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レビー小体型認知症は認知症の定義に当てはまらない

●コメント欄をお読み下さい。(12月30日)

追記:長尾和宏医師と近藤誠氏(役人)の「家族よ、ボケと闘うな!」を読了。
認知症本人と家族を不幸にする今の認知症医療・介護の問題点を突き、「認知症は本当は怖い病気なんかじゃない!」と分かり易く伝える素晴らしい本です。
後半の介護エピソードには涙が出ました。twilog(↓)でも一部抜粋してご紹介。
   
追記:ほぼ毎日発信している有用情報は → こちらを(twilog)

追記:コメント欄になぜレビー小体型が、実際以上に認知症に見えるかを書きました。

追記:「レビー小体型認知症と認知症を伴うパーキンソン病違い」「レビー小体型は認知症か」についてのコメントもお読み下さい!こちらの(別の記事の)一番下です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  (この記事は『「認知症の人」ってどんな人』からの続きです。)

(この記事の本文はここから)

認知症の医学的定義をご存知ですか?(以前の記事にも書きました。)

認知症とは、一度正常に達した認知機能
 後天的な脳の障害によって持続的に低下
 日常生活社会生活支障をきたすようになった状態を言い
 それが、意識障害のないときにみられる。(せん妄を除外)」

(世界保健機構によるICD-10や米国精神学会によるDSM-Ⅲ-RおよびDSM-Ⅳ-TR)

記憶障害日常生活動作の障害必須とし、前頭側頭型認知症など
記憶障害を中核症状としない認知症疾患に対しては、適応が困難な場合がある。」


(詳細は、日本神経学会の作成資料→こちら

つまりこの定義は、元々アルツハイマー型認知症を対象にして作られているため、
記憶障害が目立たず、他の症状が目立つ前頭側頭型認知症やレビー小体型認知症などには、当てはまらないことがあるというのです。

(注:レビー小体型でも記憶障害が強い方、アルツハイマー型との合併はあります。)

意識障害(或は、せん妄)のある時だけ「認知症」のようになり、それ以外の時は、
とてもしっかりしているレビー小体型認知症の方は、この認知症の定義に外れます

多くの人は(医師も含め)、認知症と名のつく病気は全部、
脳(の神経細胞)が、壊れていく(死滅していく)病気だと捉えています。
だから「時間と共に進行していく一方」「全ての能力が、右肩下がりに落ちていき、
できないことが、時間と共にどんどん増えていく」「一度落ちた能力が、回復することはない」「悪化したら、再び良くなることなどない」と単純に信じ込んでいます

しかしレビー小体型認知症の特徴である「認知の変動」は、脳細胞の死滅ではなく
脳内の神経伝達物質の不安定さによって一時的に引き起こされる(ある種の)
意識障害(時には、せん妄)ではないでしょうか。

意識障害やせん妄は、レビー小体型認知症の場合、処方薬によって簡単に起こりえます。(薬剤過敏性という特徴があるからです。)

薬の副作用によって口もきけなくなり、よだれをたらして寝たきりになっていた方が
を減らしたり、変えたりすることで普通に歩き、普通に会話できるまでに回復した
体験談は、レビー小体型認知症では、珍しくないのです。

「診断されて随分経つが、今も記憶障害はあまりない」「進行しても思考力は残っている」「何年間も進行していない」といった体験談を私は、度々介護家族から伺っています。「10年進行しない人もいる」とレビー小体型の専門家からも直接伺いました。

進行の早い方はいます。けれども「レビー小体型認知症=進行が早い」は誤っています

(私は、アルツハイマー型についても従来言われてきたことが、随分間違っているのでないかと佐藤雅彦さんの著書3つの会の掲示板を読んで考えています。)

「認知症という言葉・私の考えること」に続く。

<関連記事>
レビー小体型認知症を描いた漫画10作
製薬会社発表の「アリセプトの副作用とレビー小体型認知症」
2分でわかるレビー小体型認知症
自分の症状を正確に語る母とその直後に受けた知能テスト(4点)への反応
レビー小体型認知症は「認知症」なのか?(体験談集)

症状から分かる認知症のタイプ分類質問票(山口晴保教授考案)
認知症の種類別早期発見チェックリスト(認知症に似た病気も)
5種類の認知症別 本人と家族の体験談集
とても役立つ認知症 無料動画集
認知症Q&A(リンク集)まず一歩目。疑問・受診・治療
レビー小体型認知症を疑ったら、診断されたら、まずここから読もう!
認知症本人の掲示板(3つの会)  *レビー小体型認知症本人の掲示板
P1020917_convert_20131222165254.jpg
菊(キク)
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lewyは

レビーの場合レビー小体が出来るため脳の機能障害が起こるのではなく、何らかの理由で生じた脳の機能障害が原因でlewybodyが作られるのではないかと、私は考えています。
レビーの脳の機能障害の原因の一つに、自律神経障害が挙げられます。レビーの場合、迷走神経以外の自律神経がすべて障害されて行きます。この結果迷走神経反射により脳の虚血が繰り返されることが、一つの要因と私は考えています。
迷走神経反射により脳の血流が低下しやすい領域は、脳幹部・小脳、大脳基底核領域・視床近傍および前頭葉です。
レビーの方が、パーキンソニズムの急速な進行を認めるケースが居ますが、この場合前頭葉や大脳基底核領域の障害によりフロンタルアタキシヤを起こすことが理由だと私は思います。
脳幹部の虚血が、神経伝達物質のバランスを不安定にしているのだと思います。
このような、虚血の繰り返しで、意識障害(せん妄など)や前頭葉の機能障害(前頭葉症状)を短期間で繰り返すと考えられます。またこの時微小動脈で梗塞を起こすことが多いと考えられます。レビーの方は、大脳基底核領域・脳幹部を中心に多発脳梗塞を認めることが多いのは、このような理由からだと思います。
私は、レビーやLPCは機能性疾患と考えています。前記の脳の虚血を繰り返すと器質的な変化により症状が固定化しやすくなりますが・・・・。
久山町の剖検結果で脳血管性認知症の多くは、レビーやLPCだと考えて良いと思います。
訪問診療で見ていいると、動けるケースが多いアルツハイマーはあまり見かけません。多くはLPCです。

異常者扱いされるレビー小体型認知症

コメントありがとうございました。

以前は、認知症は、
器質的疾患
(脳自体が、永久に変化してしまうことによって起こる病気)
とされていたので、
機能的疾患
(脳の機能が、なんらかの理由によって一時的に上手く働かなくなる病気。うつ病などの精神疾患他)の特徴を持つレビー小体型認知症は、
その意味でも「認知症とは言えない」と考えていましたが、
記事中に紹介した日本神経学会の資料によると、現在は、「器質的疾患」という言葉は、明記されていないようです。

過去の記事にも度々書きましたが、
レビー小体型認知症は、周囲から、知的能力を実際より低く見られることが、
非常に多いと思います。
そのストレスが、症状を悪化させていることも多いだろうと思っています。

低く見られる原因は、幻覚(主に幻視だが、幻聴他も少なくない)です。
本人には、本当に、本物として見えているのに、それを言うと狂人扱いされます。
家の中に実際に人がいる(と、本人には見える)ので、「出てけ!」と怒鳴ったり、棒を振り回したり、警察に通報すると、BPSD(認知症の困った症状)と呼ばれます

家族の多くは、「ありもしないものをある(いる)と言い、訳のわからないことをするので、本当に困る!」と言います。

でも本人には、実際に見えているし、それに対して必死で対応するのは、正常な思考力があるからです。
しかし、そう理解されることは、ほとんどないと思います。

実際に「ある」ものを「ない」と言われ続け、怒られ続け、見下され続け、
或は、「情けない!しっかりして!」と泣かれたり、化け物を見るような目で見られ続け、人は、正常な精神状態を保ち続けることができるでしょうか?
混乱を極め、耐え難さに怒り出したり、すっかり気力をうしなってしまうのも、また正常な反応に思えます。

認知症とは

アルツハイマーとレビーと前頭側頭変性症は、同じ認知症として扱われますが、それぞれ共通点はほとんどありません。
共通しているとすると、両者の合併と言う事に成ります。
アルツハイマーは、情報を処理する頭頂葉が障害されますから、進行するといろいろな日常生活動作が困難となります。ただそれまでは、短気記憶障害と過去の記憶で行動する点を除けば、BPSDが生じにくく対応法(ケア)だけでもかなり落ち着かせる事が可能です。
レビーは、せん妄と大脳辺縁系の機能亢進による幻視やREM睡眠障害と中脳の黒質領域のドパミン不足で起こるパーキンソニズムを特徴とする疾患で、神経伝達物質のアンバランスから精神症状を伴いやすい傾向にありますが、前頭葉と頭頂葉の機能は保たれている事が多く、日常生活においてきちんと対応できる事が多いです。
幻視やそれに誘発される妄想を周囲の方が受け入れると、比較的落ち着きます。ただ時に襲うせん妄の対応が、通常は難しいのです(せん妄は、陽性症状でもシチコリン1000mgの静注で容易に対応できますが、実施してくれる医師や医療機関がほとんどありません」)。
前頭側頭型認知症は、いわゆる知能(知能テストなどで測定できる知能)面では、ほとんど異常を認めないケースも少なくありません。
行動の異常が目立つのです。前頭葉症状と呼ばれる前頭葉眼窩面の障害により、引き起こされる大脳辺縁系の暴走が主体と考えられます。情動や欲望のコントロールが出来なくなりますので、精神障害と精神科医は誤診する事が多いです。前頭葉症状を精神科的に分析すると、人格障害と言う事になるケースが多いと思います。
私は、精神症状の多くは、前頭葉の機能障害が原因と最近考えています。
BPSDと呼ばれる症状の多くは、この前頭葉症状と考えてよいと思います。
あとは、せん妄やレビーの妄想などから生じるBPSがあります。
これらは、ケアだけでは対応が難しいですが、前頭葉症状に対しては、クロルプロマジンが著効するケースが多いです。
レビーノ場合、抑肝散やシチコリンでコントロール出来ますので、対応はそれほど難しくありません。
このような大きな違いがある病態を、認知症とひとくくりにするのは暴挙と言ってよいと思います。
レビーの場合、基本的に自律神経障害の影響が強くなければ、進行はゆっくりのケースが多いです

No title

更に詳しい説明をありがとうございました。

前回の記事にも書きましたが、
「認知症を引き起こす病気には、色々な種類があり、夫々症状が違います」
というたった一言を、メディアを通した「認知症とは」という説明の中に入れる医師を見たことがありません。

認知症の権威といわれている有名な医師でも
「認知症は、ほとんどアルツハイマー病。残りは、脳血管性が少々。
(他は、取リ上げる必要もないほど少ない)」
と説明しているのを新聞で読んだことがあります。

こういう専門家たちの「啓蒙活動」の中で、
「認知症=アルツハイマー病」と国民の殆どが思うのは、当然のことです。

「認知症になったら何もできなくなる。何もわからなくなる」というのは
医師たちやメディアに植え付けられた誤った「知識」だと思っています。
今は、それが「認知症になったら徘徊して困る」という知識に塗り替えられようとしています。

「母が、毎日散歩を日課とし、楽しみに行っていますが、
徘徊予防のために止めさせた方がいいですか?」という質問を頂いたことがあります。
そうして楽しみも自由も社会生活も奪われるから、ストレスに耐えかねて家出をする方も出てきます。

今の認知症報道を見ていると、「見守り」と呼ぶ内容は「監視」で、
「認知症対策」の内容は、「いかに問題製造機(認知症患者)を封じ込めるか」という
一方的で、非人間的、非人道的な印象を強く持ちます。

私は、昔のハンセン病に似ていると感じてしまいます。
彼ら側からの視点は全くなく、健康な側から、一方的に怖れ、封じ込めようとしました。
彼らの気持ち、彼らの人権、彼らの人生は、完全に無視されていました。

認知症関係の報道を見ていると、それに近いものを感じて、私は、ぞっとすることがあります。

No title

こんにちは!
アルツハイマーとレビーの違い、良く分かりました。
素人の私は、いっそのこと、「認知症」と言う呼び方をすべてやめて、「アルツハイマー病」「レビー小体病」と呼んでくれればいいのに、と思います。

「認知症」という呼ばれ方は当人にとって、とてもショックが大きいようで、夫は自分がレビー小体病であることを絶対に認めようとしません。

「認知症を伴うパーキンソン病」という言い方もあるようですが、こちらに至っては夫に告げる気持ちにもなりません。アルツハイマー病とパーキンソン病の合併という風に受け取られますが、実はレビーのことでしょうか。

夫はたまにせん妄状態(認知の変動? 呼びかけに応じなくなり、目が坐る)ことがありますが、その状態は長くは続かず、しばらくすると、何ごともなかったかのようにしゃべりだします。ですから、器質的疾患や脳細胞が壊れてしまったとは考えにくいのです。せん妄の時は、ちょうど、携帯電話が電波の届きにくいところにある状態に似ています。

計算力は落ちているものの、記憶力は問題なく、テレビの俳優さんとか女優さんとか、私以上にしっかり覚えていますし、介護に対してねぎらいの言葉を掛けてくれます。昔話に花が咲き、ジョークには笑いますし、おやじギャグも時には飛ばします。

「認知症」と言う言葉、「痴呆症」や「ぼけ」よりはいいのでしょうが、やはり、ショッキングな表現だと感じます。アルツハイマーの方も同じように感じていらっしゃると思います。わざわざ「認知症」と付けずに、「アルツハイマー病」だけでは、どうしていけないのかな。






「認知症変動」と「認知症という言葉」

MKさん、忙しい年末に、コメント、本当にありがとうございました。

まず、レビー小体型に特有と言われる「調子の悪い時」(「認知の変動」)について。
「(携帯電話の)電波の届きにくい所」というのは、上手い表現だなぁと思いました。

私の母もパーキンソン病と診断(誤診)される随分前から、これがありました。
急に顔つき(目つき)が変わり、生気が抜け、目は開いているけれども、意識があるのかないのか、よく分からないような状態です。
話し掛けても何も反応しません

当時の私(30〜40代)は、それが症状とは、全く知らず
「聞いてる?!聞こえてる?!何、ぼーっとしてるの?!しっかりしてよ!
と怒鳴っていました。

「認知の変動」を起こしている時、本人が感じている状態
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1113.html
が分かってきてからは、なんてひどいことをしたのかと後悔しています。

認知症という言葉について。

私も認知症という言葉は、早期に使用を止めるべきだと考えています。
(3回に渡って書いた記事を全部読んで下さい。)

なぜなら
①「認知症という名前がついた様々な病気」の実態にそぐわず
②医師も含めて、一般の方々にも正確に理解されておらず
③絶望と恐怖と嫌悪を与える誤ったイメージしかないため
④そういう病名を診断された本人と家族を(不必要に)苦しめるだけだからです。

①と②の理由を正確に説明すると非常に長くなるので、
どういう形で書こうかとずっと考えているのですが、
記事の追記でご紹介した「家族よ、ボケと闘うな!」に(について)
分かりやすく書いてあるので、是非お読み下さい

来年は、日本が「認知症 恐怖の時代」から「希望の時代」へと
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1310.html
大きく動き出すことを心の底から切望しています。

追記:1月27日の「レビーフォーラム」に期待しています。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1318.html

追記

コメントに「医師も含めて、認知症は、正しく理解されていない
と書きました。
『じゃあ、誰が理解しているの?』ということになりますよね?

人類は、まだ脳の仕組みについて、ほとんど分かっていません
宇宙と同じ位、わかっていないのではないでしょうか?
(少しづつ分かり始めてきたのは、つい最近の話です。)

脳の中は、一人一人大きく違い、しかもそれは、変化していきます
アルツハイマー型だった人の脳に、レビー小体が溜まって、
レビー小体型認知症に変化していくこともあれば、
レビー小体型だった人の脳に、アルツハイマー型の病変が起こることも多い。
老化によって誰にでも起こるように、脳内の血管が壊れれば、
その周囲は壊れ、その場所によって違う障害が起こってきます。

そんな風に、あまりにも複雑で、殆どの医師にも何が何だかよくわからない
というのが事実だと思います。

そこで、殆どの医師にとって、最高に便利な言葉が「認知症」です。

「とりあえず認知症。とりあえずアルツハイマー」と言っている医師が多いと
「家族よ、ボケと闘うな!」(P74〜)にも書かれていました。
そして抗認知症薬で悪化している患者が大量にいることが悲劇だと。

誰もが、「病気のことは医師が一番よく分かっている」と信じ込んでいます。
でも認知症の「たった一人の患者」に関しては、
知識を身につけ、冷静に症状を観察できる)本人家族の方が、
より詳しく、より深くわかっている部分が、確実にあります。

この抗認知症薬は、3mgの時は、会話もしっかりして元気になったが、
5mgにした途端、だるそうに寝てばかりいるとか、
些細なことで怒り出して手が付けられなくなったということが分かるのは
本人か毎日見ている介護家族だけです

一緒に毎日大笑いしたら調子が良くなったとか、
大好きなリズミカルな音楽を聴いたら、表情も動きもよくなったとか
薬以外の方法で改善することを見つけられるのも、本人と家族だけです。

(科学的証拠を何より重視する医師には、
薬以外の方法を軽視・無視・冷笑する人達もいます。)

だから「介護家族が偉い」などと言うつもりは、毛頭ありません。

だから介護家族は、しっかり観察し、それを主治医に伝える必要があります。
そして医師は、本人や介護家族の声にもっともっと耳を傾ける必要があると思います。

無知な家族の言葉など聞く価値もない」と思われていたとしたら
お互いにとって不幸です。

エキスパートになる必要などないです。
一般読者向けに書かれた「家族よ、ボケと闘うな!」一冊読んだだけでも
認知症医療介護要点は、一通り理解できると思います。

そうすれば介護は、格段に楽になっていきます

機能性疾患

 しばさん

 機能性疾患ってどんなのか分からなかったので、調べてみました。
 機能性脳疾患としてはてんかん、パーキンソン病等がそれに当たり、機能性精神疾患としては、統合失調症、双極性障害、非定型精神病がそれに当たる。とありました。

 脳自体には萎縮も傷も無いけれども、脳内物質の分泌において異常をきたす状態。と言うことでしょうか?

 以前にレビー小体病の家族さんと話しをしてて、「レビー小体病だから脳が萎縮しているわけでもないし、傷ついているわけでもない。ただレビー小体って言う丸いものがついてるだけだから、薬物調整がうまくいったら怖い病気じゃないんじゃない?」って話したことがあります。

 機能性精神疾患である統合失調症や、双極性障害、非定型精神病は薬の調整によって、回復し、それを維持することも出来ます。ハウス加賀屋さんは当初は保護室に入れられるほど酷い状態でしたが、エビリファイを服用してとても調子が良くなって、芸人として復帰できるまでになりました。
 このように機能性精神疾患は薬物治療により回復して人生を取り戻すことが出来る可能性があります。

 レビー小体病が機能性精神疾患であるなら、薬物治療がうまくいけば回復し、それを維持することも夢では無いと思います。ただ、薬剤過敏性があるので、副作用をしっかり見極めていかないといけませんが。。。

 一方で介護の力も私は信じています。介護職ですし。
 認知症の方本人が自分で出来ることを自分でしていると思えるように介護職が裏で働くことで、自信を取り戻して生き生き生きる事は可能ですし、そう出来たら認知症になっても幸せに生活できると思います。「大逆転の痴呆ケア」和田行男 に書かれているようなケアが出来たら、認知症の方も幸せだと思いますよ。(10年以上前の本なのでタイトルに痴呆が入ってます)

機能性疾患/薬以上に重要な接し方

(上のみるくさんのコメントとこのコメントは、別の記事に書いたコメントからつながっています。↓)
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1324.html#comment3092

機能性疾患について教えて頂いて、ありがとうございます。
知りませんでした。

認知症という名称の代わりに「脳機能障害」の方がいいと書きましたが
「脳機能障害」という名前は、調べ尽くして出てきたものではなく、
私の直感(思い付き)なので、専門家のご意見を伺いたいところなのです。

ただ統合失調症の本を読んだ時、病気を疑うサインとして、こうありました。

不眠不安、焦り、イライラ/音や光に敏感になる/緊張が強くなる/りっぽくなる/無気力/感情の起伏がなくなる/頭痛,動悸、吐き気/孤立感、気分が変わりやすい/忘れっぽくなる/作業能力が落ちる/身だしなみに気を使わなくなる

これを読んだ時、うつ病ともレビー小体型認知症とも似ていると思いました。

レビー小体という物質に関しては、専門書に
「脳や自律神経の神経細胞を死滅させる」と書いてあったりもするのですが、
レビー小体自体が何なのか(どういう仕組みででき、どういう作用をしているのか)
は、まだまだよく分かっていないという方が正しい感じがしています。

結局、アルツハイマー型もそうですが、レビー小体型もわからないことの方が多い
原因も分からず、完治させる薬が、いまだにできない。

なのでレビー小体病が、機能性精神疾患に分類されるようになるのかどうかは、
私には、全くわかりません。
ただみるくさんも書かれた通り、かなり良い状態を保つ可能性は、大いにあると思っています。

ただいくつものハードルはあります。
レビー小体病で、薬の調整は、単純ではないです。
症状が増えてきたり、他に持病があったりすると更に複雑になります。

またどれだけ薬の調整が上手くいっても
介護(ケア・接し方)がまずければ、全てパーになると思います。

私は、レビー小体型こそ、介護・接し方によって別人のように良くなったり
悪くなったりするのではないかと感じています。
ストレス喜びによって、脳に放出される神経伝達物質にも
レビーは、過敏なはずだからです。

みるくさんの書かれた通り、周囲の接し方によって、自信を取り戻し、
生き生きと自分の人生を生きている本人が感じられたら、
記憶障害があろうと、妄想があろうと、心穏やかに、幸せに生きられるでしょう。

そんなことも「家族よ、ボケと闘うな!」という本には詳しく書かれていますよ。是非、読んでみて下さい。

lewybodyとは

アルツハイマーで神経細部内に蓄積するベータアミロイドが、神経細胞を障害するわけではない事が、確認されています。ある物質が、神経細胞を障害しているようです。そのある物質が変化しベータアミロイドとして神経細胞内に蓄積していると考えられています。
Lewybodyも神経細胞内で生じた有害物質やそれによりダメージを受け有害化した物質をしまう、カプセル(ゴミ箱)だと考えられています。lewybody自身が細胞障害の原因ではないと考えられています。ある専門家は、アルツハイマーで神経細胞内に起こった変化を、直そうとするとlewybodyが形成されると主張しています。
私は、高齢者の場合、どちらの変化も老化の反映では無いかと考えています。このような変化の引き金は、様々な原因があると思いますが、進行には酸化ストレスが大きく関与しているとかんがえたほうがよいでしょう。酸化ストレスが、老化を促進していることは、間違いないことだと思います。
このような酸化ストレスは、血流の不安定が大きく関与しているのは、間違い無いようです。血流を不安定にする要因の一つに動脈硬化が挙げられます。動脈硬化の危険因子を生活習慣病と言いますが、認知症の危険因子として確認されているには、生活習慣病だけの様です。
あとLDLコレステロールが増えることは、アルツハイマーの独立した危険因子だと言う意見もあります。女性にアルツハイマーが多いのは、更年期期以後ホルモンバランスの変化により、脂質代謝に変動がありLDLコレステロールが増えやすいことが、一つの要因なようです。
あとは、糖尿病におけるインスリン抵抗性の増大もアルツハイマーの危険因子だと言われています。インスリン抵抗性は、運動不足で高まると言われています。糖尿病は、それ自身で自律神経障害の原因いなりますので、レビーの自律神経障害の悪化を増悪することも考えられます。
レビーを進行させる一員として、自律神経障害(迷走神経反射)のため脳血流の不安定さ→神経細胞への酸化ストレスの増大が、大きく関与していると私は考えています。
脳の血流の不安定さを、改善するにはプレタールやプラビックスによる抗血小板療法とワーファリンを用いた抗凝固療法を組み合わせると良いのですが、出血のリスクが増大しますので、上部消化管出血を起こしやすいレビーには、リスクが高すぎると思います。こう血小板療法のみにするか、サプリメントのプロルベインを使用するにが、良いと考えています。
あとは、フェルガードも脳幹部や前頭葉の血流安定化作用により、迷走神経反射による脳の血流の不安定化を抑制してくれることを、確認しています。

私自身、フェルガード100M2包とJarrow社のアシュワガンダ1カプセルを毎日服用することで、前頭葉の機能維持を図っています。それにより、記憶の管理が強化され、同時に複数の仕事をこなす事が出来ている状態を、なんとか保っています。フェルガードを飲み始める6年前は、同時に二つの仕事を行おうとすると、片方を完遂する事が、出来なくなっていました。ひどいと二つとも完遂できないこともありました。昨年の夏転居と転職が重なった時、一時的にフェルガード類の服用が十分できなくなりました。そのツケはすぐ出てきて、一時的に記憶の想起が非常に悪化してしまいました。
私もREM睡眠障害があるようです(妻に指摘されています)。前頭葉の機能低下が40歳代後半から目立ってきています。最近はレビーが始まっているのでは無いかと感じています。

家族よ、ボケと戦うなという事

昔山梨で認知症に方と家族の会に深く関わっていた時のことです。
家族の会の理事であるある医師の講演会での出来事です。
ある介護家族の方(非同居の方で、他の兄弟家族が介護していました)が、どうやったら治すことができるか、執拗に質問しました。演者の医師は、無理に治そうとするな、対応で安心させ認知症の方を癒す事が大事だと繰り返し、答えていました。しかしこの質問者は、納得することはありませんでした。
講演会の後の懇親会で、この演者が前期の質問者に対して、「ああいう方は、一度地獄を見て頂くしかないですね。そうしないと私の言うことを理解できないでしょう」と評価していることが強く印象に残っています。

私もその当時から、介護家族が認知症を直そうとすることが、認知症の方とその家族を不幸にしている大きな原因だと考えていました。
治そうとするのではなく、癒す事で認知症の方と介護者が穏やかな生活を手に入れることが可能になると言う事を、介護者に理解してもらうことに力を入れていました。その為に必要な認知症の症状を理解してもらう事が、一番重要だと考えていました。訪問診療を行っていた時は、訪問の希望者に対して事前相談を行っていましたが、時間がかかるのが難点でした。1.5〜3時間程度かかっていたろ思います。今の認知症外来では、これだけの時間を取ることは出来ません。私先生は、認知症の方々です。認知症の方々に色々な事を教えていただきました。その結果、認知症を深く理解する事が出来たと思います。現在認知症専門医の多くは、実際の患者から学ぶことより、教科書や論文によるエビデンスに基づいた医療を行っています。これでは認知症を十分理解することが出来ないと思います。

認知症医療

コメントありがとうございました。

「認知症を治す」という言葉は、使い方に注意が必要だと感じています。

私の父が、いい(悪い?)例です。
認知症は、薬で治るんだ!治してくれる医者を捜す!」と言って
母を連れ回した県外の病院は、数知れず。

また、私の知人は、90才を超えた親が、同じことを何度も言って困るからと
近所の病院に行ってアリセプトを処方してもらい、飲ませ始めました。

「新しい薬を処方される度に悪くなる。もう薬を全部止めようかと思う」
という話もレビーの介護家族から時々伺います。

どれも非常にまずい例だと思います。

薬の調整が必要なこと
(レビーをよく知らない医師が処方する薬は、量や種類が多過ぎることが多い。
 悪化するような抗精神病薬や他の持病に禁忌の薬を処方されることも)
②薬と同じくらい、(本人のストレスを減らす)接し方で落ち着くこと

この2つの原則は、まだまだ広く知られていないと感じます。
認知症の権威である医師が、①も言いませんし、②も強調しません。

だから「今は、良いお薬がある!それさえ飲ませれば良くなる!」
多くの人が思うのは、当たり前といえば当たり前です。

記事にも書きましたが、「認知症とは何か」という根本の所から曖昧
「本人も家族も困る症状(BPSD)は、なぜ起こりどうすれば治まるのか
という一番大事な部分を非常に乱暴に扱ってきた
(=BPSDは認知症だから起こり、起こったら抗精神病薬大人しくさせる
認知症医療は、早急に変わらなければいけないと思います。

けれども権威にそれは期待できませんから、
長尾和宏氏のような(製薬会社と何の利害関係も持たない)医師たちが、全国でどんどん声を上げていって下さることを期待しています。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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