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悲しみの詩 救われる言葉

11月7日(平成22年)の日経新聞の文化欄に皆川博子(直木賞作家)の「風」というエッセイがあった。
生死について書かれたものだが、ひどく心に染みたので、ここで紹介したい。

これは皆川博子の童話作家の友人が夫を亡くし、医師に勧められて書いたという詩。

わたしのくらし

<七歳と七七歳と>
あなたは七歳のとき
かあさまを亡くされた
わたしは七七歳のいま
あなたを亡くした

七歳のあなたのかなしみは
どんなでしたろう
七七歳のわたしは
二つのかなしみが重なりあって
涙をながすのです

<ひとりごと>
ずい分
おしゃべりになりました

それから すっかり
無口になりました

<孤独>
厚着をしても
暖房をしても
冷たい風が
臓器と臓器のすき間を
ふいているのです


私は、ごく短い間だが、特別養護老人ホームで働いたことがある。様々な種類の認知症の方々が、どんな風に進行していって、どんな末期を迎えるのか、少しだけ垣間見た。
母の症状の進行を知ってから、当時見た方々をまざまざと思い出して、胸がふさがる。
「臓器と臓器のすき間をふく冷たい風」を感じる。言葉を失う。
でも悲しい時には、悲しい絵や音楽や文章が、それを癒すのを知っている。この詩は、多くの人を癒すだろう。

以下の一文も深く印象に残った。

カトリックの作家が著した小説に、老いて視力、体力などが衰え、失われてゆくのは、「1つ1つ、神様にお返ししているのです」という一節があった。

私は、何の信者でもないけれど「引きはがされ、奪い取られていく」と感じていたものも「初めからなかった。一時期預けられたものを、今、少しづつ返している」と思うと、少し救われる気がする。
父のことも、母のことも。そして自分自身のことも。

私も更年期(45~55才)の影響を最近ひしひしと感じる。目も耳も頭もすっかり悪くなり、体力もがくりと落ちたと実感する。(耳は、母方が代々早くから難聴になり始めた。)
でもこれも抗(あらが)えないこと。受け入れていく過程で学ぶこともあるだろう。




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しば
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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