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母との会話(2014年秋)

久しぶりに母(要介護5)を訪ねました。相変わらずとても穏やかです。
ただ9割方正常に話していた過去10ヶ月と比べると悪化。話の6〜7割に妄想幻視の話が混ざり、私の言葉を中々聞き取れず会話がスムーズにいかない時もありました。

今までと違うのは、しっかりした顔つき目つきで、そうなっていたことです。
(今まで、言動がトンチンカンになる時は、大抵、顔つき別人のように生気が抜け、目もどんよりしていました。レビー小体型認知症特有の「認知の変動」と呼ばれます。)
美しく輝く目で、会話の途中に突然、黙り込むと、何が起こっているのかと困惑します。

それでも「何か(幻視が)見えて、困ることはない?」と訊くと
「何が幻で、何が本物かわからないから、見えているかどうかもわからない」
「調子はどう?」と訊くと
「頭が悪くなった」。理由を訊くと「人の言うことがわからない」と答えました。

母は、紅葉が好きなので、京都の紅葉の写真集を持って行って見せると感動
「は〜!息をのむ美しさって、こういうのを言うんだねぇ…!」
目を輝かせながら、長い間見入っていました。
「きれいだねぇ…!あれ?どうしてここ(写真の中)に熊がいるの?
「熊?…う〜ん。京都のお寺に、熊は、いなんじゃないかなぁ〜」
「いるよ。京都にだって、熊はいるよ」(きっぱり)

「あんた、さっき、お兄さんとそこで会った?」
「お兄さん?…亡くなった○○おじさんのこと?」
「え?!亡くなった?!お兄さん…死んだの…?!」(絶句し目を赤くする)
(私は、予想外の反応に、どう言葉をかけていいか迷っている。)
「…どうしよう…。私、お葬式にも行かなかった…」(涙声で狼狽する)
「行ったよ。ちゃんと供養したから大丈夫だよ」
(しばらくそんな会話が続く。母は非常にショックを受けていました。
 私は、最近、人の生死は問題にならないと思っていると話しました。)
「何十年も会ってなくて、これからも、多分一生会わない友達も沢山いる。
死んじゃったけど、繰り返し、ずっと思い出して、毎年拝んでる人達も沢山いる。
その人達は、私の中では、ずっと生きてる。生きてる人より、ちゃんと生きてる。
だから生きてるか、死んでるかなんて、関係ないんだなって思うよ。そう思わない?」
「そうだね」(きっぱりと言って、微笑みました。)

帰る日の母の一発ギャグ。
私「今日は、私、○○に帰るからね。また来るからね」
「え〜〜〜〜〜〜〜、ショ〜〜〜ック!」
私が笑い転げて「もう一回」と言うと、アンコールに応えてくれました。
(母は若い頃から、いつもこんな風におどけて場を和ませる人でした。)

<関連記事>
5種類の認知症 種類別 本人と家族の体験談(しばの母も)

P1020861_convert_20131120171447.jpg
紅葉(去年、公園で撮影したもの。紅葉の名所ではないです。)
写真の上をクリックすると拡大します。
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No title

しばさん、お母様を訪ねていらしたのですね。
お帰りなさい!

「何が幻で、何が本物かわからないから、見えているかどうかもわからない」

お辛いことでしょうね。でも、おっしゃっていること、とても冷静ですね。リアルに幻視が見えるとしたら、本当にこういう感じになるのでしょうね。

普通だったらとても混乱するか、とても不安になると思うのです。でも最後にユーモアたっぷりに接して下さって、すてきなお母様ですね!

No title

MKさん
わ〜!お久しぶりです!

はい。まったく正常な部分妄想(ありそうなものもあれば、ありえない支離滅裂なものもあります。)が、混ざり合った会話になるんです。

妄想が半分以上混ざると、職員さんもそこだけを聞いて「支離滅裂な人」と思ってしまう感じがします。

でも、言葉をフルイにかけて、正常な部分だけを聞いていれば、全然問題なく楽しくコミュニケーションがとれます
妄想も、夢の話としてよく聴いて、その意味を考えると、言葉にしない願望気持ちが、透けて見えて来る気がします。

ユーモアたっぷりの言葉は、他にもたくさんあったのですが、長くなるので書きませんでした。
職員さんとのやり取りなどを一人劇のように事細かく再現してくれますよ。

どこまでが事実で、どこからが妄想か、よくわからない時もありますが、殆どは、母の言う通りなんだろうなと感じます。
被害妄想っぽい話は、事実でないにしても、嫌な思いを感じたのだなと思います。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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