スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

父の起こした母「誘拐」事件

帰宅してから1週間、妹と成年後見人のこと等について話し合ったりしている。
そうしている間にも毎日あまりにも色々なことが起こるのでブログに書き切れない。
有り得ないようなことばかりが起こる。自分でも信じられない。

今日も夕食を作っていると妹から電話があった。
「お父さん、お母さんを連れて帰っちゃったって!!どうしたらいい?!」
一瞬意味がわからなかった。父が、母を自宅に泊めるために連れ帰ったのだ。
妹は、グループホームからの電話で知ったという。

父が、兄(ショートステイを拒否して家に居た。)を連れてグループホームに母を訪ねた。母は、「家に帰りたい」と泣き出した。それを見て兄は、パニックを起こし、叫び続けた。父が兄を怒鳴り、職員に言わせると「とんでもないこと(状態)になった」。
そしてそのまま父は、母を連れて自宅に帰ってしまった。

妹には、対応を考えて1時間後に電話を掛け直すと伝えた。しばらくすると「放って置こう。困り果てて、懲りれば、もうしなくなる」という内容のメールが、妹から来る。

私は、知らない振りをして実家に電話をしてみた。
「何だ?!何の用だ?!今、お母さんを風呂に入れてるから、後で掛け直す!」
電話は切られた。母を風呂場に放置してまで電話に出るのか・・・。

忘れずにコールバックはあった。
父「今、お母さんがいるんだ。代わるぞ」
いきなり変わったが、母は、今までになく頭が良く回転して普通に会話ができた。
私「お風呂、気持ち良かった?」
母「うん!気持ち良かったよ~!」(生き生きと嬉しそうな声)
私「今、パジャマ着てる?」(父に母のパジャマの在処がわかるはずがないと思った。)
母「着てるよ。赤いの。あんたが買ってくれたのだよね?」
私「トイレも行ったの?」
母「行ったよ。お父さんったら行けるはずがないって言うんだよ。何でもできるはずがないって言うの」
横から父の怒鳴り声が聞こえる。
私「お父さん、ずっとこの調子?」
母「そうだよ。まったくどうしようもないねぇ」(父の怒鳴り声が続く)
私「どうしようもないさ~。怒鳴るのは、お父さんの生まれつきの病気だもん(笑)」
母「ほとんどビョーキ!(笑)」(注:昔の流行語)

私は、何か欲しい物がないか、したいこと、行きたい所はないか、次々と質問をした。
母「私は何も要らないよ。あんたこそ、何か買って欲しい物はないの?」
母「これからどんどん楽しもうと思って。車に乗ってどっか遠くにも行きたいし、また一緒に旅行もしようね」

随分長く話したが、変なことは、ほとんど言わなかった。父に代わった。
父「今日、行ったら、お母さんが”家に帰りたい”って泣いてな。可哀想だから連れて来てやったんだ」
私は、最低限の注意事項だけを穏やかに伝え、最後に言った。
私「転んだら骨折だからね。それだけは十分気を付けてね。今夜は眠れないよ」
父「おぅ。明日は、○○(妹)が、買い物に連れてくって言ってるから、終わったら帰す」

最初は『有り得ない!』と思ったが、『これも有りだ。何でも有りだ』と考えを変えた。
父の後先考えることのない衝動性は、誰にも止められない。(強制入院させる以外、方法はないと思う。)
最悪、母が、骨折したとしても運命だろう。
今は、夫婦水入らずの時間を思う存分楽しんで欲しい。ただそう願った。

追記:後で気が付いたが、自宅には母の薬もない。今夜はなしにしても明日の朝からは飲むように、父に薬を取りに行ってもらおう。

関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

お母様のご様子

頭がはっきりしてお父様との時間を楽しめたなんて、素晴らしいですね!
この先どうなるか分かりませんが、貴重な時間を夫婦で過ごせたと思います。
しばさんも妹さんも心配よりもそっちを優先して考えたという事は、心に余裕がでてきたのですね!
取り越し苦労して疲れるより、何かあったらすぐに助けてあげようと大きく構えていましょう。
遠くから見守るにはその方がいいのかも・・
期せずして元気なお母様と電話で話せたのも、すごく良かったです。
親達の幸福も考え、私自身の選んだ結論でもあります。

kimiさん

はい。あんなに頭の回転する母と話せるのは、これから何度もない気がします。貴重な、素晴らしい時間でした。
両親にとってもそうであって欲しいのですが・・。(よくわかりません。)

確かに、心配すればきりはなく、ただこちらが消耗していくだけです。いざという時、エネルギーを投入できるように、普段から無駄に疲れているわけにはいきません。ある程度、能天気でいないと、親の前に、自分が倒れますよね。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。