出掛けて行った。
父は、仕事の約束でも1時間以上早く出掛けて行くようになっている。
そんなに早く行って先方の迷惑にならないのかと訊くと下見や準備に時間が要るのだと言う。
よくわからない。

妹と兄と3人で母の所に行く。
昨日程ではないが、会話はできる。抑うつもない。
何がしたいのか、何が楽しみなのか、何に困っているのか、何が嫌なのか、1つ1つゆっくり訊いていく。
母「家に帰りたい。普通の生活がしたい。草取りしたり、家を片付けたり、隣の○○さんと
  立ち話したりしたい。そういう普通のことがしたい。ここに居ても意味がない」

私「お母さん、本当に○○(母の自宅)に泊まりたいの?夜中、ひとりぼっちにされちゃう
  のに、本当に泊まりたいの?」(母は朝、びしょ濡れになって横たわっている。)
母「泊まりたいよ。う~ん。泊まりたいっていうか、帰りたいの。戻りたいの。
  夜は一人の方がいいよ。お父さん、”うるさい!早く寝ろ!俺は死んじまう!”って怒
  鳴ってばっかりいるもん」

私は母を説得したかった。
あれだけ頭のしっかりした母なら、話せばわかるのではないかと期待した。
母さえ「家に帰りたい、泊まりたい、風呂に入りたい」と言わなければ、父もそうしない。
問題も事故も起こらない。
しかし話せば話すほど、母を説得することは無理なのだとわかった。

その後、妹と兄と墓参りに行き、伯母の家を訪ねる。
いとこ(伯母の娘)が来ていた。
いとこは、優しく根気良く兄の話し相手になってくれるので、兄は満面の笑みを浮かべている。

いとこ「法事の時、おばさん(母)、凄くしっかりしてたけど、1度も○○ちゃん(兄)のことを心配しなかったのにびっくりしちゃった。いつだって心配して、何から何まで細かく世話を焼いてたのにねぇ。あの時は、忘れてたのかなぁ。
おじさん(父)、パソコンやる?そうか。良かったねぇ、なくて。おじさんがインターネットやってたら、今頃、”認知症が劇的に治った”って宣伝してる薬、片っ端から買い漁ってるよ~。詐欺被害は百万じゃ済まないね~(笑)」
いとこの言う通りだ。
伯母は、例え介護の仕方が滅茶苦茶であっても
「○○さん(父)が、あそこまで面倒看るとは思わなかったよ。根は優しい人だとは知ってたけどね」
としみじみと話していた。

帰宅してから兄が心配そうに訊く。
兄「○○チャン(もう一人のいとこ)、××(体の部位)、ダイジョウブ?」
私「お兄ちゃん、誰から聞いたの?!なんでわかったの?!」
妹「お兄ちゃん、わかるんだよ。この頃、何でもちゃんとわかるんだよ。びっくりする
  よ」
いとこの××(体)に病気が見つかり、手術をするという話を皆でちらっとしていたのを兄が聞いて理解していた。
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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