2分で分かるレビー小体型認知症

レビー小体型認知症はどういう病気なのか、何が一番重要なのか、2分で説明してみます。
最低限これだけ知っていれば、怖れる病気にも絶望的な病気にもなりません

    <<<  レビー小体型認知症 とは  >>> 

①「レビー小体」という丸い物質(肉眼では見えないたんぱく質の塊)が、
  を含めた全身に溜まることによって起こる、原因不明の全身病です。

②「レビー小体」が、脳や体のどこに、どれだけ溜まるかによって
  出る症状も、症状が出る順番も、症状の重さも一人ひとり大きく異なります。

物忘れは、比較的目立たない軽い方が多く、むしろ注意力の低下が目立ちます。
 (アルツハイマー病との合併は少なくありません。→出典

パーキンソン病と同じ小刻み歩き転倒体の不自由さが出る方もいます。→漫画

幻覚が見える方が多く、虫、人、動物などが、本人には実際にリアルに見えます
 家族が頭ごなしに否定したり、叱りつけると、ストレスから多くの症状が悪化します。
8106ca.jpg
simsimさんの漫画幻視は、意識も思考力も正常かつ正気でもはっきり見える。)

自律神経が冒され、立ちくらみ、失神、便秘、汗の異常など体調不良が目立ちます。

非常にしっかりしている時とぼんやり/もうろうとしている時の差が激しいことも
 アルツハイマー病にはない大きな特徴です。(→具体例

薬に弱い体質となり、通常量の薬で強い副作用が出やすいため、家族の知識観察
 早期からの正しい診断適切重な治療が、その後の明暗を分けます。

⑨ 特に精神科の薬(抗精神病薬)には弱く、副作用で認知症が進んだように見えたり、
 動けなくなったりする場合があります。一刻も早く医師に相談し対応して下さい。

適切な治療ケアを受ければ、長く良い状態を保つ方が、少なくありません。
 中には10年進行しない方や(病名に反して)認知症にならない方もいます。→出典

補足:認知症は「認知機能が衰えて自立した生活ができない状態」を指す言葉です。
病名に関しては、専門家の間で議論が続いています。パーキンソン病(脳幹にレビー小体が蓄積する。)も含めてレビー小体病と呼ぶ方が正確だと考える医師たちがいる一方、パーキンソン病の診断を決して変えない医師たちもいます。(→新聞記事


追記:進行の速度個人差が大きい理由についての1つの説→こちら

追記:この病気の発見者・小阪氏が語る誤診の悲劇の多さこちら →誤診名一覧

追記:テレビ朝日「みんなの家庭の医学」(10月7日)レビー小体型認知症を紹介。
番組の詳しい内容は→こちら/ →チェックリスト →認知症名動画集 →認知症漫画
血圧調整機能低下で異常な高血圧や低血圧になります。(人により様々。)変動幅も大。




<関連記事>
レビー小体型認知症 初めの一歩 まずここから読もう!(発見チェックリスト他)
レビー小体型認知症を描いた漫画10作品(リンクで詳しい症状を解説)
幻視への具体的な対応方法(家族の対応次第で問題はなくなる)
パーキンソン病とレビー小体型認知症はほぼ同じと考えられている(重要リンク集)
アリセプトとレビー小体型認知症(製薬会社発表の副作用) 必読!
レビー小体型認知症にアリセプト承認で起こりうる悲劇
5種類の認知症 種類別 本人と介護家族の語る体験談集(必読)
P1010723_convert_20130918092707.jpg
秋明菊(シュウメイギク)
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No title

リンクの小阪先生の記事を読みました。

P3でBPSDに差が出なかったというのは、ちょっと意外ですね。
これまで、しばさんが書かれたアリセプトの副作用出現の推論と異なる結果のような気がします。この治験はもちろん、通常アルツハイマーに投与する量ですよね。承認された投与量も同じですし・・・
プラセボでも変わりないとすると、アリセプトでBPSDの悪化が引き起こされるとは科学的に認定し難いですね。
この結果から、BPSDは薬(脳内ホルモンや血流)に依らず、外的要因が大きいと推定されますね。

この治験では、投与量を変えて、グループ間での効果の比較をしているのか、副作用出現とどう関連づけているのか、気になるところです。

No title

kimiさん、コメントありがとうございます。

エーザイの発表では、こうです。
http://www.d-lewy.com/news/2014/news_140919.pdf

先月の記事にも書きましたが、
「レビー小体型認知症に対してアリセプトは有効で、大した副作用はない」
というのが、治験の結果です。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1292.html

「3mgから始めて、5mg、10mgと増量せよ」とルールで決められました。
ルール上、1mgも2mgも4mgも処方できません。

私には、理解ができません。
理解できるように、説明をして頂きたいです。


BPSD(本人も家族も困る症状)に関しては、
周囲の接し方が、大きく影響することは確かです。

ただ、周囲の接し方が良くても(適切でも)
せん妄を起こし、錯乱状態になったり、んだりする例も聞いています。

(せん妄とは↓)
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1173.html

レビー小体型認知症で、
せん妄BPSDを起こす原因は、1つではないのだろうと思います。

原因もまだはっきりとはしていないようで、治療法も確立してはいません。

家族を一番苦しめるのは、何といっても、せん妄BPSDですから
これを一日も早く 何とかしてほしいというのが、介護家族皆の願いです。

No title

非公開コメントで、ご指摘を頂きました。ありがとうございます。

非公開コメントで教えて頂いたエーザイの詳しい発表です。(治験の結果も)
副作用についても詳しく明記されています。
http://www.aricept.jp/about/lewy/pdf/ART1550ASG.pdf
是非お読み下さい

以下のようなご意見も頂きました。
「治験では、合併症などない人が選ばれますが、
現実には、抗精神病薬を服用されている方や合併症のある方が、
アリセプトを服用するでしょうから
臨床試験と違う副作用が現れることもあるのは、当然と思います。
しかし、細かく臨床試験をするのは、不可能ですし、現実的ではありません。
アルツハイマー病に服用するより、レビーに服用する方が
副作用も多いけれど、効果も大きいのが、現実と思います。」

貴重なご意見に心から感謝しています。

私もアリセプト3mg維持で大変良い状態を保っていらっしゃる方を
知っています。(1年以上増量していません。)

私が、どうしても理解できないのは、増量をルールとして決めてしまったことです。
そのルールで良くなる方々もきっといらっしゃるのでしょう。
でも、例え小数派であろうと、リスクがある方々が、現実にいるのですから
慎重になり過ぎるくらい慎重になっても良いのではないかと、
私は考えています。

非常によく効く(=強い)薬だからこそ、慎重に様子を見ながら、
その人の体質に合わせて、量を決めるということは、
医学の常識に反することでしょうか?

多くの持病を抱えた140cm 35kgのお婆さん(80代)も
元気でスポーツマンだった180cm 85kgの男性(50代)も
一律3mgで始めて、5mg、10mgと増やさなければいけないと決めたことが
私には、理解できません。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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