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「認知症と長寿社会」(講談社現代新書)

「認知症と長寿社会」(信濃毎日新聞取材班著。講談社現代新書)を読んだ。
日経新聞の書評欄(2011年1月9日)を見て知った。
新聞協会賞(編集部門)、日本ジャーナリスト会議賞、ファイザー医学記事賞大賞、日本認知症ケア学会・読売認知症ケア賞特別賞の4賞を受賞したルポルタージュ(2010年1月~6月まで信濃毎日新聞に掲載)。

期待が大き過ぎたせいか、新しく知れたことは少ないという印象。
しかし家族に認知症患者が居ない人が読めば、患者、家族、近所の人、施設職員、、ケアマネ、ボランティア、医師、看護婦ら大勢の語る言葉に驚愕し、心を揺さぶられ、深く考えさせられ、涙するだろう。

「認知症の人は気楽でいいわよねぇ。本人は何にもわかんないんだから」
という誤解がまだまだまかり通っている中では、この本は、必読書かも知れない。
認知症患者の家族にとっては、身につまされる箇所、深く共感できる箇所、涙する箇所があるだろう。

本の中で私が特に目を引かれたのは、3カ所。
1.「認知症短期集中リハビリテーション」(P140)。
週3日作業療法士らと1対1で20分以上、新聞の音読や計算ドリル、歌などのリハビリをする。
認知機能や意欲の向上、暴言などの症状に「薬物療法に近いほどの効果」(国立長寿医療研究センター病院長談)が見られたという。
しかしそれを受けられるのは3ヶ月のみと厚生労働省が決めている。

2.認知症患者や知的障害者や障害児などが集う「共生型施設」(P224)。
母が最近「お世話になりたい」と言っているデイサービスは、託児所と併設しているが、施設長は知的障害者も一緒に生活できる場を目指して努力を続けている。
開設当初からそのために「何度も何度も市役所にお願いに行ったが、許可はついに下りなかった」と施設長は言った。

知的障害者は、ストレスを受けるとパニックを起こして叫んだり怒鳴ったりするので、知的障害者を知らない人は身の危険を感じたりして恐れる。(兄との体験で知っている)
けれども知的障害者が人に危害を加える可能性は、世間一般の人が傷害事件を起こす可能性よりも遥かに低いだろうと思う。
少なくとも兄が人に暴力をふるったことはない。
大江健三郎(長男が知的障害者)も書いているが、知的障害を持っている人には、人の心を癒す魔法の力のようなものがある。
それは「心が純真だから」の一言では表せない本当に不思議な、奥深い、魂の持つパワーだと感じている。
そのパワーが、認知症患者にとっても良い効果を生むということは十分理解できる。

3.「週1回の話し相手、有償ボランティア」(P229)
1時間900~1200円の利用料で見守り、話し相手、外出の付き添いなどのサービスが受けられるシステムだ。
こうしたことには、多くの場合、介護保険が適応されない。
しかし必要性を痛切に感じる。





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しば



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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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