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アルツハイマー病発症の原因物質(新説)と嗅覚

嗅覚について書いた翌日(’10.12.26)の日経新聞に「アルツハイマー病に新説。難航する薬開発 打開なるか」という特集記事が出た。(15ページ、サイエンス欄。かなり長い記事)
(以下、青い字は、記事からの抜粋だが、省略したり加えたりして原文通りではない。)

「タウたんぱく質」という神経細胞(ニューロン)の骨格となる物質が壊れて糸くず状にたまると神経細胞が死に、アルツハイマー病を発症することが分かってきた。
病気の発症や進行を防ぐ新しい治療薬につながるとして研究に力が入ってきた。


アルツハイマー病は、これまで「アミロイド仮説」に基づいて治療薬開発が進んできた。
これは、神経細胞の外側にアミロイドベータという物質がたまって老人斑というしみのような状態になり、アルツハイマー病を発症するという説だ。
しかしこの説に基づいた治療薬の開発が思うように進んでいない。

約2千人の患者などを調べたデータを分析した結果。
記憶を担う嗅内野という部位の神経細胞に、早い人は、20代後半から糸くず状のタウたんぱく質がたまりはじめていたという。50歳代でも約半数が蓄積していた。
もちろん記憶障害などは起きる前で、この後、大脳皮質などにアミロイドベータもたまり始め、病気になる可能性が高い。

アルツハイマー病の発症メカニズムは複雑で原因は完全に解明できていない。
ただ新しい標的物質の発見は、患者にとって治療の選択肢が広がる可能性がある。


神経細胞を死滅させるというタウたんぱく質が、早期にたまり始めるという嗅内野。
調べてみると、文字通り嗅覚を担い、かつ海馬の入り口にあって記憶も担っている。
嗅内野の近くには、感情を担うへんとう体もあり、「匂いと記憶と感情が、密接に結びついている」という内容の放送もあった様子。(「サイエンスゼロ」 2010年6月26日放送「こころを動かす嗅覚」
(放送内容については「薔薇と宝塚とキラキラが好き」にとても詳しい。)

12月6日のNHKあさイチでは、アロマセラピーが認知症の症状に効果があるという放送もあった。
アロマオイルの特殊な配合をするのかと思ったら、昼は柑橘系の香りで脳を活性化、夜はラベンダーなどの香りで脳を落ち着かせると言っていた。これは、アロマオイルのごく一般的な使われ方だ。
母にも試してみようと思って、そのままになっていた。

今年は、認知症に関するニュース、報道、特集番組が、驚く程多かった気がする。
自分がこういう状況に置かれたから目が行くのかとも思ったが、他の人に訊いても同じ印象を持っている。
レビー小体型認知症という病名も繰り返し目にし、耳にした。
(ピック病は、格段に少ない。)
(昨日は『ピック病でも臭覚異常が出るのかも』と書いたが、上記の記事を読むと、臭覚異常が出るのは、やはりピック病ではなくアルツハイマーかと思われる。)

脳の研究が早く進み、認知症の新薬やより良い治療法が出てくることを切実に願う。


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No title

アルツハイマーで、認知機能の低下より前に、臭覚の障害が来ると言われています。
ピック病は、基本的には短期記憶障害はありません。かなり進行するまで、改定長谷川式認知スケールで満点をとるため、認知症ではないと診断されることが多いです。
レビーで、アルツハイマーよりだと短期記憶障害が初期から目立ちます。レビーの方の一部で、CT上前頭葉の広い範囲で萎縮が見られますので、中途半端に認知症を知っている医師に、ピック病と誤診されるようです。臨床的にピックなのかレビーなのか区別が難しい症例が一部にあるようです。
アルツハイマーだと、定期的にお母さんを迎えに行くことが出来るのは、可笑しいと言えます。ある程度進行すると、迷子になりそこまで行きつけなくなることが多いです。
レビーは、日常のことは良く忘れても、自分にとって重要なことは、不思議なくらいきちんと覚えています。ピック病は、迷いませんし、すぐ覚えます。
レビーでもピックでも、フェルガードの効果がある方が多いので、お父様に関しては、フェルガードを続けていくことで十分でしょう。

お母様の薬ですが、レビーのパーキンソン症状に一番効果があるのは、ガーデンアンゼリカと言うのが私の見解です。マドパー200mg程度までは、副作用は出てきにくいです。ペルマックスも50μ錠を2錠程度までは副作用が出てきにくいです。ただ長く飲んでいると幻覚や妄想が活発になったりするようです。これらの薬剤も薬の量を一時的に減らして効果と副作用の有無をチェックしていく必要がある薬剤です。
アリセプトは、パーキンソン症状を明らかに悪くする場合が多いです。特に量が多すぎるときに起こりやすいです。2,5mgでは多すぎますので、数日休んで症状が変化すればそれに応じて対応策を考えます。アリセプトが必要と判断された場合、飲み始めればすぐ効果が出てきますので、心配はいりません。アリセプトの副作用があった場合は、前の投与量の半分以下から再開するのが基本です。私は0,5mgから投与を再開していますが、少量多い場合、興奮が起こりやすいです。中には0,5mgで再開した日から、ひどい興奮があり、アリセプトの投与を諦めた方もいます。
お母様の薬を減らしたければ、まずアリセプトを休んでみることです。次にマドパーを減量してみます。一度に複数の薬剤を変化させると、どの薬の影響か判らなくなりますから、一つずつ調節していくことが必要です。

hokehokeさんへ

懇切丁寧なコメント、本当にありがとうございました。

以前にも書きましたが、父が何なのかは、私も本当にわかりません。誰にもわからないと思います。とにかく落ち着いていて、日常生活が成り立っていけば、それでいいと思っています。

母の今の状態の詳細はまだわかりませんが、次回の診察でアリセプトの減量を主治医と相談するつもりでいます。
マドパーも視野に入れます。
本当にありがとうございました。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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